TellerNovel

テラーノベル

アプリでサクサク楽しめる

テラーノベル(Teller Novel)

タイトル、作家名、タグで検索

ストーリーを書く

カレナ

走る

創真

えっちょ、

タクミ

まさかこちらに移る気か?!

カレナ

飛ぶ

カレナ

ふぅ

えりな

お姉様!!危ないですよ!!

カレナ

すまない笑

カレナ

ギュ

カレナ

頑張ったなえりな

えりな

...っ//

カレナ戻ってきなさい

カレナ

嫌です

カレナ

正直迷っていたんですよ

カレナ

父の味方につくか、妹の味方につくか

カレナ

けれど、妹はお父様の恐怖に打ち勝ち堂々と意見した

カレナ

姉としてそれを支えるのは当然でしょう

カレナ

今まで散々お父様を支えてきました

カレナ

今回くらいは良い姉で居させてください

カレナ

負けた時の条件はえりなと同じでも、それ以上の条件を加えてもらって構いません

えりな

お姉様...

カレナ!

カレナ

心配せずとも私は勝負には参加しません

創真

えぇっ?!

カレナ

私が出ては圧勝すぎて面白みにかけるだろ?

カレナ

それに、お前らに託してこそ価値がある

竜胆

やっぱりカレナはそっち側に行ったかぁ笑

いいだろう

後悔しないことだねカレナ

カレナ

しませんよお父様

創真

ーーーーーーー

えりな

ーーーーーー

ーーーーーー

タクミ

ーーーーーー

カレナ

ふふ笑

昨日の勝負、まさかこれを見越して勝負わけを?

仙左衛門

そんな神通力じみたことは出来ぬ

仙左衛門

ただ、あの親子から何かを学んで欲しいと思ったものでな

教育者ですな

カレナ

勝負とは?

あぁ昨日は対十傑に向けて特訓をしたんだ

3対3でね

カレナ

それは興味深いですね

カレナ

私も見てみたかったですよ

カレナ

えりなは、どうでしたか?

仙左衛門

料理中笑っていたよ

仙左衛門

楽しそうにな

仙左衛門

どちらもいい品だった

カレナ

そう...ですか、えりなが

カレナ

それは良かったです

カレナ

本当に

カレナ

ありがとうございますお爺様

カレナ

私はえりなにどう接すればいいか分からないままですから、

カレナ

その分、料理でえりなが絶望しないように、お母様と同じようにならないように

カレナ

料理だけに費やして来ました

カレナ

...お爺様は、この選択が間違いだと思いますか、?

カレナ

姉としての責務を他人に丸投げしているこの現状が

カレナちゃん...

仙左衛門

それは、えりなにしか分からんよ

仙左衛門

それにもし間違いだとしても、えりなとカレナの絆はまだ繋がっている

仙左衛門

これから先、いくらでも修復できる

仙左衛門

カレナがえりなを思う気持ちは本物だからな

カレナ

...ありがとうございますお爺様

カレナ

ですが、私が姉を名乗っていいのか...

えりな

お姉様!!雪平くんに言ってやってくださいよ!!

カレナ

...!!

カレナ

カレナ

あぁなんだ創真がえりなを虐めたのか?

創真

違うっすよ〜!

こっちもいい感じに収まりそうですね

仙左衛門

うむ

仙左衛門

だが、カレナが背負っている重みはまだ拭えてはおらん、

仙左衛門

カレナが昔の城一郎のようにならないか不安だ、

城一郎

そうだなぁ、

城一郎

カレナちゃんにとって、血のにじむような努力と疲弊、それら全てを天才と呼ばれることや

城一郎

さらなる高みを要求されることは別にどうでもいいことだろう

城一郎

カレナちゃんが見ているゴールはあくまで家族の笑顔だからな

城一郎

ただ、俺はゴール出来なかった時、ゴール出来た時のカレナちゃんが心配だ

城一郎

確かに凄い料理人だよ、あの子は

城一郎

だが、料理が好きでやっているわけじゃない、

城一郎

ただの責任感と愛情で動いている

城一郎

母親がそれを受け入れなかったら?もし受け入れたとして、その後は?

城一郎

どちらを想像してもいい未来になるとは思えないな

仙左衛門

それは同感だ

仙左衛門

昔も今も、本当に料理をしたくてしていたのか、情けない話わしには分からない

仙左衛門

ただ今は楽しく料理をしているようではないのは確かだな

...........、

もし、料理が好きになったとしても、今度は城一郎のようになるやもしれませんなぁ

仙左衛門

今も絶望しているようだ

仙左衛門

自分と対決をしてくれる人もいなくなり、現十傑第一席の司瑛士とはもう決着がついている

仙左衛門

自分の料理を超えるものも、刺激をくれる者も現れず、それでも品に満足出来ない

仙左衛門

焦りはより一層周りの人と料理が絶望に変わる

だからこそ、向かってくる幸平創真に期待しているようですな

仙左衛門

うむ

仙左衛門

幸平創真はあの姉妹にとって必要な存在じゃ

仙左衛門

良い結果になれば良いのだがのう

仙左衛門

何せカレナは不器用じゃからな

カレナ

ーーーーーー笑

城一郎

まぁ少しずつ変わっていってるよえりなちゃんも、カレナちゃんも

2人の成長を見守るばかりだな

新幹線内の調理場

カレナ

(次はどんな料理を作ろうか)

カレナ

(和食メインでもいいが、やはりデザート類か)

カレナ

(だが、この時間に糖類は...)

創真

あれ?カレナ先輩も料理っすか?

城一郎

おう奇遇だな笑

カレナ

あぁすまない

カレナ

最終試験への特訓だろ?

カレナ

直ぐに片付ける

創真

いや、別にあとでもいいんすけど

カレナ

それで負けたらどうするつもりだ

カレナ

私とえりな、アリスの命運がかかっているんだぞ

カレナ

手を抜くな

創真

カレナ先輩本当にいいんすか?

カレナ

何がだ

創真

自分は戦わないで俺らに任せるなんて

創真

それに、俺たちと戦いたがっていたじゃないっすか

カレナ

戦いたいのはあくまでお前だ

カレナ

えりなじゃない

カレナ

さっきも言ったが、私が簡単に買ってしまえば意味はないんだよ

カレナ

それに私はあいつらを超えたお前らを食いたい

カレナ

十傑第一席になった暁にはお前に食戟を申し込む

カレナ

一応伝えておくが、私は1度瑛士先輩と竜胆先輩に勝っている

創真

!!

カレナ

瑛士先輩に勝てなければ私には到底適わんぞ

カレナ

私を超えるまではなくとも私と同じ場所に立ってくれ

カレナ

お前は私の希望だ

創真

希望?

カレナ

お前ほど成長が早いやつはいない

カレナ

私はお前といれば今よりも頂点へ行ける気がするんだ

カレナ

突発的な発想も参考になる

創真

マジっすか?笑

創真

そんなに褒めてもらえるとは笑

カレナ

胸ぐらを掴む

創真

うおっ

カレナ

お前の全てが欲しい

カレナ

薙切家に来ないか?

カレナ

婿養子に

創真

創真

カレナ先輩が俺と結婚したいってことっすか?

カレナ

したいわけじゃない

カレナ

これはあくまでお前を薙切に入れるための手段だ

カレナ

お前もいいだろ?城一郎

城一郎

いやぁそれは息子次第だな

創真

うーんそういうのは先輩の好きな人とした方がいいんじゃないっすか?

カレナ

.....

カレナ

それは私の結婚の申し込みを断っているのか?

カレナ

薙切家に嫁ぐのはメリットが多いぞ

創真

いやあ俺はあくまでゆきひら継ぐつもりなんで

創真

それに俺なんかが嫁いでもそちらにメリットないじゃないっすか笑

カレナ

...そうか

カレナ

お互いいい提案だと思ったのだが

カレナ

残念だ

創真

カレナ先輩は四宮先輩とか誘ったらいいんじゃないっすか?

カレナ

.....なっ///

カレナ

何故いきなりあいつの名前を出す?!

創真

いや、四宮先輩凄い料理人だし先輩と仲良さそうだったから

カレナ

仲良くない

カレナ

ただの腐れ縁だ

創真

顔真っ赤っすよ

カレナ

き、気にするな

カレナ

少し暑いんだ

創真

ここ北海道で暖房きいてても寒いくらいっすけど

創真

熱あるんじゃないっすか?

カレナ

じゃ、じゃあまた明日な

カレナ

応援している

創真

そんな急いで出ていかなくても、

城一郎

お前もまだまだだなぁ笑

創真

廊下

カレナ

...//

カレナ

(はぁ、私もやはりまだ子供か)

カレナ

(感情を抑えるなど造作もないことだろう...)

カレナ

(どうせ叶わないことだ諦めろ私)

四宮小次郎

よお

カレナ

.....何故いつも突然現れる

カレナ

(反応が遅れたじゃないか)

四宮小次郎

あ?前に言っておいただろ

四宮小次郎

特訓に参加するって

カレナ

あぁあれか

カレナ

恵をあまり虐めるなよ

カレナ

まぁ私が指導してやっても良かったんだがな

四宮小次郎

お前敵側だろ

カレナ

寝返ってやった

カレナ

えりなが十傑の座をおりてお父様にガツンと反抗したからな

四宮小次郎

へぇ

四宮小次郎

で、お前も出るのか?

カレナ

出るわけないだろ

カレナ

私の身はあいつらに託したさ

カレナ

まぁ勝てるだろ

カレナ

そんなあいつらを私が取り込むんだよ

カレナ

あぁ今からでもゾクゾクするな笑

四宮小次郎

お前やっぱり笑ったら不気味だわ

カレナ

女相手に何言ってんだ小次郎💢

カレナ

殴るぞ

四宮小次郎

あ?後輩を自分の栄養にしようとするお前が悪いだろ

四宮小次郎

誰だって不気味に思うさ

カレナ

後輩しか希望がいないのだから仕方がないだろう

カレナ

お前が私を越えられるわけもないしな

四宮小次郎

あ?💢

四宮小次郎

なんなら今からでもお前が悶えるような料理作ってやってもいいんだぞ

カレナ

私を満足させられる品を作るなんて小次郎には100年早いんだよ

カレナ

どれくらいの差があるか教えてやる

四宮小次郎

上等だゴラ💢

四宮小次郎

あと小次郎言うな

四宮小次郎

他人にばかり頼るお前の料理なんていつか限界が来る

四宮小次郎

そんなので威張ってんじゃねーよガキ

カレナ

...ッ

カレナ

あ?お前らみたいに私は料理の才能がねぇんだよ

カレナ

それを他人を真似してカバーすることの何が悪い!!イラ

カレナ

お前も知っているだろう?!家族が笑顔で食卓を囲む、そんな夢を叶えるためには料理を極めるしかないんだ!!

カレナ

私はその為だけに努力してきた才能がなくてもここまで来たんだ!

カレナ

それを...ッ

四宮小次郎

お前もわかってるからムカつくんだろ

四宮小次郎

俺に

カレナ

.....あぁそうだ

カレナ

昔から私が気にしていることを遠慮なく真正面から言うところも、誰も気づかない私の変化に気づくところも

カレナ

私が優等生を演じている事に嫌気が差して家族が私を見ていてくれると、私だけが家族を見ているわけじゃないと確かめたくて、

カレナ

叱られたくて、手を出した煙草を家族でもなんでもないお前だけが気づくところも、

カレナ

全てがムカつく

カレナ

何故...お前ばかり私の変化に気づくんだ、

四宮小次郎

俺がお前を見てるからだろ

カレナ

.....!!

四宮小次郎

なんかほっとけねーし

四宮小次郎

てかお前そんな幼稚な理由でタバコ吸ってたのか

カレナ

...ッ//

カレナ

うるさい

カレナ

さっさと料理対決するぞ

四宮小次郎

撫でる

カレナ

.......//

仙左衛門

............

だそうですよ仙左衛門殿

仙左衛門

....わしはカレナは大丈夫じゃと勝手に思ってえりなばかりを見ていた、

仙左衛門

それが、カレナにとって辛いことだったとは...、

カレナちゃんも周りの子と変わらない思春期の女の子だったと言うことですね

仙左衛門

恥ずかしい話、私はカレナが怒ったところも努力する姿も見たことはない

仙左衛門

感情を殺しておったんじゃな、家族の前でも

仙左衛門

誰も気づいてやれなかった、わしはかれからカレナにどう接すればよいのか

誰も...ではないでしょう

少なくとも一人カレナちゃんの傍にいてしっかり見ていてくれる奴がいる

それだけでカレナちゃんは救われているじゃないですか?

仙左衛門

そうじゃな

次回♡13

薙切えりなの姉は出来損ない

作品ページ作品ページ
次の話を読む

この作品はいかがでしたか?

716

loading
チャット小説はテラーノベルアプリをインストール
テラーノベルのスクリーンショット
テラーノベル

電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
もっと読みたい!がどんどんみつかる。
「読んで」「書いて」毎日が楽しくなる小説アプリをダウンロードしよう。

Apple StoreGoogle Play Store
本棚

ホーム

本棚

検索

ストーリーを書く
本棚

通知

本棚

本棚