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ザァザァ

外を見ると雨が降ってきている。

雨足が強くなってきたみたいだ。

長尾謙杜

雨、降ってきちゃったね

藤原丈一郎

ほんまや・・・

大橋和也

・・・・・

道枝駿佑

・・・・・

高橋恭平

・・・・・・

なぜだか静かな車内。

そして・・・

マネージャー

大橋くん、ほんまにここでいいんですか?

大橋和也

ええよ?この先ちょっと狭なるしな

大橋が、途中で降りるといつの間にやら伝えていたみたいで?

藤原丈一郎

ちょっと待てよ・・・

俺は、咄嗟に大橋の腕を掴んでて・・・

大橋和也

えっ?・・・な、なに?

藤原丈一郎

お前・・・傘持ってないんちゃうか?

いつも万全な用意しとるくせに・・さっきの態度からしたら・・・

マネージャー

大丈夫?

大橋和也

大丈夫です。走ればええし・・・。ほな、おやすみ・・・

藤原丈一郎

ふーん・・・そっか・・・

大橋和也

えっ?なに?ふーん・・・って。あとさ、そろそろ離してもらってもええやろか?うでつかんだままなんやけど?

藤原丈一郎

あっ、ごめん・・・(ヤバっ。腕掴んだままやった!)おやすみ・・・。風邪引くなよ?

大橋和也

何それ。久しぶりに優しいこと言うてくれたやん

藤原丈一郎

・・・・・

大橋和也

じゃあ、2回目やけどみんなおやすみ!みんなも風邪ひくなよ?あっ、丈くんもやで?

藤原丈一郎

・・・・(俺はついでかよ)

そう言って走り出した大橋。

結構雨脚強くなってきたけど?

あと、俺の顔相変わらず見てくれやんかったな。

道枝駿佑

大橋くん、大丈夫かな・・・・

とみっちーがボソッと呟いた。

マネージャー

では行きますよ?

マネージャーが車を発進しようとした時やった。

藤原丈一郎

待って!マネージャー・・・

マネージャー

えっ?

藤原丈一郎

俺も・降りるわ

道枝駿佑

えっ

長尾謙杜

・・・・

藤原丈一郎

俺もここで降りるわ。マネージャー、ありがとう

マネージャー

えっ、でも

藤原丈一郎

ええんや。ちょっと、用事思い出したし・・・。ほなみんな、お疲れ様!そしておやすみ

マネージャー

お疲れ様。気をつけて?

藤原丈一郎

はい(大橋が心配だから)

そんなことは言えずにいたけど、俺は雨の中を傘をさしてはしりだした。

高橋恭平

(やっぱりあの二人って・・・)

大橋くんを追いかけるように丈くんは降りて走っていく。

まるで心配をして追いかけていくようにも見えるし・・・

長尾謙杜

えっ?丈くん降りたん?なんで?

⤴降りたことに気が付かなかった人いるしꉂ🤣𐤔

道枝駿佑

おやすみなさい!気をつけて

なぜか見送るみっちー。

ってかもう既に傘をさしていなくなってるけど?

長尾謙杜

ちょっと、みっちー!ええの?

道枝駿佑

はっ?なにが?

長尾謙杜

なにが?やないよ!今のって、丈くんが大橋くんを追いかけたみたいな形になってるやん!!

と叫ぶ長尾。

道枝駿佑

だって俺・・・反対方向やし?

長尾謙杜

そうやけど!(付き合ってるんやろ!気にならんの?そこで塩対応出さんといて!)

道枝駿佑

・・・・・

長尾謙杜

・・・あと・・それと・・(な、なに?この2人きりみたいな車内は!静かすぎるやろ!)

丈くんと大橋くんがいなくなる前から静かではあったけど・・・

高橋恭平

(こいつらまさか俺がいることを忘れてるな?)

⤴その通り!

なぜか忘れられる可哀想な恭平くん。

それは君がさっきから静かやからやろ!

道枝駿佑

・・・・・

長尾謙杜

(な、なんでなんも話さんの?いつもこんな風だったっけ?)

いつもなら丈くんが盛り上げてくれたり大橋くんが笑かしてくれたり・・・賑やかなのに・・・

道枝駿佑

(何緊張してるんだろ・・・大橋くんといる時より緊張してる気がする)

道長

(な、なんか話さなきゃ・・・・・)

⤴同じことを考えている道長。

高橋恭平

(どうしたんやろ。いつもなら喋ってるのに)

なぜかさらに静かな車内。

同期3人なのに、今までならかなり賑やかやのに。

信号ブラザーズ

・・・・・・

マネージャー

どうしたんですか?みんな静かじゃないですか。ほんまに疲れてます?

長尾謙杜

そ、そうかな。まぁ、そうかもしれやんな・・・

道枝駿佑

静かにできるようになったってことはなにわ男子も大人になったってことやないかな?いつも騒がしいb型が静かやし

高橋恭平

そうかな・・・

道長

えっΣ(゚д゚;)Σ(゚д゚;)

なぜか2人にふりむかれ・__

道枝駿佑

き、恭平・・・いたのかすっかり忘れてたやん

長尾謙杜

僕も忘れてたꉂ🤣𐤔

高橋恭平「忘れるってひどっ。ってかさいたけど?ずっと。まぁ・・・寝てたけど・・・2人ってば話してへんし・・・」

長尾謙杜

高橋くん静かすぎやわ。ホンマにおらんかと思ったもん。

道枝駿佑

乗ったことさえ分からんかったわꉂ🤣𐤔

高橋恭平

酷いなぁ・・・

そう言って笑う3人のやり取りを

マネージャー

(笑)

マネージャーは微笑ましく思いながら運転していた。

道長

(良かった。2人きりやなかった)

と思う道長。

そしてそんな中、

高橋恭平

はい!マネージャー!俺、ここで降ります!

道長

えっΣ(゚д゚;)Σ(゚д゚;)

声揃えてるし(笑)

マネージャー

了解

そして車を止めると?

マネージャー

おやすみ

高橋恭平

というわけで、2人と、マネージャー、おやすみー!

道長

お、おやすみ・・・・

なぜか声を揃え続ける2人。

高橋恭平

声、揃ってるやん

長尾謙杜

た、たまたまや。じゃあね?高橋くん・・・

道枝駿佑

そうそう!(2人きりにするんか?マネージャーおるけど)

高橋恭平

ほな、バイバーイ

そう言って行ってしまった恭平。

雨はまだ降り続けていて・・・・

そして、

長尾謙杜

あっ!僕もおります

マネージャー

・・・そう?

道枝駿佑

えっ・・・・

長尾謙杜

高橋くんに用があるの忘れてた。じゃあね?みっちー!

道枝駿佑

えっ・・・

何故か1人取り残されたみっちー。

道枝駿佑

な、なんでなん?

長尾まで恭平を追いかけるように降りていってしまった。

そして高橋くんを追いかけた謙杜はと言うと・・・

長尾謙杜

高橋くん!!

高橋恭平

えっΣ(゚д゚;)謙杜?

傘もささずに恭平くんを追いかけてきたから彼は謙杜に傘を差し出してくれて・・・・

高橋恭平

風邪ひくやん。入りや。折りたたみやで小さいけど・・・

長尾謙杜

あ、ありがとう・・・

高橋恭平

どうしたん?みっちーと、二人きりやったのに(チャンスあげたんやけど・・・)

長尾謙杜

うん、そうなんやけどさ・・・

高橋恭平

嬉しくないん?

長尾謙杜

みんなにバレとるみたいやから暴露しちゃうけど・・・

高橋恭平

・・・うん

長尾謙杜「僕、実はみっちーに告白した」

高橋恭平

えっΣ(゚д゚;)

長尾謙杜

勢いってやつやけど・・・

高橋恭平

🫨🫨🫨えーーーー

長尾謙杜

いや、声大きい・・・


高橋恭平「そっかー!やっと告ったんか

長尾謙杜

・・・うん、でも・・・諦めようかなぁって

高橋恭平

えっΣ(゚д゚;)なんでや

長尾謙杜

だってさ、みっちーと大橋くんは付き合い始めちゃったし・・・僕の出る幕なんてないやん?だから、友達として、同期として・・・ただのメンバーとしてこれからもやっていこうかなーって

高橋恭平

謙杜はそれでええの?

長尾謙杜

・・・・・

高橋恭平

少しは振り向いてくれるとか思ってるんやないの?

長尾謙杜

そりゃあ、振り向いてくれたら嬉しいよ?けど、そんなトレンディドラマのような展開には・・・

高橋恭平

そういうときは、押してダメなら引いてみる作戦やな

長尾謙杜

えっΣ(゚д゚;)どうやって?

高橋恭平

例えばやけど・・・みっちーに塩対応されてたやん?謙杜が、塩対応してみるとか?

長尾謙杜

僕がみっちーに?

高橋恭平

冷たく返すってことや。丈くんと大橋くんみたいな感じにやな。まさにふたりがお手本や

⤴なぜか丈橋を参考にして言ってみる。

長尾謙杜

あの二人ってどうなってるんですか?

高橋恭平

(食いついてきた)ええ質問するやん!気になってたやろ?俺は、いま大橋くんが丈くんに塩対応仕返しとるような気がする・・・

長尾謙杜

確かにちょっと前まではデレが強かった大橋くんやったのに

高橋恭平

そうやろ?

長尾謙杜

それでなんで犬猿の仲みたいになったのは丈くんが塩対応すぎたせいなん?

高橋恭平

まぁ、そういうことかもな。ってか話が逸れてしもてごめんやで?丈橋の2人のことはまず置いといて・・・

長尾謙杜

お、置いとくん?

高橋恭平

謙杜はみっちーのことほんまは諦めたくないんやろ?

長尾謙杜

・・・う、うん

高橋くんにはお見通しなんやな。同期やし・・・当たり前か。

高橋恭平

それなら塩対応をしてみる手もあるってことや

と言うと

長尾謙杜

そ、それなら高橋くん!

高橋恭平

えっ(;゚Д゚)!

なぜか謙杜は恭平の手を握った。

戸惑う恭平。

長尾謙杜

あ、あのこれは作戦なんやけど・・・僕と付き合う振りをしてくれませんか?

高橋恭平

えっ?付き合う振り?

長尾謙杜

みっちーの前でイチャイチャとかしてくれますか?

⤴なぜ敬語。

高橋恭平

えっ(;゚Д゚)!!?工エエェ(゚〇゚ ;)ェエエ工!?(2回目)(いやいや、謙杜!塩対応し返すってそういう事では・・・・)

長尾謙杜

いや声大きいって。ただの作戦なんやから

高橋恭平

・・・・・

長尾謙杜

ほんまはな?丈くんと試してみようかなぁって思ってたんやけど・・・

高橋恭平

・・・(な、なんてあざとさ。試してみるって・・・。しかもメンバーで?)

長尾謙杜

丈くんには悪いけどー高橋くんの方が歳が近いから話が合うかなって

高橋恭平

そうかもしれやんけど(えっ?なに?俺を利用しようとしてるわけ?)

長尾謙杜

ってことで、意義がなければ・・・よろしくね?

高橋恭平

えっ?俺やるって言ってない・・・

長尾謙杜

お願い🙏

高橋恭平

・・・・・・

なぜか断れなくなり・・・⇳

高橋恭平

わ、分かった・・・

そんなおふたりのおつき合い大作戦が始まろうとしていた。

高橋恭平

(ヤバっ。このままやと謙杜に本気になりそうや)

恭平の心の声を誰も知らないのであった。

Special Kiss ~君の好きな人

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