※百合
※この物語はフィクションです
※今回の話は若干百合要素強めです
数年前
ゆの(中学生)
たまき(中学生)
なつみちゃんとの朝練の前に、教室に行くといつもたまきちゃんが居た
ゆの(中学生)
たまきちゃんはいつも勉強していた
今は中学3年生の6月。受験勉強をしているのだろう
ゆの(中学生)
たまき(中学生)
ゆの(中学生)
たまきちゃんは私と話す時いつも顔が引き攣っている
ゆの(中学生)
ゆの(中学生)
なつみちゃんに好かれるために勉強して作り上げた完璧な愛想
誰もが私のことを感じの良い子だと認識し、好印象を与える
ゆの(中学生)
たまき(中学生)
ふとたまきちゃんを見るとなんだか気まずそうだ
時計を見ると7時を過ぎていた
ゆの(中学生)
ゆの(中学生)
たまき(中学生)
なつみ(中学生)
ゆの(中学生)
放課後となり、今から部活の時間だ
前を歩くなつみちゃんを追いかけていると、空き教室にたまきちゃんが居た
誰かと話しているようだ
ゆの(中学生)
なつみ(中学生)
ゆの(中学生)
なつみ(中学生)
そう行ってなつみちゃんは行った
ゆの(中学生)
通りすがりにたまたま見えたたまきちゃんの顔
どこか神妙な顔つきをしていた
なんとなく気になって私はバレないように話を盗み聞きした
たまき(中学生)
ゆの(中学生)
たまき(中学生)
たまき(中学生)
全てが作り物のように感じて
ゆの(中学生)
たまき(中学生)
たまき(中学生)
私はその場にゆっくり座り込んだ
ゆの(中学生)
見抜かれている
私の笑顔も言葉も優しさも
全部作り上げた幻想だということを
ゆの(中学生)
ゆの(中学生)
最近、なつみちゃんがたまきちゃんに勉強を教えてもらっているのをよく見る
ゆの(中学生)
ゆの(中学生)
想像するだけで狂いそうなほど腹が立つ
私は親指の爪を思い切り噛んだ
♡
ゆの(中学生)
ゆの(中学生)
私はヨロヨロと立ち上がった
私は廊下の窓に反射する自分を見つめた
その顔は憎しみに満ち溢れていた
ゆの(中学生)
私は顔を作り変えた
そこには悲壮感漂う「もの」が立っていた
ゆの(中学生)
私はその顔を維持しながら部活へ向かった
ゆの(中学生)
部活終わりの帰り道
なつみちゃんと話せる大好きな時間
でも今日はミッションがある
なつみ(中学生)
なつみちゃんはチラチラこちらの様子を伺っている
元気がない私のことを心配しているみたいだ
人の変化に鈍感ななつみちゃんもさすがに気づくようだ
ゆの(中学生)
なつみ(中学生)
なつみちゃんは不器用ながらに声をかけてきた
その様子はたまらなく愛おしかった
ゆの(中学生)
私は動揺したふりをして話を続けた
ゆの(中学生)
なつみ(中学生)
なつみ(中学生)
ゆの(中学生)
私はあからさまに図星をつかれたような顔をした
少しわざとらしいかもしれないがなつみちゃんにはちょうどいい
ゆの(中学生)
なつみちゃんの声色が変わる
なつみ(中学生)
なつみちゃんは私の腕を掴んだ
なつみちゃんと私の体が向き合って、自然と目が合う
なつみ(中学生)
ゆの(中学生)
その目は真剣だった
ゆの(中学生)
そしてたまらなくエロかった
♡
ゆの(中学生)
ゆの(中学生)
ゆの(中学生)
ゆの(中学生)
ゆの(中学生)
私はなつみちゃんに抱きついた
そして目から涙を流した
ゆの(中学生)
なつみちゃんは無言で抱きしめ返した
その行動も全部が好き過ぎて感情がオーバーしてさらに涙が出る
ゆの(中学生)
なつみちゃんは私が悲しかったことが溢れ出して泣いていると思っている
ゆの(中学生)
私はなつみちゃんに謝りながら、幸せの涙を流した
コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!