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ニジノ王国 教会付近の泉にて
ケイ
わざわざありがとうございます...カザキ様...
カザキ
ところでどうしたんですか？召使さん...
カザキ
急に泉に呼び出すなんて...
ケイ
ッ...
ナイフを突き出すケイ
カザキ
...!!どうしたのですか？
ケイ
王子からの命令だッ……!!
カザキ
ズハ...王子...からの...!?
ケイ
ごめん...本当は...僕...
カザキ
ほら....来てください
優しい笑顔で 手を広げるカザキさん
ケイ
あぁ...
ケイ
ｱﾞｱﾞｱﾞｱﾞｱﾞｱﾞｱﾞｱﾞｱﾞｱﾞｱﾞ!!!!!!!!!!!!
グサッ...
カザキ
ｶﾊｯ...
ケイ
ごめん...カザキ...
カザキ
ケイ...最期に良いですか？
ケイ
何...？
カザキ
私の愛するミランに..
カザキ
愛してると伝えてください...
ケイ
はいｯ...😭
カザキ
（ありがとう）
ケイ
うぅ...
王子の言葉に答えただけなのに... どうして？涙が止まらない...
数時間後... カザキを探しにミラン王子が 泉にやってきた
ミラン
え...?
ミラン
カザキ!!!!!!!!!!!!
ネス
王子!!カザキ様は！？
ミラン
カザキ!!しっかりしろ!!カザキ!!
ネス
王子様...大変申し上げにくいのですが...
ネス
カザキ様はもう...亡くなっておられます...
倒れていたカザキは... 胸から出血をしており... ミラン王子が見つけた頃には 亡くなっていた
ネス
王子、ご無理をなさらずに...
ミラン
私は紅ノ国を...ズハ王子を許さない...!
ミラン
愛する嫁を殺されたのだから...!!
ネス
（ミラン王子...お任せ下さい...必ずこのネスが...紅ノ王国を滅ぼしてみせます...!）
国民
紅ノ王国を滅ぼせ!!
国民
悪ノ王子を殺せｰ!!
ケイ
今までの不満が爆発した...
ケイ
一気に国民が押し寄せてくる...
ズハ
ケイ...俺は殺されるのか...？
ケイ
!?
ケイ
それは...!!
ズハ
怒りの矛先は俺だ...
ズハの手はすごく震えている
ｷﾞｭｯ
ズハ
...!!
ケイ
大丈夫です。必ずこの僕があなたをお守りします。
ズハ
なんだか...お前に手を握られると落ち着く...
ズハ
ケイ...
ケイ
はい...
ズハ
ありがとうな
ケイ
...!!!!!
ズハ
お前は、今まで俺に色んなことをしてくれた
ズハ
だから...最後に礼を言いたかった...
ケイ
...
ケイ
ズハ王子...もしよろしければ...最後に僕の願いを聞いてくれませんか？
ズハ
願い...？
数分後
ズハ
こうして見るとお前と俺ってよく似てるんだな...
ケイ
ズハ王子...今のあなたなら...王宮から上手く逃げ出せるかも知れません...
ケイ
ズハ...暖炉の裏の逃げ道から逃げるんだ...
ケイ
外には君の馬を...ジョセフィーヌを待たせてある...
ズハ
は...?
ズハ
何言ってんだよ...王宮に俺が居ないことがバレたらすぐに追手が出んに決まってんだろ！？
ケイ
大丈夫だよ...
ケイ
だって王子様は...
ケイ
此処にいるからね
ズハ
そんな...
ズハ
いくら似てても所詮は他人だ...直ぐにバレる...
ケイ
大丈夫、僕たちは双子なんだ...絶対誰にも分からないさ
ズハ
俺とケイが...双子...？
ケイ
やっぱり覚えてないんだね...
ケイ
だけど僕は...ずっと君のことを忘れなかった
ズハ
でも...ここにいたら殺されるんだぞ...死ぬんだぞ...？
ズハ
ケイは何も...悪くないのに...
ケイ
いや、僕も悪い子だ...君が『悪ノ王子』なら僕は『悪ノ召使』だから...
ケイ
でももう、召使としてなんも出来なくなるけどね...
ケイ
さぁ、行くんだ...ズハ...
ズハ
嫌だ...嫌だ!!!!!ケイ！
ケイ
じゃあね、ズハ...
ケイ
君は生きて...沢山笑ってて
ズハ
待って...！行かないで...！
ズハ
ここからて出して...
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