テラーノベル

テラーノベル

テレビCM放送中!!
テラーノベル(Teller Novel)

タイトル、作家名、タグで検索

ストーリーを書く

神と修羅

一覧ページ

「神と修羅」のメインビジュアル

神と修羅

29 - 導かれる二人

♥

39

2025年04月13日

シェアするシェアする
報告する

事実は小説より奇なり。

––– ジョージ・ゴードン・バイロン

牢屋

夜彦

何でこんな所に...

夜彦

まさか、神の力?

久遠

いや、私のじゃないよ...

久遠

だってまだ小鳥遊君の願い事(神の力)は2つ残ってるからさ

夜彦

じゃあ、一体誰が...

久遠

でも、取り敢えずあの場所からは逃げられたよね

久遠

で、問題はここがどこなのかってことだけど...

ー まっすぐ進んで ー

夜彦

え?

突如、謎の声が聞こえた。

夜彦

どうする...?

久遠

...あなたは誰なの?

しかし、虎走さんの質問に 謎の声は反応しなかった。

久遠

ここはどこなの?

ー 黎明(れいめい)の塔、 最下層・地下牢の間 ー

夜彦

黎明の塔って...‼︎

久遠

塔の内部に飛ばされたってこと?

久遠

まっすぐ進んだら何があるの?

再び沈黙が続いた。

夜彦

罠かな...?

久遠

じゃあ、私が進んでみる....

夜彦

えっ⁉︎ちょっ...⁉︎

そう言うと虎走さんは ゆっくりと歩き始めた。

久遠

...目の前に檻があるけど、次はどうするの?

ー 鍵は開いてる、 出たら右手の階段を登って ー

久遠

本当だ...鍵は掛かってない。しかも右横に階段がある

久遠

小鳥遊君、少なくとも罠じゃないよ

久遠

だから大丈夫、行こう?

夜彦

わ、分かった

俺は虎走さんの元へ行き 謎の声に従った。

???

久遠

はぁ....はぁ...

夜彦

はぁ...なっが...

牢屋を出た直後の声から 一切の声も聞こえず 引くほど長い螺旋階段を 登ると教会のような場所 に辿り着いた。

ー ご褒美だ、1人一つ 質問をしてもいいよ ー

夜彦

し、質問...?な、何で...

僕と虎走さんは一先ず 息を整えて最初に僕が 質問をした。

夜彦

君は誰なの?

ー その質問は無しだ、 次 ー

夜彦

え、じゃ、じゃあ

ー お前のターンは終わった、 今度は彼女の番だ ー

僕が慌てていると虎走さんは 一拍置いて質問をした。

久遠

私達をどうするつもりなの?

ー 悪いようにはしない ー

久遠

答えになってない

ー ...変えたいんだ ー

久遠

変えたい?何を?

ー “全ての結末”を ー

久遠

全ての...結末...?

ー そろそろこの力も 終わりが近い ー

ー だから簡潔に 指示を出す ー

それからの指示は ただひたすらに 塔の頂上を目指すような ものばかりだった。

そして...

黎明の塔・頂上

案の定、僕達がはぁはぁしてる のは想像がつくだろう。

息を整えてから 僕は声を出した。

夜彦

ここが...頂上...?

久遠

....

夜彦

次は?次の指示は?

ー ...べ、...しい...を ー

夜彦

え?

突然のノイズ混じりの指示に 戸惑いを隠せずにいたが それでも指示は続いた。

ー それ...できたら... ...て、終わ... ー

ー だから、も...一度 お前...言う... ー

ー 選べ、正しい選択を ー

夜彦

...選ぶ?正しい選択?何だそれ

久遠

....

「どうしたんだい?」

僕が声を荒げていると フロア奥から コツコツと足音を 響かせながら一人の男が 姿を現した。

夜彦

誰...?

「ああ、前は声だけの 登場だったもんね」

遥翔

“ここ”では会うのは初めましてだね。この国で神様をやってる、神崎 遥翔だよ

夜彦

神崎...‼︎

遥翔

おやおや?呼び捨ては悲しいな...ね?“久遠さん”

夜彦

は...?

夜彦

何でそんなに親しそうなんだよ...

久遠

言ったでしょ?私は神様の見習いだからって

遥翔

神様の...見習い?

遥翔

遥翔

何だっけ?その“設定”

夜彦

設定...って...?

遥翔

何だか混乱してるみたいだから一度、本音で話してみよっか久遠さん

久遠

....

久遠

...分かりました、神崎“先生”

夜彦

神崎...先生...?

遥翔

ああ、それもまだ思い出せてないんだね

遥翔

じゃあ、ニュー自己紹介だ

遥翔

こんにちは、僕の名前は神崎 遥翔

遥翔

君達が元々“通っていた学校の先生”だ

この作品はいかがでしたか?

39

コメント

0

👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!

チャット小説はテラーノベルアプリをインストール
テラーノベルのスクリーンショット
テラーノベル

電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
もっと読みたい!がどんどんみつかる。
「読んで」「書いて」毎日が楽しくなる小説アプリをダウンロードしよう。

Apple StoreGoogle Play Store
本棚

ホーム

本棚

検索

ストーリーを書く
本棚

通知

本棚

本棚