望(のぞみ)
聞いて!昨日怖い話聞いちゃってさ💦

私
え、ちょっと待って、私怖い話無理なの知ってるよね??

望(のぞみ)
あのね!

私
なんで勝手に話始めるの!怖くなるから!

望(のぞみ)
もー、良いじゃん!とりあえず聞いて!

私
あー、嫌だ

望(のぞみ)
とりあえず聞いて!(大声)

私
あーはいはい!聞くから、静かに!(周りからの目線やばいって)

望(のぞみ)
あのね、私達が通ってる道あるじゃん?

私
あーうんうん

望(のぞみ)
そこの途中にアパートあるの知ってるでしょ?

私
あの古びた?

望(のぞみ)
そうそう、そこで昔、火事があったの

私
知ってる、何人か死んじゃったやつでしょ?

望(のぞみ)
うん、それでね、火に逃れられなくて、3階から飛び降りた人がいたんだって

私
ほう、

望(のぞみ)
でも、その人の死体が見つかってないんだって!

私
ふーん、でもさ、生きてて逃げたっていう感じじゃないの?

望(のぞみ)
あのアパート落ちたら骨折で助からない位高いじゃん!

私
そうだね、それじゃあ焼けちゃったとかは?

望(のぞみ)
骨まで見つかってないよ?

望(のぞみ)
と、いうか、なんで怖いの無理って言ってたのに、自分で怖くして、しかも驚かないの!??

私
(お、誰もが思ってるツッコミありがとう)

私
結構ビビってるよ?

私
だって壁に背中つけてるし

望(のぞみ)
何か関係あるのw

私
私、怖いと背中が怖くなって、背中壁につけるんよ

望(のぞみ)
特殊体質w

私
ありがとう、褒めてくれてw

望(のぞみ)
褒めてないしw

私
www

望(のぞみ)
授業始まるじゃん、やば

私
はや、休み時間、短すぎない?大分

私
あ、来ちゃった

私
望が怖い話したせいでめっちゃ怖いじゃんこの道

望(のぞみ)
自分で言ったけど、怖いわ

私
もーなんでそれを共有しちゃった訳!?

望(のぞみ)
まーまー

私
でも、通る道他に無いし...もう!望!

望(のぞみ)
ごめんって!

私
良いよ!

望(のぞみ)
はやw

私
うるさい!ww

私
怖いってやっぱり

望(のぞみ)
まだ、アパートより遠いから大丈夫だよ!

私
それでも、雰囲気が怖い

望(のぞみ)
わかる

私
でしょ?

口数が減ったなと感じるようになった時アパートのすぐ近くになった
望(のぞみ)
あ、着いちゃった

私
通り過ぎれば...大丈夫だよ...

望(のぞみ)
うん...

私
走ろう

私
3、2、1...GO!

私
ん?

・・
その時、私の視界の端に何かが見えたが、気のせいだと考えよう
望(のぞみ)
どしたの?

私
だ、大丈夫

望(のぞみ)
ふぅー!

望(のぞみ)
過ぎた!

私
あー、でもここでお別れじゃん!

望(のぞみ)
ほんとだ!やだー

私
も、もう暗いし...

望(のぞみ)
こ、怖ー

望(のぞみ)
じゃあね!

私
うん...じゃね

私
(行っちゃった...)

私
あー怖いよ〜

女の人
あのぅ

私
(!!制服だし、学生?)

私
は、はいなんでしょう?(震え)

女の人
あのアパート...

私
(な、ん、で、ピンポイントでその話してくるかなあ!も、もしかして、飛び降りた女の人とかだったりしたら...)

女の人
そこで火事があったの知っていますか?

私
あーはい!(今日聞いたし〜その話〜)

女の人
あ!じゃあ話が早いです!

私
はい?

女の人
その火事で死んだ者の親族なのですが、

私
はい(怖すぎるでしょ?こんな夜だよ?)

女の人
少し...ついてきてはくれませんか?

私
な、何かあるんですか?

女の人
私の祖母がそこで亡くなったんですが、その後の片付けである「時計」を置いてきてしまったんです

私
はい...

女の人
その時計を取ってきたいのですが、学校が遅くなりこんな夜になりましたし、親が今日来れなくて

女の人
怖くて

私
そ、そうなんですか(他の日に来れば良いのに)

女の人
それで、同じ位の子が居て、ついてきてくれないかなと

私
あーはい(別に私じゃなくても...あ、私しか居ないわ)

私
ついて行けば良いのでしょうか(やだー)

女の人
お願いしたいんです。

私
分かりました(行きたくね〜でも、断りずらい...)

女の人
ほんとですか!!?

女の人
嬉しいです!

私
では、行きましょう、夜ですので早めに終わらしましょう

女の人
ありがとうございます!

私
夜だからか雰囲気凄いですね笑

女の人
怖いですね

1歩、彼女の祖母が暮らしていたという部屋に足を踏み入れる
私
かなり、ホコリが...

女の人
コホッコホッ

私
大丈夫ですか?

女の人
ありがとう...ございます、大丈夫です

女の人
時計は置時計です

私
...分かりました

私
ふう、あっ!これじゃないですか?

とても綺麗な時計、何年も前に置いていかれたとは思えない...
私
凄い素敵...

私
あれ?

私
(どこ行きやがった)

怖いのに置いてきぼりにされ私の胸は怒りで一杯だった
女の人
あーあ

私
なぜ外に居るんです

女の人
早いですよ、出てくるの

私
は?

女の人
ここから飛び降りた女の人って知ってますか?

女の人
その人は、私が落としたんですよw

私
はあ?

女の人
私は、水被ってましてね、あまり被害が無かったんです。そこで、チャンスだと思いまして

私
なん...のですか

女の人
私、祖母がとてもとても嫌いでした。そこで、ですね、落とせば良いって何故か思っちゃったんです

私
(なんでだよ)

女の人
まあ、思った通りに落ちて面白かったですw

女の人
まあ、それを知ってる人がまだ、居るのかと思いましてね、知ってたら、祖母の事を噂されて、調べる人が居るでしょう

女の人
そんな事されては、私の事がバレる可能性があるではないですか

女の人
その前に証拠隠滅です♪

月の光に照らされて光ったナイフを見るのは私が言葉を発するのと同時だった
私
ちょっと待ってよ...

女の人
さようなラ、証拠

私
いやだ!(だから、怖い話なんて聞きたくない)

その時私は酷い痛みと、自分の叫び声、赤黒い月明かりに照らされた液体が目に映る
私
あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛

女の人
あは八ッ♪

女の人
あーあ死んヂゃった☆

女の人
1番怖いのって生身の人間だよ!

女の人
あ、もう聞こえないか
