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雑居ビルの中の一室

電子タバコの煙が漂う

ここはしがない金貸し

陰鬱な空気の漂い方から見て

今月の進捗は芳しくないようだ

外回りの人間と連絡を取りながら

所長の素平(もとひら)カグチは

黙々と作業を進めていた。

素平

おっ…

森沢

なんっすか?

素平

”引きこもりさん”からメールだ

森沢

ああ、あのヤバい先生っすか

素平

お前なぁ、呼び方

森沢

いいじゃないっすか、どうせ引きこもってんでしょ?あの人

素平

どこで聞いてるかわかんねぇんだから、気を付けろよ

森沢

へーい

森沢

んで、用件はなんっす?

素平

二百万から三百万の女を用意してほしいそうだ

素平

欠陥品でも可…

森沢

欠陥品ってどういうことっすか?

素平

病気持ちでも良いってことだよ

森沢

へぇ…

素平

んじゃ、三百万のあの女、用意するか

そう言って素平は

"ニヤリ"と笑みを浮かべた。

…最近、三郎くんばっかだな…
(=ω=;)

さぶろう

なんでちょっと嫌そうなの?

うむ…みんなに平等に仕事をふりたいんだけどね(´-ω-`)

ここんとこヤバい依頼しか来ないんだよねぇ(›´A`‹ )ナンデ

さぶろう

俺は一向に構わないんだけどなぁ

うーん…仕方ない( ๑´•ω•)

三郎くん、お願いしまぁす
┏○))ペコ

さぶろう

ああ、何でも言っておくれ

では、まず三滝夏子さんっていう人のところに行ってきて欲しいんだ───

三郎

(主に言われて来たけど…)

三郎

(ここ…病院…だよな?)

辺りを見渡すと

四方を囲むのは

綺麗に紅葉した山々

吹き下ろす風は冷たく

三郎は首をすくめ

足早に病院に入った

病院らしい消毒液の匂いと

白衣のナース

しかし

廊下を歩く人の姿はまばらで

病院内は驚くほど静かだった

三郎

(えーっと、三滝夏子さんっと…)

事前情報では303号室に入院しているとのことだった

軽くノックをして

返事があったのを確認してから中に入る

三滝誠

…あなたは…

三郎

どうも、引きこもりの呪術師の使いで来た三郎という者です

三滝誠

そうか…あなたが…

三郎

(彼は三滝夏子さんの父親で三滝誠(みたき まこと))

三郎

(地方の議員さんだったっけな)

三滝誠

あ、こちらへどうぞ

言われるままベッドに近づく

一人部屋の病室は

思いの外広く

置かれているベッドも

クイーンサイズと大きかった

だが

そこに横たわった少女は

あまりにもか細く

幾つもの管が繋がり

実に痛々しい姿をしていた

三郎

(こりゃあ…随分と酷いな…)

三滝誠

酷い有り様でしょう

三郎

いつからこの状態で?

三滝誠

一年ほど前から…

三滝誠

先月からほとんど意識は戻ることが無くて…

三郎

ふぅん…

三滝誠

本当に…

三滝誠

本当に娘は助かるのでしょうか…

三郎

…引きこもりの呪術師が治るって言ったんでしょ?

三滝誠

はい

三郎

じゃあ、治るよ

三郎

主(あるじ)は、仕事に関しては完璧にこなす人だからね

三滝誠

そう…ですか…

三郎

…なるほど、そういうことか

三滝誠

え??

三郎

いやいや、こちらの話し

三滝誠

しかし、一体どうやって治すんですか?

三滝誠

脳腫瘍は随分と深いところまで侵食していると主治医は言っていたのですが

三郎

簡単だよ

三郎はニヤッと笑う。

三郎

病魔を祓い、体力を回復させる

三郎

それだけさ

そして、

どこか自慢げに言い放った。

銀行のATMから出てきたところで

梶山芳江(かじやま よしえ)は

嫌な男と出くわした

森沢

梶山さん♪

梶山

きょ…今日は給料日じゃないでしょ?

そう言って足早にその横を通り過ぎる

その後ろを森沢はついてくる

梶山

な、何の用ですか?

森沢

お仕事はかどってるかなぁ~って思ってさぁ

梶山

……

森沢

夜のお店、どんな感じ?

森沢

あんま、賑わってないって聞いたけど

梶山

そ、そんなことないです

森沢

じゃあ、次の集金日は期待していいってこと?

梶山

…はい

森沢

うーん…よく聞こえないなぁ

森沢は大股で歩いて梶山を追い抜かすと

その前に出て立ち止まる。

その横を抜けようとした彼女の腕を掴んだ。

梶山

な、何なんですか?

森沢

仕事、紹介してあげよう

梶山

…結構です

森沢

難しい仕事じゃないし

森沢

体を売る仕事でもない

森沢

荷物をある場所に届けるだけでいいんだ

森沢

それで、あんたの借金はチャラになるんだって

梶山

は?

梶山

だって…私の借金って…

森沢

そう、色々膨らんで三百万

森沢

荷物を運んでくれたらそれがゼロになるんだって

森沢は親指と人差し指で0を作り

その穴を通して梶山の困惑した顔を見る

梶山

そ、そんなおいしい話し…

森沢

あるんだって!

梶山

命の危険とか、犯罪とかそういうんじゃないんですか?

森沢

へーき!へーき!至ってシンプルでクリーンな仕事だよ

森沢

ま、別にやりたくないってんならいいんだ

森沢

素平さんから名簿貰っててね、やってくれる人探してるだけだから

そういうとわざとらしくスマホを取り出して操作するような素振りを見せる。

梶山

あ、いや…やらないわけじゃ

森沢

でしょ?梶山さんならやってくれるって思ってた!

森沢

俺らとさっさと縁切りたいもんねぇ

森沢

じゃ、詳しいことは明日電話するから

森沢

ちゃんと出てね!

それだけ言うと森沢は

梶山を掴んでいた手を離し

軽い足取りでどこかへ行ってしまった。

梶山

…荷物を運ぶだけの

梶山

…簡単な仕事…

梶山

…大丈夫…よね?

安請け合いしてしまったような気がしたが

今さら引き返せない。

そもそも

彼女には

仕事を拒否するという

選択肢そのものが

思考から

呪術によって無くなっているので

仕事を受ける以外の

選択肢など

思い浮かぶはずがないのだ

三郎

(呪術師はそれぞれ独自の世界観を持っている)

三郎

(俺と主は長い時間を共に過ごしているけど)

三郎

(その世界観が一緒だというわけじゃない)

三郎

(俺には俺の世界観があって)

三郎

(主には主の世界がある)

三郎

(それが誰にも侵されない完璧なモノであればあるほど)

三郎

(より強固な意味を持つことが出来る)

三郎

(例えば、病魔)

三郎

(病を魔物に例えること)

三郎

(俺の場合、全ての病を魔物として見ている)

三郎

(そう、自分に取り憑いた面倒な魔物としてね)

三郎

(自分とは別のモノとしているわけだ)

三郎

(だから、それを自分の体から引っぺがして倒すことも出来る)

三郎

(そして、それは自分だけではなく)

三郎

(第三者の病も同じことが出来るわけ…)

三郎の目の前には今

三滝夏子がいるはずなのだが

その姿はドロドロとした

真っ黒で巨大なナメクジのようなモノが覆いかぶさっていた。

それが三郎に見える「脳腫瘍」という名の病魔だった。

本来ならば頭に乗っかる程度の大きさなのだが、

病魔の影響が全身に出ているため、これほどまでの大きさに見えるのだろう。

三郎は一つ息を吐いて

ゆっくりと術式を組む。

それは三滝夏子の体から病魔を引き剥がす術式。

そして、剥がした病魔を封印する術式。

どれも三郎が得意とする術式なので

そう時間がかかることはなかった。

梶山

…もしもし

素平

どうも、梶山さん

梶山

素平さん…

素平

まぁそう緊張するな

梶山

そのっ…本当に安全な仕事なんですか?

素平

ああ、簡単な仕事だ

梶山

それで…私の借金がチャラになるって本当ですか?

素平

ああ

素平

この仕事を完遂すれば報酬で三百万払うって言われててな

素平

それで、俺はあんたを紹介した

素平

その報酬を丸々俺が貰って、あんたは晴れて借金完済ってことになる

梶山

…でも、どうして?

梶山

それならそっちの事務所にいる誰かがやればいいじゃないですか

梶山

私を挟む必要性は

素平

あんたが三百万ちゃんと払ってくれるってんなら

素平

こんなことしねぇよ

素平

その目処が立たないからこっちから仕事持ってきてやったんだろ?

梶山

……

素平

わかったら、黙って説明を聞け

梶山

…えっと、この駅で降りて…っと

梶山

うわぁ…田舎だなぁ…

目の前に広がる田園風景。

無人駅を降りて辺りを見渡しても

人の姿は無い。

梶山

ここの住吉酒店に行って荷物を受け取る

梶山

住吉酒店…

視線を右へ左へ動かすと

色褪せた看板を掲げた

古びた木造の民家を見つけた。

近づくと看板にはかろうじて”住吉酒店”と書いてあるのが見て取れた。

立てつけの悪い引き戸を開けて

中を覗き込むと老婆が一人、

椅子に座ってウトウトしていた。

梶山

…あの

老婆

……

梶山

…あのっ

老婆

あ、はい…

老婆

…えーっと

梶山

梶山といいます

梶山

荷物を受け取りに来ました

老婆

荷物?

梶山

……

老婆

……

梶山

……

老婆

……

老婆

ああ!あのお兄さんが持って来た荷物ね

老婆

ちょっと待ってちょうだい

梶山

(びっくりした)

梶山

(ここじゃないのかと思った…)

老婆

はい、これ

差し出されたのは小さな木箱だった。

手のひらにすっぽりと収まるサイズだ。

その木箱に何やら意味深な札が貼りつけてあった。

文字なのか模様なのかわからないものが書かれていて見るからに怪しげだ。

梶山

あの、これを持って来た人ってどんな人でした?

老婆

男前だったよぉ

老婆は嬉しそうな笑みを浮かべた。

老婆

金髪でねぇ、それなのに和服を着てるの

老婆

ああいう人をイケメンっていうのねぇ

梶山

そう…ですか

梶山

名前、聞いてますか?

老婆

ええ、三郎さんって言ってたよ

老婆

お知り合い?

梶山は無言で首を横に振った。

梶山

(三郎…金髪で和服…)

梶山

(……考えたところで)

梶山

(わかるわけ無い、か…)

梶山は老婆に礼を言って来た道を戻った。

三滝誠

病魔を祓っただけでは意味が無い、と?

三郎

そうなんだ

三郎

お嬢さんは随分と体力を失っていてね

三郎

回復するだけの力が無いんだ

三滝誠

そ、そんな!

三滝誠

ど、どうすれば!

三郎

少しアナタの体力を分けてほしいんだ

三滝誠

ああ!いくらでも使ってくれ!

三滝誠

娘のためなら、この命を捧げる覚悟だって出来ている!

三郎

あははっ

三郎

さすがにそこまでは必要ないかな

三郎

それに、まだ幼いお嬢さんだ

三郎

父親の存在は大切だろ?

三滝誠

……

三郎

じゃあ、ちょっと体力貰うね

三郎

少し倦怠感が出るだろうけど

三郎

命に別状はないから安心してくれ

三滝誠

わかりました

三郎

(それと、あのお嬢さんの体力も貰わないと…ね)

梶山

この…道…どこまで…

見上げた先には

まだまだ山道が続いていた。

梶山

はぁ…はぁ…はぁ…

その山道の先にある家が

荷物の届け先。

梶山

なにが…簡単な…仕事…よ…

肩で息をして

初秋なのに額から汗が垂れる。

それを袖口を拭って

梶山は歩き続ける。

梶山

はぁ…はぁ…

梶山

…歳は取りたくないなぁ…

梶山

…こんなにしんどいなんて……はぁ…

一時間後

梶山

つい…たぁ~!

民家を見つけて梶山は嬉しそうな声を上げた。

梶山

うわぁ…大きな家…

それは茅葺屋根の立派な古民家で

その奥には畑があるように見えた。

梶山は古民家に近づき声をかけた。

梶山

すいませ~ん!

ほどなくして縁側から女性が顔を覗かせた。

いらっしゃい。梶山さんね?

梶山

はい

梶山

あの、荷物…持ってきました

ありがとう

疲れたでしょ?お茶を出すわ

梶山は縁側に腰を下ろし

眼前に広がる山々を見つめる。

梶山

(すごい…)

どこまでも広がる山々。

太陽は傾き、辺りは夕日に染まっている。

はい、どうぞ

梶山

ありがとうございます

梶山はよく冷えたお茶を飲み、

そしてリュックから例の木箱を取り出した。

梶山

はい。これですよね

ええ、ありがと

女性は木箱を受け取る。

梶山

あの…

??

梶山

それ…中身、何ですか?

ああ…

梶山

……

病魔よ

梶山

びょうま?

ええ、とある人の病気

それをここで燃やして祓うの

梶山

…?

梶山

燃やしてはらうとどうなるんですか?

この病魔に侵されていた人の病気が治るの

梶山

え…

にわかには信じられないかもしれないけど

梶山

…そ、そうですね…

昔からそうやって病魔を祓ってくれる人がいるの

かなり高額を請求されるんだけど、どんな酷い病も治るっていうから

お金持ちはこぞってその人にお願いするのよ

梶山

…そうなんですか…

梶山

(それで三百万なのか…な?)

あとはこれを私は燃やすだけ

本当は私が取りに行くはずだったんだけど

手が離せない用事があって…本当に助かったわ。ありがとう

梶山

いえ…

下まで送って行ってあげたいんだけど…

梶山

!!

まだ用事が終わってなくて…明日の朝なら

下まで送って行ってあげられるんだけど…

梶山

えっと、それは…つまり

梶山さんさえ良ければ、泊まっていかない?

もちろん、歩いて下山してもいいけど

梶山は激しく首を横に振った。

梶山

泊まっていいなら、泊まらせて下さい!

ええ、喜んで

女性は嬉しそうに笑い、古民家に招き入れた。

それからお風呂の用意をしてくれて、

お風呂から上がったら夕飯の用意が出来ていて

至れる尽くせりで梶山は申し訳ない思いがした。

梶山

すみません、何から何まで…

敷かれた布団の上に座り、

女性に頭を下げた。

いいのよ、気にしないで

ここまで来てくれたお礼も兼ねて、ね

梶山

そんな…

じゃ、ごゆっくり

梶山

はい

”パタリ”と障子を閉じて女性は部屋を出て行く。

足音が遠ざかり、梶山は布団に潜り込む。

山道を上って来たからだろうか、

目を閉じるとあっという間に眠りに落ちてしまった。

それは夢だ。

でも、妙にはっきりとした夢だった。

狭い和室に梶山と

目の前にあの小さな木箱が鎮座している。

貼りついていたはずの札が

”ペリペリ”と

ゆっくりと剥がれる。

(いけない)

そう思っても体は動かなかった。

(開いてはいけない)

しかし、

札は外れ

何もしていないのに

蓋が”パカッ”と開いた。

(っ!!!)

小さな木箱の中から現れたのは

黒くドロドロとした

巨大なナメクジのようなモノ。

小さな箱の中に

どうやってそれが入っていたのか

理解出来なかった。

それが

ゆっくりと

近づいてきて

何か叫ぼうと

開いた口の中に

”ズブッ”と

入っていた。

「うぶっ…」

氷のように冷たく

何とも言えない苦味があったそれは

そのまま

”ずぶずぶ”と

喉を通り

胃に入り

全身に冷えと

苦味が行き渡り

涙が自然と溢れて

こぼれ落ちた

「あ…あ…ああ…」

全てを飲み込み

寒さに震えながら

梶山は

空っぽになった

木箱を見つめることしか

出来なかった。

(これは…)

(これは…夢…)

(そう…夢なの…)

帰ってきてしっかり寝たはずなのに

頭がズキズキと痛んだ。

布団から這うように出て痛み止めを飲む。

梶山

うう…頭が痛い…

それでも仕事に行かなければならない。

重怠い体に鞭打って家を出ると、

素平カグチが家の前にいた。

素平

よぉ、お疲れさん

梶山

素平さん…

素平

これ、完済証明書

梶山

はぁ…ありがとうございます

素平

あとこれ

そして差し出されたのは茶封筒。

梶山

これは?

素平

あちらさんが、あんたに何もないのは可哀想だって言ってね

素平

預かって来た

梶山は受け取り中身を確認すると、

そこには札束が入っていた。

梶山

これ!

素平

よかったな

素平

じゃ、俺はこれで

それだけ言うとあっさりと素平はどこかに行ってしまった。

梶山はもう一度茶封筒の中を覗き込んでほそく笑んだ。

梶山

久しぶりぃ!!龍二!!

梶山

会いたかった~!

梶山が抱き着いたのは若いホストだった。

龍二

芳江ちゃ~ん!久しぶり!!

龍二

俺も会いたかったよ!

梶山

ほんと!?

龍二

ほんと!

梶山

じゃあ!シャンパン入れてあげる!

龍二

マジで!やった!!

梶山

今日は飲むぞ~!

龍二

いえ~い!!

今朝あった頭の痛みは嘘のように消えていた。

久々に大好きなホストに囲まれ飲み明かす。

それは彼女にとって

何よりも幸せな時間だった。

龍二

また来てね!芳江ちゃん

梶山

うん!絶対また行くからぁ

梶山

じゃ~ねぇ~

龍二

バイバ~イ♪

泥酔した状態で梶山は店を出る。

一人フラフラと歩くが

途中で疲れたのか

ベンチに腰を下ろす。

梶山

はぁ……

梶山

…うっ!

梶山

…頭…頭痛い…

再び強い頭痛が襲い掛かる。

梶山

痛い…痛い…痛いよぉ…

梶山

う、おぇぇぇええ

梶山

…うぐ…

梶山

痛い痛い…ヤバい…

嘔吐を繰り返しながら

フラフラと歩きトイレを目指す

しかし

突然糸が切れたように

地面に倒れた。

お疲れぇ(*>∀<)ノ゛

さぶろう

いえいえ

やっぱ、三郎くんの病魔移植は上手いよねぇ(*´˘`*)

さぶろう

そりゃどうも

でも、女装する必要あったの:( ´ω` ):?

さぶろう

そこ突っ込まないでwww

三郎くん、女装好きだよね( ´-` )

さぶろう

いやいや!好きじゃないからね!

でも、よく女装してるよね( ´ー`)?

さぶろう

してないよぉ…たぶん…

そうだっけ( ´Д`)?

さぶろう

そうそう

そうだっけ( ´Д`)?

さぶろう

なんで二回聞くの!?

www

さぶろう

だいたい実際に女装していたわけじゃないから

さぶろう

幻を見せただけだからね!

必死www

さぶろう

必死だよwww

あ、お嬢さん無事回復したってさ(*´∀`*)

さぶろう

そりゃよかった!

医者が奇跡だって言ってたらしいよ(ง •̀ω•́)ง✧

さぶろう

だろうね

さぶろう

一人分の体力と

さぶろう

父親からも体力奪ってぶち込んだからねwww

さすがwww

さぶろう

抜かりなしです

頼りになりますなぁ٩(๑•ㅂ•)۶

さぶろう

ええ、もっと頼ってくださいな

森沢

あ、素平さん聞きました?

素平

何を?

森沢

梶山芳江、昨日亡くなったそうっすよ

素平

へぇ…

森沢

反応薄っ!

素平

”引きこもりさん”が絡んでる時点で

素平

あの女の運命は決まってたんだよ

森沢

つまり…素平さんが紹介したときから

森沢

梶山芳江は死ぬ運命だったってことっすか?

素平

俺は三百万であの女の命を売った

素平

”引きこもりさん”は三百万であの女の命を買った

素平

そういうことだ

森沢

……”引きこもりさん”って何者なんっすか?

素平

…詳しく知る必要性はない

森沢

???

素平

裏社会で生きる俺たちだが

素平

あの人はこの裏社会でも

素平

もっと深いところにいる人だ

素平

お互い当たり障りない関係性でいないと…

森沢

……?

素平

俺たちもあの人たちに消されちまうってことだよ

森沢

…やっぱ、ヤバい先生っすね。あの人

素平

……だな

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