Liura
へぇー、今日が百鬼夜行なの
百鬼夜行、興味はないけれど、微かに見える遠くの光。やっぱりあれは百鬼夜行なんだろう。 怯えてる人がたくさんいるのが見える。やっぱり何かあるのかな
Hotoke
そんな鳥居に座ってたら危ないよ〜?人間さん
Liura
??あ…
俺はわざと落ちたふりをする
Hotoke
え!?ちょ…ッ!
そうしていると急にその子は俺を抱える
Liura
なんで人間を助けるの?百鬼夜行の鬼さんは
Hotoke
人間の怯える顔が好きなだけだけど?
Liura
へぇ、そういうこと
Liura
でもいいの?人間が怯えているわけでもないのに
Hotoke
別に、君がなんで驚かないのかわからないけれど
Hotoke
君の表情を、恐怖に染めたいな〜
Liura
相変わらず、そこの感性は鬼なんだね。人間を恐怖に陥れる
Hotoke
あははw、それこそが、鬼だからね
Liura
ふぅーん…
Hotoke
君は鬼が怖くなさそうだしね
Liura
これでも少しは怖いんだけれど
Hotoke
えぇ?表情に出てないだけ?
Liura
かもしれないね。表情に表すの得意じゃないから
Hotoke
なるほどね〜それにしても、君はどうしてここにいたの?
Liura
ずっとここにいる。あまり人里に降りてない
Hotoke
君は人間なんだよね?じゃあなんで人里に降りないの?
Liura
そんなの聞く必要はないでしょ?それに鬼さんはそろそろ帰らないと
Hotoke
うーん、そうだね。そろそろ帰る。じゃあまた会いに来るね
そう言って雲に乗って帰って行った。来ないでください。今後、 百鬼夜行に参加していない鬼。それを探しているみたいだけれど、俺は参加するつもりはないから
Naiko
ほとけっち、おかえり。遅かったね
Syou
それな〜なんかあったん?
Hotoke
人間の子と話してた
If
人間と喋ったん?ほとけにしては珍しいな
Hotoke
だって鳥居の上に座ってたんだもん
Yusuke
鳥居の上…?1番上ってことか?
Hotoke
うん。それで落ちて行ったからさ、それでつい
Naiko
普通人間が…あの村の近くにある鳥居に登れないはず
あの村の近くにある鳥居は確かに高い。だけれどあの子は登ってた。何かあったの?それにしても なんで、そんなにみんな考えているんだろう
Naiko
ほとけっち、今日の月は?
Hotoke
へ!?あ、今日の月は満月だった
Yusuke
!!じゃあ可能性としてはあり得るんやない?
Hotoke
え?まさか…
Naiko
ほとけっちが遭遇した人物は…
Naiko
“百鬼夜行”に唯一参加していない鬼だろうね
Hotoke
へぇ…あ“!狼!?
Syou
あ…え、待って…
Syou
ここの人たち…基本、狼天敵か?
If
そうやな〜狼の天敵になりうる人物は
If
アニキやな〜
Yusuke
それはそうなんよ。狼の天敵は、虎やし
Hotoke
でも、どうするの?ずっとあの鳥居にいるわけでもないし
Naiko
それがわからないところだよね。また、次回、満月になる前に、百鬼夜行せず
Naiko
その人物に遭遇することだけ考えよっか
そうして、その日から、その鬼を探すために、百鬼夜行を行わず、その人物と接触することにした。