梅宮たちが屋上に来る頃には太陽は沈んでいた
あたりは真っ暗だった
ただ、俺にはみんながちゃんと見えている。
屋上のライトが灯る。
梅宮たちを照らすようにして
この景色を見るだけでやっぱり俺はそっち側の人間じゃなかったんだと思う。
慎重に近づいてくる蘇枋に笑いながら質問する。
桜遥
なんで今更会いにきたの?
蘇芳隼飛
それは…
桜遥
俺がフウリンにいたから?
桜遥
居なかったら会いにきてくれなかったの?
蘇枋たちは返事に困っていた
楡井は泣きそうな顔をしている
桜遥
(楡井、ごめんな
心の中で謝っておく
梅宮一
桜、もう誰もお前を疑ったりなんかしてない
梅宮一
だから、戻ってこいよ!
もうちょっと、早く聞きたかった。
桜遥
俺は、蘇枋も楡井も全員好きだ。
桜遥
でも、嫌いだ。
桜遥
結局俺は、要らない人間だったんだよ。
桜遥
俺のせいで、不幸になってほしくない
桜遥
だから俺は、
みんなの前から消えるよ
まるっと君
どうもまるっと君です。
まるっと君
次回最終話です。
まるっと君
あともう少しだけお付き合いください。
まるっと君
それでは、







