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放課後
昼休みに律から言われた言葉が 頭の中で何回も回っている
『何でお前に見つめられると こんなに…胸が苦しいんだ?』
柚木 あおい
柚木 あおい
柚木 あおい
誰もいない教室で 机に突っ伏していると
ガララと扉が開いた
宮瀬 律
宮瀬 律
カバンを肩にかけた律が
不思議そうに私を 見下ろしていた
柚木 あおい
柚木 あおい
柚木 あおい
宮瀬 律
宮瀬 律
宮瀬 律
宮瀬 律
柚木 あおい
柚木 あおい
キュッキュッと バッシュの音が響き
バスケットボールが 飛び交う体育館
律は久しぶりのコートに 不安そうな表情で立っていた
部員
部員
部員
宮瀬 律
宮瀬 律
宮瀬 律
戸惑う律を見て 部員たちが一瞬ピリついた
柚木 あおい
柚木 あおい
気づけば私は
体育館の入り口から 大きな声を出していた
柚木 あおい
柚木 あおい
柚木 あおい
一瞬、体育館が静まり返る
やってしまった、と 口を押さえる私に
律はハッとしたように 目を見開いた
部員
部員
部員
宮瀬 律
律はボールを受け取ると ゆっくりとドリブルを始めた
最初はぎこちなかったけど 右サイドへ切り込んだ瞬間 ──
柚木 あおい
流れるようなフェイントで ディフェンスを抜き去り
綺麗な放物線を描いて シュートを決めた
(バサッ!
部員
部員
部活が終わって
私たちはいつものように 並んで校門を出た
オレンジ色の夕日が 2人の影を長く伸ばしている
宮瀬 律
柚木 あおい
宮瀬 律
宮瀬 律
宮瀬 律
律はそう言うと ふっと柔らかく笑った
柚木 あおい
柚木 あおい
柚木 あおい
私は少し寂しそうに 視線を落とした
宮瀬 律
宮瀬 律
柚木 あおい
律はピタッと足を止めると
私の前に回り込んで じっと私の目を見つめた
夕日に照らされた律の瞳が 揺れている
宮瀬 律
宮瀬 律
宮瀬 律
律の手が私の髪に伸びて 優しくその指先が耳に触れた
柚木 あおい
記憶を失う前、律が よくやっていた髪をなじる癖
宮瀬 律
宮瀬 律
宮瀬 律
ドクン、と大きく鼓動が跳ねた
柚木 あおい
記憶をなくしても 律の心と体は
ちゃんと私を ” 特別 ” だと 叫んでいる
切なくて、でも愛おしくて 私の胸はすごく高鳴っていた
コメント
1件
みぅ🤍🥀です。 うわあ……第3話、すごく良かったです……! 律くんが「2人きりだと自然に名前が出そうになる」って言ったところ、胸がぎゅっとなりました。記憶がなくても、体が覚えてるって本当にあるんだなって。あおいちゃんが「トリセツ」って言いながら律くんのプレーを覚えてて教えてあげたシーンも、幼なじみの積み重ねが感じられてじーんとしました。夕日のシーン、切なくて甘くて、すごく好きです🌙