ギシ…
ギシ…
床板が軋む音に
ぼやけていた意識が揺り動かされる
蓮斗
蓮斗
目を覚ますと
俺は同級生に監禁されていた
監禁1日目
壁に掛けられている時計は
「12時5分」を指していた
部屋は真っ暗だった
窓が1つあるが光は差し込まない
俺はベッドの上で必死にもがく
蓮斗
蓮斗
同級生は俺の前に トレーを持って立っていた
俺を静かに見下ろしている
俺を監禁した同級生の名前は
塔村 椿
同じクラスの男子だ
椿
蓮斗
蓮斗
椿
椿
椿
椿
塔村は笑いながら
ベッドの隣にある椅子に座る
椿
椿
椿
スプーンでシチューを掬い
俺の方へ向ける
蓮斗
俺は口を開けない
椿
椿
椿
蓮斗
蓮斗
蓮斗
今日は寝坊をして 朝食を取っていなかった
そのせいで とても腹が減っている
蓮斗
椿
塔村の声に苛立ちが混ざる
蓮斗
何をされるか分からないので
俺は仕方なく口を開けて
シチューを頬張った
椿
蓮斗
椿
椿
椿
そう言って塔村はニカッと笑った
シチューを食べ終わると
塔村は部屋を出て行った
椿
椿
そう言って塔村は 俺に注射を打った
睡眠薬だと言っていた
蓮斗
蓮斗
ぼんやりとした頭で考える
蓮斗
俺は手にぎゅっと力を込め
塔村が出て行った扉を睨む
蓮斗
蓮斗
注射を打たれて数分経つ
徐々にうとうとし始めた
蓮斗
蓮斗
蓮斗
そして俺は
深い眠りについた
To be continued
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