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ワンク
〈 猿山らだ男 side 〉
猿山 らだ男
今、おれは今日から通い始める高校の職員室前で立ち止まっている
ここまで来るのも大変だった
一年生だからといっても時期的に、他クラスでも顔ぐらいは覚えた頃だろう
そのせいか、もしくは時期がずれたからか、すれ違う生徒の視線が刺さった
猿山 らだ男
まぁそんなこと考えていても仕方がない、と意を決して扉を軽くノックする
猿山 らだ男
中に入り担任になる先生の方へ向かうと学校生活についての話をしてくれた
先生
先生
猿山 らだ男
興味はないが、わざわざ避けるのも面倒なため、当たり障りなく接しようか
先生
頼ったところで何も解決できず、状況は悪化するだけで無意味なのに
猿山 らだ男
先生
先生
猿山 らだ男
主席で、よく噂に聞く程なのだから、おれが頼まれることなんて無いだろう
先生
猿山 らだ男
言葉の真意を確かめるため聞き返そうとした時、ドアがゆっくりと開いた
???
???
先生
おれの言葉を遮るように入ってくれば、天乃と名乗り先生と話を始めた
先生
???
どうやら話は終わったらしく、こちらを見るなり彼は口を開いた
???
猿山 らだ男
〈 天乃絵斗 side 〉
???
天乃 絵斗
ずっと入院してたからか肌は白く、青みがかった黒髪がよく似合っている
天乃 絵斗
猿山 らだ男
天乃 絵斗
猿山 らだ男
天乃 絵斗
天乃 絵斗
"君"と呼ばれるのが嫌なのか、少し不機嫌な様子で名前を教えてくれた
猿山 らだ男
天乃 絵斗
海のようにすんだ青色の瞳は、影がかかっていたが、好印象でもあった
天乃 絵斗
天乃 絵斗
猿山 らだ男
他人と仲良くする暇なんて無いし、仲良くする気もないが、やむを得ない
案内役に加え、ご丁寧に席まで隣にしてくれるなんてどこまでも有難迷惑だ
天乃 絵斗
猿山 らだ男
猿山 らだ男
天乃 絵斗
猿山 らだ男
何を言い出すのかと思えば、言われた事も無い予想外の言葉に少し戸惑う
表情や声色からは情緒が感じられず、何を考えているのか全く読めない
天乃 絵斗
猿山 らだ男
猿山 らだ男
天乃 絵斗
猿山 らだ男
天乃 絵斗
誰がつけても変わらないだろうし、他の暇な奴にでも頼めばいいのに
あだ名なんて、付けた事も付けられたことも無いから付け方が分からない
〈 猿山らだ男 side 〉
天乃 絵斗
天乃 絵斗
らっだぁ
なんとなく提案したため、あまり期待はしてなかったが想像以上に良い
天乃 絵斗
らっだぁ
天乃 絵斗
らっだぁ
らっだぁ
天乃 絵斗
ぺいんと
らっだぁ
ぺいんと
らっだぁ
笑顔と共にふわり、と舞う淡い黄色の髪が綺麗で、つい見惚れてしまった
太陽の様な色をした淀んだ瞳は、冷ややかな目線で確かにおれを捉えていた
らっだぁ
なんとなくだが、先生が言っていた言葉の意図が分かった気がした
ぺいんと
ぺいんと
らっだぁ
〈 天乃絵斗 side 〉
先生
先生がそう言った途端、静まり返っていた教室内が一気に騒がしくなった
先生
先生
らっだぁ
先生
らっだぁ
先生の話が終わった途端、隣の席には教室中の人が集まっていた
天乃 絵斗
授業が終わり、殆どの生徒が下校し始める頃、肩を叩かれ後ろを振り返る
らっだぁ
らっだぁ
らっだぁ
らっだぁ
天乃 絵斗
答えさせる気はないらしく、形だけの問いかけをして隣に並んで歩いている
らっだぁ
らっだぁ
人の話を最後まで聞く気が無く、話は彼を中心にどんどん進んで行く
天乃 絵斗
らっだぁ
断った所で意味が無いだろうし、何故か嫌ではなかったので、受け入れた
〈 猿山らだ男 side 〉
雑談をしながら帰っていると、分かれ道でぺいんとが立ち止まった
ぺいんと
ぺいんと
らっだぁ
気の所為だろうが、もう会えないみたいな挨拶が嫌でまた明日、と返す
らっだぁ
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猿山 らだ男
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