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rara🎼
nmmn注意⚠️ キャラ崩壊注意⚠️ 誤字脱字注意⚠️ 二次創作
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第37話『胸奥の数字』
朝。
目覚ましの電子音が鳴り響き、らんは重たいまぶたを押し上げた。
昨日の夜に襲った頭痛の余韻は、まだうっすらと残っている。
けれど、今日はなるべく普通に過ごしたかった。
らん
らん
そう言い聞かせて起き上がり、身支度を整える。
リビングに出ると、いるまが既にコーヒーを淹れていた。
マグカップを片手に、だるそうにソファに腰かけている。
いるま
いるま
らん
自分でもあまり自信のない返事をしながら、らんはテーブルに腰を下ろす。
トーストの香ばしい匂いが漂い、空気が少しだけ和らいだ。
そんな折。
ドアチャイムが鳴った。
いるま
いるまが訝しげに眉を上げる。
玄関を開けると、笑顔のなつと、後ろに立つみことの姿があった。
なつ
なつ
なつ
なつ
みこと
なつが勢いよく手を振り、みことは苦笑しながら後に続いた。
いるま
いるまはため息をついたが、なつは気にせず靴を脱いで上がり込む。
なつ
なつ
なつ
なつ
いるま
みこと
みことが気遣うように問いかける。
らん
らん
らんは笑みを作って答える。
本当はまだ頭の奥に鈍痛が残っていたが、それを口にする気にはなれなかった。
リビングのテーブルを囲み、四人は簡単な朝食をつまみながら雑談を始めた。
くだらない話題――最近ハマっているゲームの話、街で見かけた変な広告の話。
なつが笑いながら身振り手振りを交えて話し、いるまが冷静に突っ込みを入れる。
みことは時々相槌を打ちつつも、内心楽しんでいるのが分かる。
その空気に包まれていると、ほんの少しだけ胸の重さが軽くなる気がした。
昼。
なつとみことは持参したカードゲームを広げ、テーブルで盛り上がった。
いるまはやれやれと呟きながらも参加し、自然に勝負が始まる。
なつ
みこと
みこと
なつ
なつ
なつとみことの言い合いに、らんも思わず笑ってしまった。
その笑い声に、いるまが横目でちらりとこちらを見る。
いるま
らん
いるま
いるま
そのさりげない言葉に、らんは小さく頷いた。
――だが。
不意に視界の端で、時計の針が目に映る。
“5月19日”。
そして、頭の中に浮かぶ数字――“6月23日”。
心臓が小さく跳ねた。
らん
笑い声に包まれているのに、その数字だけが脳裏にこびりついて離れない。
午後。
一行は近所のスーパーへ出かけ、食材を買い込んだ。
夕飯を一緒に作ろうという話になったのだ。
なつ
みこと
なつ
みこと
なつ
なつ
みこと
いるま
いるま
なつ
みこと
なつは唐揚げ、みことはパスタを主張し、結局折衷案のような献立に落ち着く。
買い物かごを持ちながら、らんは仲間たちのやりとりを眺める。
らん
頭の片隅で、6月23日という日付が点滅し続けていた。
夕方。
リビングに漂う揚げ物の香り。
なつが張り切って揚げた唐揚げは予想以上に美味しく、思わず箸が進む。
なつ
みこと
笑い声が重なり合い、テーブルは賑やかに満たされた。
いるま
なつ
いるま
なつ
なつ
なつ
いるま
なつ
らんも笑いながら食べていたが、ふとグラスの氷が溶けていく様子を見つめてしまう。
氷が崩れる瞬間、再びノイズが走った。
ザザッ……ザザザ……。
視界の奥に、こさめの笑顔がちらつく。
――誕生日ケーキのろうそく。
その背後に赤い影。
らん
痛みに歯を食いしばり、らんは俯いた。
みこと
みことの声が届く。
らん
らん
苦しい言い訳をすると、なつが大げさに笑って場を流してくれた。
なつ
なつ
その明るさに救われるが、胸の奥ではやはり数字が鳴り響いている。
6月23日。
夜。
なつとみことは帰り、リビングにはいるまとらんの二人だけが残った。
ソファに身を沈め、いるまが言う。
いるま
らん
らんは頷いた。
だがその声は、どこか震えていた。
らん
らん
胸の奥で静かに、けれど確かに燻り続ける焦燥感。
6月23日という日付が、明滅するように焼きついて離れない。
まるで、何かを待っているかのように。
第37話・了
rara🎼
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𝙉𝙚𝙭𝙩 ︎ ⇝♡380
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コメント
7件
赤い影...? 絶対誕生日になにかあるやつじゃないですか... 続き楽しみに待ってます!
絶対6月23日が鍵になってるよね〜 考察が捗る( ー̀дー́ )ムムッ… 続き楽しみにしてます✨✨