テラーノベル
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零
何年もたっているからかボロボロ…
と言うわけでは無かった
普通に綺麗
でも何十年とたっている
可笑しい
情報が間違っている?
上層部の間違え?
伝え間違えか
耳を澄ませながら慎重に進んでいく
零
一向に呪霊の気配がしない
外で見たときは一級か二級の気配がしたのに
今でももぬけの殻かと言うぐらいの静かさ
もしかして…
考える暇も無く私は口から血を出して
零
呪霊
呪霊
呪霊
首を傾げるそぶりをする呪霊
呪霊だからか頭が360度回っている
呪霊は骨が無いからね
流石と言っていいほど気色悪い
零
正直を言うと気付かなかった
音も気配もしなかった
だからこそいつでも何処からでも来ていいように兄様の術式″無限″を張っていた
無限を張っていなかったら、一発K.Oだった。
そう考えると内心ヒヤヒヤする
呪霊
呪霊は手だと思われるところをグーパーしていた
そりゃそうでしょ
当たると思っていても当たらないんだから
そういうものだよ
″無限″って
零
呪霊
呪霊の4分の3は消し飛んでいた
零
全然可愛そうじゃないが一応可愛そうと言っておく
あーあ、私って優しいね
こんな呪霊にも優しくするなんて
呪霊
呪霊は戯れ言を叫びながら消えていった
あーあ、可哀想に
次は人間になれるかな
零
私は体に衝撃を感じた
衝撃を感じた部位を触ると
零
嘘、いつの間に
と言うか此処の呪霊気配なさ過ぎ
流石の私でもずっと無限は出してられない
呪力切れを起こしてしまうから
反転術式も呪力を喰う
だとしても無限の出しっぱも駄目
感覚を研ぎ澄ますしか
感覚を研ぎ澄まそうとするが体に傷が増える
服が傷だらけ
視えない
聞こえない
零
深呼吸をして
低い姿勢へとなる
貸せ
零
私の意識は闇へと堕ちる。
零
翡翠
翡翠
翡翠
そう言っている翡翠の手には呪霊と思われる生首が握られていた
翡翠
翡翠は構わず奥へと進む
翡翠
翡翠
意味の分からないことを時々言う翡翠の言葉はダレにも届かず独り言となり消えていった
翡翠
その発言をしたあと翡翠は窓から飛び降りた
翡翠
翡翠は建物に手をかざす
翡翠
そう唱えると建物が消され
中にいた呪霊の気配も無くなっていた
翡翠
翡翠
翡翠
翡翠
翡翠
そう言い残すと翡翠は意識を渡した
くらっときた
翡翠、アイツ…私の意識を奪ってまでなにを…
まさか憂太に会いに?!
そんなわけないか
だって今、私が居る場所は…
廃病院があった場所だから。
零
帳を降ろしてなかったら絶体に通報されてた
そして上層部にキレられてた
でも帳は任務が終わったら外す
だからこの廃病院をどうするか
…直す方法なんて無いのに
なんつーコトしてくれたんだ、翡翠
零
此処で死ねれば楽なんだろうな
責任を取らずに
愉快な気持ちでいれる
でも、それは許されない
零
不意に口から出た
なぜこの言葉が出たか分からない
でもその言葉を出した次の瞬間
無くなったはずの建物が戻っていた
そうして帳が上がった
零
私は困惑の気持ちでいっぱいいっぱいだった
コメント
5件
ぎゃ~っ!!!零 ちゃん…死なないで…😭 ほんとに神すぎて言葉に表せないよ~!!!大好きすぎる。