俺は8、9才くらいの女の子を拾った、保護した
名は琴葉と言うらしい、でもこの子を見ると胸が騒つくような、チクリとして痛い気がするのだ。
童磨
不思議な子だなぁ。ねぇ、琴葉……
琴葉
!童磨………様?
童磨
いきなり様付けかい…?
琴葉
現世でも童磨様と一緒にいられるのなら、それでいいです。
童磨
現世?まるで前世を知っているかのような口ぶりだね
琴葉
はい!あなたが覚えてなくても…前世でも私はあなたに助けられたのです
童磨
そうなの?琴葉……あれ?俺は、泣いてるのか?(泣)
琴葉
ふふっもう離れませんよ!
童磨
天気もいいし出てきちゃったよ、この花とか琴葉に似合いそう!
琴葉
ありがとうございます童磨様、今はお外に出られるのですね?
童磨
え?!そりゃ出られるぜ琴葉、もしかして、前世では俺、外出られなかったのかい?
琴葉
はい!出られますが…えっと………夜と雨や雪の日しか出られませんでした、お日様に当たると……消えちゃいますから
童磨
え?!前世の俺はどんな奴だったんだい?!
琴葉
…あなたを傷つけないために、内緒です
童磨
もーなんだよそれ(笑)
童磨
ただいま!!
琴葉
ただいま帰りましたー!
童磨
ねぇ琴葉明日服買いに行かないかい?
琴葉
えっ童磨様の、ですよね?
童磨
何言ってんのさ、俺のじゃなくて、琴葉の服に決まっているじゃないか
琴葉
わ、私の?!でも童磨様が私なんかの!
童磨
俺は気にしないぜ、琴葉の服を一緒に選べるなら寧ろ本望だよ
琴葉
………
だがその帰り道琴葉が交通事故に遭ってしまった
キキーッ!!!(ドンッ!!
琴葉
……!…
童磨
え?琴葉?!しっかり!!誰か………救急車を呼ばなければ!!ごめんな琴葉、俺が、俺が服を買いに行こうだなんて言わなければ!!
俺は自分を責めた、琴葉をこんな目に合わせた自分を
幸いにも、琴葉は一命を取り留めた
童磨
琴葉、俺のせいで……
琴葉
……あんまり自分を責めないでください
童磨
琴葉?!目が覚めたのか?!
琴葉
はい、私も…あなたが服を買いに行こうって言ってくれたの、嬉しかったんですよ
琴葉
だから、『俺のせい』なんて言わないで、あなたのせいじゃありませんから
童磨
でも、!!俺が服屋に誘ったせいで琴葉が…!
琴葉
私は生きていますから、大丈夫ですよ…
童磨
でも!
琴葉
でも、どうしてもと言うなら、側にいてください
童磨
う、うぅ、琴葉、(泣)