TellerNovel

テラーノベル

アプリでサクサク楽しめる

テラーノベル(Teller Novel)

タイトル、作家名、タグで検索

ストーリーを書く

過去の未来【結末編】

一覧ページ

「過去の未来【結末編】」のメインビジュアル

過去の未来【結末編】

1 - 過去の未来【結末編】

♥

110

2020年07月23日

シェアするシェアする
報告する

今日は久しぶりに雨が降っているようだ。

頭痛がする。フラフラする。まるで何処か分からない未知の世界にいるようだ。

胡蝶しのぶ

もしもーし

胡蝶しのぶ

冨岡さん?

胡蝶しのぶ

聞いてますかー?

返事ができない。このままずっと雨に打たれているままなのだろうか。

冨岡義勇

バタッ

地面に倒れ込む。頬から血が出る

胡蝶しのぶ

!?

胡蝶しのぶ

冨岡さん!!どうしたんですか!

冨岡義勇

っぁ…

掠れた声、はっきり聞こえないだろう

冨岡義勇

こ、…ちょぅ…

胡蝶しのぶ

何があったんですか!!

冨岡義勇

いた…ぃ…

ただそれを言葉にし、治療を求める

冨岡義勇

ぅっ……

冨岡義勇

ポロッ…

あまりの痛さに耐えきれなかった。そしてあたたかい涙が溢れる。

胡蝶しのぶ

大丈夫ですよ。私はそばにいます。

胡蝶しのぶ

ニコッ

冨岡義勇

っ…

胡蝶は俺を優しく抱きしめてくれる。

胡蝶は俺に向かって優しい笑顔で微笑んでくれる。

まるで姉さんを思い出すよ__。

胡蝶しのぶ

痛かったですね…

冨岡義勇

ぅ…んっ…

胡蝶しのぶ

まずは木の根まで、歩きましょう。
雨に当たらないように、風邪を引いてしまいます

胡蝶しのぶ

肩、貸します

足に力が入らない。だから、フラフラしながら歩いていた。

よろけて転けそうになる度に、胡蝶は力強く支えてくれた。

とても嬉しい。

これ以上の優しさはもう誰からも見つけ出すことが出来ないような、優しさだった。

胡蝶しのぶ

ここで座っておいてくださいね

胡蝶しのぶ

後、これを飲んでください。温かいので今だと飲みやすいですよ

冨岡義勇

っん…

冨岡義勇

グッ…

もう無理だ。耐えられない。

冨岡義勇

ぐっ…ゲホっ…ゴポッ……

あまりにも体の底から血の味が上がってきてしまったので俺は吐血してしまった

申し訳ない。

胡蝶しのぶ

大丈夫ですか?

胡蝶は背中を撫でるように優しくさすってくれた。

冨岡義勇

悪…ぃ…

また涙が溢れ出す。どうしてだろう。どうしてこんなに涙が溢れ出してしまうのだろう…

胡蝶しのぶ

ギュウッ…

胡蝶しのぶ

大丈夫ですよ。心配しないでください

その言葉を告げたあとは色々と俺を心配してくれた。そして俺の最後の居場所は______

宇髄天元

大丈夫か!?

甘露寺蜜璃

大丈夫っ!?

不死川実弥

死ぬなよォ。頑張れ。

冨岡義勇

あぁっ…

そう、屋敷となった。

みんなは俺の手を握ってくれたり、頭を撫でてくれたり、「頑張れ」と生きることを念じてくれた。

冨岡義勇

あり……がと…ぅ…

みんなの温もりの中で、俺は静かに眠った

本当に、悪い事をした。ごめん。大きな罪を犯した俺を、許してやってくれ、。

この作品はいかがでしたか?

110

loading
チャット小説はテラーノベルアプリをインストール
テラーノベルのスクリーンショット
テラーノベル

電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
もっと読みたい!がどんどんみつかる。
「読んで」「書いて」毎日が楽しくなる小説アプリをダウンロードしよう。

Apple StoreGoogle Play Store
本棚

ホーム

本棚

検索

ストーリーを書く
本棚

通知

本棚

本棚