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んー!

この仕事終わったらあと寝るだけだ〜!

彰人

おい、夜っつっても人が百と寝てるんだから声抑えろよな

はいはい。も〜硬っ苦しいなぁ

こはね

杏ちゃんってば……

『〜♪』

冬弥

これは……?

私のスマホじゃないけど…

彰人

俺のでもねぇな

こはね

あ……私だ

こはね

ごめん、ちょっと出てくるね

おっけー。気を付けてね〜!

さて、こはねが電話出にいっちゃったし、仕事分担しよっか。

私はここいるよ。こはねが戻ってきたとき迷っちゃはないように。

彰人

ん。じゃ俺は外いく。冬弥は?

冬弥

俺は舞台のほうの仕事をしてくる。

わかった。じゃ、また後でね!

冬弥

(静かだな…)

〜♪〜〜

冬弥

…!

冬弥

(これは…ピアノか?)

冬弥

……

舞台裏

冬弥

(こんなところがあったのか……)

冬弥

……!

冬弥

希弥……?

希弥

希弥

な…っ

冬弥

それ、『西海岸の光景』だろう?

希弥

……耳障りなら、やめる

冬弥

いや、そういう訳じゃない。好きなのか?クラシック。

希弥

……好き、だよ

冬弥

そうか。

希弥

お兄さんも、クラシック好きなの?

冬弥

……

冬弥

(俺は……)

冬弥

好きでも嫌いでもないな。

希弥

……なにそれ

冬弥

でも知識はある。小さい時から父に習わされていたからな。

希弥

ふぅん……

希弥

ならさ、一緒に弾いてみようよ。

冬弥

いいのか?

希弥

うん…俺の周りにはクラシックが好きなやつなんていなかったから。連弾したこと無かったんだ。

希弥

練習はちょっとしてたけど

冬弥

__わかった。

希弥

じゃあ……行くよ

冬弥

あぁ

冬弥

(懐かしいな……この感覚は)

違う。もう一度、できるまでだ。

冬弥

……っ!

希弥

お兄さん……?

冬弥

__いや、すまない

冬弥

その…連弾はまた今度にしないか?

希弥

うん……

冬弥

(なかなか消えないものだな……こういうのは。)

希弥

……お兄さん、僕のこと知りたい?

冬弥

まぁ、できることなら……

希弥

……わかった

希弥

お兄さんになら、話してもいいよ。

希弥

あんまりいい話じゃないけど……

冬弥

あぁ。

気持ち悪い

小さい時から何万回も言われてきた。

友達にも、親戚にも、家族にさえも

で、いじめは日常茶飯事

いじめって言っても殴られるとか机に落書きとかじゃなくて、陰で笑われたり省かれたりしてただけ。

それでも俺には十分辛くて。

「死にたい」とか「なんで俺ばっかり」とか思ってたけど

それでも生きれたのは、1人の親友のおかげだった。

想介

はよ!希弥。相変わらず死にそーな顔してんなw

彼の名前は「野村 想介(のむらそうすけ)」

たった1人の、大切だった親友。

中一の頃の希弥

そんなこと言うならあいつらのこと止めてくれよ

想介

無理無理。太刀打ちできん。

中一の頃の希弥

はぁ……?

想介

それに、俺は心のケアが得意だからな。

想介はカウンセラーが夢だった。

中一の頃の希弥

それ自分で言うかぁ……?

俺もよく話を聞いてもらってて、想介と知り合ったのもそれがきっかけ。

想介

ま、話はいつでも聞いてやるからさ。頼ってくれよ!

中一の頃の希弥

はいはい。

想介

なんだその面倒くさそーな返事!

想介

罰としてプリン奢れ〜!

中一の頃の希弥

なんでだよ。やだよ。

でも、ある日

その日から、想介と自分の関係は崩れ落ちて行った。

中一の頃の希弥

(ったく、あいつ、金忘れたからって焼きそばパン奢らせやがって……俺はパシリじゃねーっつの)

「ははははは!!」

中一の頃の希弥

!?

中一の頃の希弥

(何だこの笑い声……きもちわる)

中一の頃の希弥

……え

「お前さ、なんであんな奴と一緒にいるわけ?」

「気持ち悪〜!お前もなんか隠してんじゃねぇの?」

想介

違う!希弥はずっと1人で頑張ってる!

想介

お前らなんかに言われてたまるか!!

「は?なに?」

「あー、こいつカウンセラー目指してっから」

「希弥のこと庇ってんだよw」

「つまり〜」

「ギゼンシャ」

想介

……!

「ってこと」

中一の頃の希弥

……想……介

「もう希弥なんかに構うのなんてやめろって!俺らと遊ぼーぜ?」

「お!いいじゃーん」

想介

……

中一の頃の希弥

(想介……)

次の日から、本格的にいじめがはじまった。

「はははは!めっちゃ辛そーw」

「きんも!早く死ねよ」

中一の頃の希弥

っ……ぅ

そのとき、教室のドアが開いて

想介

みんなー!宿題のノート出してないやつ……

想介がはいってきた。

中一の頃の希弥

……!

助けてくれる。

そう思った。

でも、想介は__

想介

……すまん、俺トイレ行ってくる

中一の頃の希弥

ぇ……

「おー!お前も後で参加しろよ!」

「毎日毎日こんなやつの相手してて大変だったんだろー!」

中一の頃の希弥

そ、想介っ……!

中一の頃の希弥

助けてくれよ!!!なぁ!!

中一の頃の希弥

俺の話聞いてくれよ!!なぁ!

中一の頃の希弥

なんで俺を置いていくんだよ!!

中一の頃の希弥

なぁ、行かないでくれよ……

中一の頃の希弥

……

「っせぇよ!黙れ!」

「はい、首輪の刑〜」

中一の頃の希弥

……っやめ

「は?怪物なんだから当然だろ」

「可哀想だね〜!大切な親友に裏切られて!」

中一の頃の希弥

っ……ちが、ぅ……から

その日から完全に、俺は孤独になった。

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