TellerNovel

テラーノベル

アプリでサクサク楽しめる

テラーノベル(Teller Novel)

タイトル、作家名、タグで検索

ストーリーを書く

魔女は姫に恋をする

一覧ページ

「魔女は姫に恋をする」のメインビジュアル

魔女は姫に恋をする

2 - 魔女は姫に恋をする。3♡

♥

220

2018年12月02日

シェアするシェアする
報告する

キーンコーンカーンコーン

学校のチャイムがなる。

やばい俺、この前変な声出したんだった!(一話参照)

やばいやばいもうダメだァァア!!

絶対嫌われたヤダヤダ俺の夢が無くなったァァ!

ガラッ

教室のドアを開けると、皆が見てくる。

雪村 白虎

あ、えっと…

戊魔 紫苑

っ!

もう無理だめだァァ

謝ってくださいました(?)けど絶対キモイって思ってるうううぅ!

美間坂 美王

戊魔くんっ

戊魔 紫苑

ふぇ?

美間坂 美王

声カッコイイわね!もっとよく聞かせて頂戴!

戊魔 紫苑

あ、う、うん…?

ーーーーーー雪村 白虎sideーーーーーー

雪村 白虎

あ、えっと…

俺は紫苑に話しかける。

戊魔 紫苑

っ!

なんか、引かれた…

百面相してる。可愛い…

美間坂 美王

戊魔くんっ

戊魔 紫苑

ふぇ?

ふぇ? なんて可愛すぎいいい!

俺の理性吹っ飛ばしてもなんもないよ!?ねぇ!

あー、俺おかしいかも…

美間坂 美王

声カッコイイわね!もっとよく聞かせて頂戴!

戊魔 紫苑

あ、う、うん…?

情けなく返事する。

顔、よく見てなかったけど可愛いな…

明かりに照らされる髪は白く透き通って、碧色の目は水晶の様にキラキラ光っている。

まるで、月明かりに照らされた猫のように。

雪村 白虎

紫苑、今日俺達とご飯食べない?

戊魔 紫苑

…え?

ーーーーーー戊魔 紫苑sideーーーーーー

戊魔 紫苑

…え?

雪村 白虎

あ、いや…嫌なら別にいいんだけど。

あれ?雪村君って王坂くんが好きなんじゃ…?

戊魔 紫苑

お、俺が入っても、いいの…?

そう、俺の見た目はただの根暗だ。

これでも中学の時はヤンキーの裏ボスみたいなもんだった。

髪で隠してるけど、耳はピアスの穴があるし、口にはピアスがある。

まぁ、いつもマスクしてるから多分バレてない。

雪村 白虎

別にいいでしょ、悠馬もそこまで酷くないし。

あれ、庇うんだ。

俺の事を気遣ってるふりして、

「悠馬はそんな奴じゃない」

「なんでそんな事言うの?」

そう思ってる。

もう、嫌だよ。

戊魔 紫苑

ねえ、今日俺の家に泊まらない…?

雪村 白虎

え?べ、別にいいけど…どうしたの?

戊魔 紫苑

最近寝れなくて…一緒に寝て欲しいんだけど、駄目かな…?

雪村 白虎

い、いいいいいぃいよぉお?!

戊魔 紫苑

? ありがとう

王坂 悠馬

白虎ー、お、戊魔!

王坂 悠馬

おまぇ…ん、どしたの

戊魔 紫苑

え?

王坂 悠馬

いやホワイトボード持って来てないから…てか喋れるんだ!?

戊魔 紫苑

え、そうだけど…なんで?

王坂 悠馬

いやさぁ、お前噂になってたんだよ。「本当は癌で声が出せないんじゃないか」ってね。

戊魔 紫苑

俺癌ジャナイ…

王坂 悠馬

ま、そだよなwそう言えば今日理科でさぁ、たんぽぽいるよな。

戊魔 紫苑

あれ、そうだっけ…

雪村 白虎

忘れたの!?

王坂 悠馬

外に咲いてるはずだから今すぐ行ってこい!

戊魔 紫苑

う、うん

そう言って、外に行った。

開いてるたんぽぽが無かった。

戊魔 紫苑

どうしよ…

もう蕾でいいや、と、近くにあったたんぽぽをちぎった。

急いで教室に戻り、鞄の中に入れた。

戊魔 紫苑

あった、けど…蕾しかなかった…

雪村 白虎

あーあ、まぁいいんじゃない?

王坂 悠馬

まぁなぁ、要るのは雌花の部分だけだし。

雪村 白虎

そうそう。…開いてないけど。

そう他愛もない話をしながら、理科の時間になった。

戊魔 紫苑

(蕾蕾!…あれ?)

いつの間にか花が咲いていた。

俺が平然と取っても、ちぎられても、最後の力を振り絞って開花したんだな。

俺の心には、切なさと罪悪感が残った。

戊魔 紫苑

綺麗だよ、綺麗…

そう、小声で呟いた。

美間坂 美王

あら、綺麗なたんぽぽね!

そう言われると、もっと切なくなった。

涙が少し流れ、美間坂君が困る。

美間坂 美王

ど、どうしたの!?

俺がなぜ泣くか、美間坂君が問う。

戊魔 紫苑

やっぱり、このたんぽぽ綺麗でしょ。

俺は涙ながらに言う。

美間坂 美王

…うん、そうね。

何かを察したように美間坂君が返事を返す。

雪村 白虎

そう言えば、俺何時に行ったらいい?

戊魔 紫苑

いつでもいいよ。

雪村 白虎

じゃあ7時位から!

戊魔 紫苑

ん。

雪村 白虎

あのさ、悠馬も誘っていいかな…?

戊魔 紫苑

いいよ。

なんで?

俺と2人になるのが嫌なの?

ねえなんで?

どうして?

俺アンタのこと好きなのに。

あぁそっか。

王坂君の事が好きだもんね?

だから俺ってどうでもいいんでしょ。

どうして、どうして俺は

愛されないの。

愛してよ。

俺に、何か一つでも…

与えてくれよ。

ーーーーーーー帰り道ーーーーーーーー

雪村 白虎

帰り道一緒だったんだね!

戊魔 紫苑

あ、うん…

今まで気づかなかったんだ。

そう思っていると、雪村君がキスをしてきた。

戊魔 紫苑

っン…!?

雪村 白虎

ん…

周りには誰も居ない。

時計も無い。

だからなのだろうか。

短いキスのはずなのに、長く感じてしまう。

戊魔 紫苑

…え?なんで…?

雪村 白虎

あの、ね…

雪村 白虎

俺、紫苑の事、好きなんだ…

戊魔 紫苑

…ぅえ?

えっと、雪村君が、俺を、好き?

王坂君…じゃないの?

戊魔 紫苑

えっと…

雪村 白虎

こんな事、言われても困るよね…今日、泊まるのやめようか。

戊魔 紫苑

あっ…

雪村 白虎

またね…

ーーーーーー雪村 白虎sideーーーーーー

雪村 白虎

またね…

パシッ

戊魔 紫苑

いっ、行かないで…

そう言いながら、ゆっくりと俺の手を離す。

えっと、これは…

戊魔 紫苑

お、おれ…ずっと前から雪村君が好きで…

雪村 白虎

え?

え、両想いだって…事?

戊魔 紫苑

あの、その…さっきの…嬉しくて…

雪村 白虎

…今から、泊まり行ってもいいかな?

戊魔 紫苑

全然、イイよ…

ーーーーーー戊魔 紫苑sideーーーーーー

まさかの両想い!!!

嬉しいなぁ…えへへ。

しかも今から!うわぁ、楽しみ過ぎて…

雪村 白虎

ね、ねぇ。

戊魔 紫苑

…なにかな?

雪村 白虎

もう一度、言わせてください。

雪村 白虎

俺と、付き合ってください。

戊魔 紫苑

…はい。

晴れて、俺達は恋人同士になった。

終わります…

この前ちょいエロとか言ったけども、

4 にしますね。

いや、過激かも知んない。

でも、キスあるからいいよね!w…マスクの上からだけども。

では次回で会いましょう!

それでは皆さん!

(・ω・)/アデュー☆

魔女は姫に恋をする

作品ページ作品ページ
次の話を読む

この作品はいかがでしたか?

220

コメント

0

👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!

チャット小説はテラーノベルアプリをインストール
テラーノベルのスクリーンショット
テラーノベル

電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
もっと読みたい!がどんどんみつかる。
「読んで」「書いて」毎日が楽しくなる小説アプリをダウンロードしよう。

Apple StoreGoogle Play Store
本棚

ホーム

本棚

検索

ストーリーを書く
本棚

通知

本棚

本棚