RYUREI
というわけで、パネラーのみなさんは見事に正解となります!

武永
おい……おい!

武永
こんなのは聞いていないぞ!

武永が懸命に食いつこうとするが、しかしRYUSEIはお構いなしといった具合で続ける。
RYUREI
さぁ、四回に渡ってお送りして参りました、クイズ誰がやったのでSHOWですが、今回の放送にてお別れとなります。

RYUREI
これまでネットにて視聴していただいたみなさん、ありがとうございました。

武永
え……ネット?

九十九
視聴者はこいつらだけじゃなかったってことか。

RYUREI
本来ならば、罪を暴かれた人間は降板となるはずですが、しかし命で償いきれないほどの罪を私達は犯してしまいました。

RYUREI
きっと、今頃……警察への通報も殺到していることでしょう。

RYUREI
ご安心ください!

RYUREI
当番組のMCであるRYUSEIこと、峯岸流星と、全ての首謀者である武永刑事は、全ての罪を認めて出頭いたします。

RYUREI
むろん、これまで生き残ったパネラーのみなさんは、これにて解放となります。

RYUREI
これまで当番組にお付き合い頂きまして、誠にありがとうございました。

RYUREI
なお、皆様の銀行口座には、当番組から気持ちばかりの賞金が振り込まれております。

RYUREI
いえ、賠償金と言うべきでしょうか?

武永
な、何を勝手なことを……。

RYUREI
もうやめにしましょうよ。

RYUREI
これ以上、罪を重ねたところで出てこないんですよ。

RYUREI
彼女を殺した人間なんて!

RYUREI
そんなのいないんです!

武永
う、うるさい!

それをどこに向けるかと思ったら、自らのこめかみに突きつける。
九十九
おい、落ち着けよおっさん!

神崎
そ、そうですよ!

神崎
死んでなんになるんですか?

武永
……神崎、お前はいいよなぁ。

武永
自分のやった黒いところだけすっかり忘れちまってよ。

武永
事故でも偶然でもなんでも良かったからよ、俺も美穂のことを忘れられたら、どれだけ良かったことか。

神崎
――タケさん。なんいうか、自首しようと思います。

武永
え?

神崎
もし、本当にタケさんが言っているようなことをしていたのであれば、それは絶対に許されないことだと思います。

神崎
どれだけ本人が忘れてしまっていても、犯した罪はなかったことにはならない。

凛
でも、それもどこまで本当なのか分からなくない?

神崎
分からないからこそ、調べてもらうんですよ。

神崎
だから……。

武永
ば、馬鹿野郎!

武永
お前が罪を認めたところで、娘は帰って来ないんだよ!

武永
もう、俺にはこうするより他に方法がないんだ!

九十九
いいや、少なくとも、あんたの娘が不幸な事故で死んだ事実は、広く認知された。

九十九
なぁ、RYUSEI。

九十九
これ、最初から全部ネットに垂れ流してたんだろ?

RYUREI
はい、アングラのサイトではありますが、全て配信済みです。

RYUREI
こうしている今も、ライブ配信で全国に配信されています。

九十九
おっさん、死ぬのは簡単だぜ。

九十九
その引き金を絞れば、それで終わる。

九十九
でもな、そうなった場合、あんたは娘の死因を逆恨みして、当時の関係者に八つ当たりした馬鹿として、全国に名を馳せることになる。

九十九
そんな馬鹿な親を持った娘――。あんたの娘が、そんな風に認識されてもいいのか?

茜
やり直せるとは言わないよ。

茜
でも、挽回することはできるんじゃない?

長谷川
どうしたいかは、あんたが決めればいい。

長谷川
俺達はただ、ここから家に帰してくれればいいだけなんだから。

長谷川
それに、あんたの娘さんが死んだ要因には、少なくとも俺の運転も関係していたはずだ。

長谷川
俺がもう少しアクセルを強く踏んでいたら。

長谷川
もしくは、もう少しブレーキを多用していれば。

長谷川
事故は回避できたのかもしれないからな。

武永
そんなことを言い出したらキリがない。

武永
キリがないんだ!

武永
それくらいのこと……。

武永
そ、それくらいのことはよ……。

武永
俺だって、最初から分かってたんだ――。

眠夢
これで……終わったの?

凛
あ、RYUSEI!

凛
これ、ネットでライブ配信してるんだよね?

RYUREI
はい、しています。

何を考えたのか、凛は解答席から立ち上がり、カメラに向かって指を差す。
凛
アイドラ乙女、永遠のセンター!

凛
近いうちに完全復活するから、覚悟して待ってろよ!

茜
それ、誰に向けての宣戦布告よ。

九十九
ったく、煮ても焼いても食えねぇ女だな。

九十九
まぁ、それくらいの強かさがなきゃ、アイドルなんてやってられねぇか。

RYUREI
えーっと、とにかく!

RYUREI
これにてクイズ誰がやったのでSHOWは番組終了となります!

RYUREI
視聴者の皆さま、これまでご視聴ありがとうございました!

RYUSEIはそう言うと、カメラに向かって精一杯手を振った。