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第九話. 「日常に隠れた、」

僕らがキッチンからリビングへと戻ると、 少し、空気が重くなっていた。

窓の外を見ると、空模様が怪しいことに気が付く。黒い雲に太陽が隠れ、今にも雨が降り出しそうだった。

カシア

うわあ、雨降りそ〜……。皆、寒かったらすぐ言ってね!マフラー貸すから!

外の様子にいち早く気が付いたカシアさんが、皆(女性のみ)に心配の目を向ける。

そこまで心配しなくても良いと思うが、確かに、この状況で 突然天気が悪くなったら、不安になる気持ちも分かる。

ましてや、全てが異常事態なのだ。 こうやってのんびりしている今この瞬間も、僕らの魂は危険な状況なのかもしれない。

海人ーKaitoー

……天候が怪しいですし……急いで、謎解きを進めましょうか

夏希ーNatukiー

そうね…何だか雷が鳴りそうだし………

小山ーOyamaー

二枚目の謎は、
何だったっけ?

ピンクチャン

ハイ!「子供達の寝顔の下」です!

僕の問いかけに、ピンクチャンが答える。 感謝を述べると、彼女は嬉しそうに微笑んだ。

揺籃ーYurikagoー

子供達の寝顔の下、か

向葵ーHimariー

よく分からないよね……。寝顔の“下”って何だろう?

ラミラ

“舌”……では無さそうだし。体ってこと?

雪ーYukiー

まさか、ロリショタの体をまさぐれと……?

「子供達の寝顔の下」……。 それが、二枚目の問題だ。

皆と同じように僕も考えてはみるが、やはり分からない。元々、謎解きは得意な方では無いのだ。

秋霞ーAkikaー

下……って、中身説ある?臓器〜……みたいな?

フレア

イヤ、怖いヨォ!
臓器に何かがあるトカ、考えたくもナイヨォ!

花楓ーKaedeー

ち、違うんじゃないかな…ほら、枕の下とか、そういう系じゃない?

花楓ーKaedeー

私の推理は違うとしても、流石に体の中とかには……

秋霞さんの考えに、 フレアさんと花楓さんがツッコミを入れる。

すると、ツァイルさんが考え込む様子で下を向き……。暫くして、一つ、言葉を発した。

ツァイル

……

ツァイル

……いや、それ結構ありそうじゃないか……?

花楓ーKaedeー

え?

小山ーOyamaー

た、確かに……。ありそうだよね、枕の下。

僕が頷くと、一斉に、「あり得る」「確かに」などの声が上がる。

皆、彼女の意見に賛成のようだ。

消愿ーSyogenー

充分有り得ますねぇ!見に行きますか?

歓奈ーKannaー

行ってみましょう!間違っていても、他の場所を探せば良いだけですし!

……そんな歓奈さんの発言で、僕らは二階の子供部屋へ向かうことになった。

夏希ーNatukiー

ええっとぉ……枕の下、だったわよね!

カシア

二つあるけど、まあピンクの世界だし、
桃色の枕の下見てみる?

向葵ーHimariー

そうだね、
花楓、見てきて。言い出しっぺの法則だよ!

花楓ーKaedeー

任せて!

向葵さんに唆され、花楓さんが恐る恐る桃色の枕の下を覗く。

そして、枕の下に置かれていた青色の鍵を手に持ち、此方へと向き直った。

消愿ーSyogenー

………鍵ですね。先程の鍵と似たような……。

ピンクチャン

青色!黒色の鍵と色違いですね!何の鍵でしょうか?

フレア

今度コソ
家の鍵ジャないカナァ?

パフ

流石に、枕の下に隠したりはしないでしょう。子供達の宝箱の鍵とか?

パフさんの言葉で、僕らはキョロキョロと辺りを見渡す。しかし、彼女の言った宝箱は、目立つ所には無さそうだった。

どこか棚の奥にでも隠しているのか。そもそも、そんな物は元々無いのか。 何はともかく、二つ目の謎は解き終わった。

秋霞ーAkikaー

まあ、
多分後で分かるっしょ。次、次の謎解き行こ!

ピンククン

ソウデスネ!三つ目の謎は、「造花の裏」です!

「造花の裏」。 それが三つ目の謎だ。

造花なら確か、この家のどこかで見た。 勧奈さんと揺籃さんと、「綺麗だね」と話していた記憶がある。

その場所は、確か………。

海人ーKaitoー

造花なら、玄関の近くにありましたよ。…白薔薇の…綺麗な花でした。

揺籃ーYurikagoー

じゃあ、そこにも鍵があるんじゃないか?

雪ーYukiー

そだねー。そうっぽい。行ってみる?

小山ーOyamaー

そう、ですね……。行くしか道は無いと思います。

歓奈ーKannaー

じゃあ、行きましょう!これで最後ですから!

向葵ーHimariー

わ、わあ……。
雷すごいね……めっちゃ音聞こえるよ

ラミラ

そうだね……。急に雨も降ってきたし。

ツァイル

不穏だな………。

僕らが最後の謎を解きに玄関へ向かうと、 外では雨音と雷が鳴り響いていた。

どうやら、急に降ってきたらしい。ジメジメとして嫌な空気が辺りを包み込んでいた。

夏希ーNatukiー

嫌ね〜……。テンション下がっちゃう。

花楓ーKaedeー

まあまあ、この謎解きで最後だし、きっともうすぐ帰れるよ。ね!

モヤモヤと心を悩ませつつ、僕らは青野さんが言っていた造花に近付いた。

そして、花瓶を持ち上げ、その下にぽつんと置いてあった鍵に手を伸ばす。

青野さんの右手には、 桃色の鍵が握られていた。

フレア

鍵だネェ!
玄関にあったし、今度コソ家の鍵カナァ?

消愿ーSyogenー

あり得そうですね。
じゃあ、全部の謎を解き終わりましたし、

消愿ーSyogenー

この鍵が
使える場所を探し___

「探してみましょうか。」の「探し」の所まで言いかけて、ふと、消愿さんの言葉が止まる。

僕らの視線の先には__、“いつの間にか出現していた謎の扉”があった。

歓奈ーKannaー

……えっ!?
い、いつの間に……?

雪ーYukiー

嘘やん……もう何でもありですやん………。

揺籃ーYurikagoー

……驚いたな!まさか、ちょっと目を離した隙に扉が出現するとは……。

皆、その扉に驚き、目を丸くしている。 ちょっと目を離しただけなのに、いつの間に扉が出現していたのだろうか。

扉がない筈の空間に元々あったのならまだそこまで驚きは小さいが(それでも混乱はするが)、突然出てくるとなると話が変わってくる。

振り向いたら此方を見ていた幽霊の類のようで、流石に驚いてしまう。

パフ

本当に変な場所ね、
ここ………。

パフ

あ、そうだ。もしかしたら、この扉の鍵なんじゃないかしら?

花楓ーKaedeー

……!確かに!
使ってみよっか?

暫く沈黙していたが、放たれたパフさんの閃きで、皆が顔を見合わせた。

そして、パフさん、花楓さん、青野さんが順番に鍵を鍵穴に差し込んでいく。

___すると、ガチャリ と音がして、その扉が開いた。青野さんが持っていた、桃色の鍵だった。

海人ーKaitoー

……ああ……これがここの鍵だったんですね

秋霞ーAkikaー

じゃあ、他の鍵は別の場所なんかな?

小山ーOyamaー

そ、
そうっぽい、ですね……。

ピンクチャン

オミゴトです!

ピンククン

サスガです!

ピンクチャンとピンククンが、やけに嬉しそうに青野さんを褒め称える。

褒められた青野さんは、少しだけ嬉しそうにお礼を伝えていた。

カシア

………ま、扉も開いたことだしさ。先進んでみようよ

夏希ーNatukiー

ん、そうね。

カシアさんの言葉に僕らは再び顔を見合わせ、そして、力強く、頷いた。

続く

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コメント

31

ユーザー

え?! サブタイのセンス、凄いよ~~~❗️❗️ センスえぐ過ぎて気づいてないだけなのでは

ユーザー

ここは普通の家庭だったのかな…謎が深まるばかり… 鍵の場所玄関じゃなかった!!3つ鍵を集めたら出てくる扉…やっぱりいつも通り桃色は重要ですな 次の場所は何かな、まだ出れないんですね…こちらにしては嬉しい(みんなが頑張ってるところを見れるから) いつも楽しみにしてます!!楽しみ提供ありがたや…

ユーザー

花楓ちゃんだけ一人なのはもともとピンク髪だから説をおします 真っピンクで彷徨ってたんだろうから、白薔薇がより綺麗に見えちゃうんだろうな

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