きらきらと零れていく光
美しすぎる風景
溢れ出る雫
そんな中自分は
目の前のこの人を消さなければならない
この世界の1部の人間は 死ぬ時に有害な『種』を生み出す
それは周りに伝染病を広める
だから 世界はその『種』を許さない
自分の目の前にいる人は 死後有害な『種』を残す病気にかかっている
嫌だ
好きな人をこの手で消すのは
ルヴ
ルヴ
ルヴ
そう言われたって嫌なものは嫌なのだ
まるで家族みたいに自分を扱ってくれたこの人を
この手でこの世から消すなんて
ルヴ
ルヴ
ルヴ
ルヴ
………。
僕はどうなるんですか。
ルヴ
ルヴ
ルヴ
僕は
貴方の『種』を捨てたくない
ルヴ
貴方を忘れたくない。
ルヴ
ルヴ
…わかりました。
目隠しをして…貰えますか。
ルヴ
ルヴ
グジャッ
ザクッ
ドシャッ
はぁ。
…これは仕方ないですよね?
愛しのルヴ。
貴方が死ぬというのなら。
貴方が『種』を残せないというのなら。
私の意思を邪魔するであろう奴らを
『種』 を残したくない奴らを
切り捨てれば
いいですよね?
私は昔のように1人になりたくないのです
ルヴなら
ロア
ロア
ロア
ロア
ルヴ
ロア
ルヴ
ルヴ
ロア
ロア
ルヴ
ルヴ
ぎゅっ…
ロア
ロア
ルヴ
ルヴ
ロア
ロア
別れをつげた瞬間
ザァ…
儚く
美しく
ルヴは塵となり消えた
…ルヴは死んだ
そこに残ったのは
彼女の残骸から出てきたのは
死んだ彼女の 目玉を持った
あまりにも醜い
寄生虫だった
ロア
ロア
ロア
ロア
ロア
ロア
ロア
カサカサと蠢く寄生虫
ロアは「それ」を叩き切る
しかし
「それ」が切れることは無かった
ロア
ロア
無我夢中で剣を振り回す
ただただ無我夢中に
グシャッ
醜い音がする
無我夢中に振り回した剣が当たり さすがに耐えきれなかったのか 寄生虫は倒れた
ロア
ロア
ロア
ベチャッ
ロア
ロア
汚らしい音をたて、 【ナニカ】がロアの顔に付着する
ロアが【ナニカ】を拭おうとする
しかしそれより早く【ナニカ】 がロアの頬をよじ登る
そして次の瞬間【ナニカ】はボコボコと音をたて〖別の物〗に変化していく
…それは先程倒したはずの寄生虫へ 変化した
どこからともなく口が現れ 喋り出す
ロア
寄生虫
なんということだろう
…聞こえた声はルヴのものなのだ
ロア
この一瞬がロアの判断力を鈍らせた
寄生虫
寄生虫は笑みを浮かべた
寄生虫
【ナニカ】
ロア
ギュルリ
ロア
ロアは自身の判断を反省する間もなく
取り込まれた
あっはははははははははは
自由だ!
自由に動けるぞ
実に愉快だ!
………
…人間は脆い
儚い
ならば!
我々が変わってやろう
我々が乗っ取ってやろう
さあ
我らが同胞よ
侵攻しろ
愚かな人類を
根絶やしにするまで…
コメント
3件
ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙……😇 いいっすねぇ…☆☆☆の侵略。個人的にキショい虫の話はあんま書けないんで読めて楽しい(≧∇≦)