TellerNovel

テラーノベル

アプリでサクサク楽しめる

テラーノベル(Teller Novel)

タイトル、作家名、タグで検索

ストーリーを書く

テラーノベルの小説コンテスト 第3回テノコン 2024年7月1日〜9月30日まで
シェアするシェアする
報告する

自動販売機は自動販売機という名前だが

実は機械の中に職員がいるということは企業秘密になっているのである

本来なら手動販売機のはずだが

自動販売機になってしまったというわけだ

今日も自動販売機という会社で社員は働いている

水木

とりあえず一段落着きましたね

高良

夜中は全く人来ませんっすもんね!

尾地屋

なんでちょっと嬉しそうなんだ

高良

作業意外と大変じゃないっすか〜

尾地屋

それは仕事だからしょうがないだろ

ブー、ブー...

水木

私出ますね

尾地屋

頼んだ

カチャッ...

水木

通話終了

通話
00:00

水木

お電話ありがとうございます。こちら自動販売機2号店でございます。

怪しい男性

...

水木

もしもし...

水木

聞こえていますでしょうか...

怪しい男性

...

怪しい男性

もうすぐ終わる

水木

え、あのもしも...!

ツーツー...

水木

尾地屋

どうしたんだ水木さん

水木

久々に迷惑電話でした

水木

すぐに切れましたし

尾地屋

しかし珍しいな

尾地屋

関係者以外は電話番号を教えていないはずだが

尾地屋

誰か教えたのか?

水木

私は誰にも話していません

高良

俺なんて電話があったことすら知らなかったっすよ

尾地屋

お前が1番怪しい

水木

でも、新人だから知るはずないですよ

尾地屋

確かにな

尾地屋

結局なにか言っていたのか?

水木

特には何も...

水木

あ、

水木

最後に「もうすぐ終わる」と言っていた気が

高良

何が終わるんすか?

水木

きっと厨二病か何かですよ

水木

そんなの分かりませんし

尾地屋

もうすぐ終わることとしたら...

尾地屋

って真剣に考えることじゃないよな

高良

そうっすよ

高良

所詮迷惑電話ですから

水木

またかかってきたら考えましょう

次の日の朝

今朝は会社で寝泊まりをした

夜になり私たちの目には見えない月が会社を照らし始める

それが仕事の合図だ

しかし、昨日の迷惑電話のことは未だに忘れることはできなかった

尾地屋

準備が整い次第また作業を始めよう

高良

また作業すか、全然疲れがとれないんすけど

尾地屋

仕事はそれでもしなければならない

水木

昨日はいつもよりお客さんが多かったからですかね

高良

そうっすね、だからちょっとくらい休ませてもらっても...

尾地屋

さっさと始めるぞ!

高良

すみませんっす...

水木

(タイムカードを押してっと)

ウィーン...

水木

(なんだか嫌だな)

尾地屋

水木さん、作業部屋行くよ

水木

あ、はい

仕事開始から1時間が経った

水木

...(カタカタカタ)

高良

あのー...

尾地屋

...(カタカタカタタッ)

水木

...

高良

聞いてるすっか?

尾地屋

なんだ、今は仕事中だ

水木

どうしたんですか?なにか分からないこととか

高良

いや、そうじゃないんすけど

尾地屋

なら話しかけるな

高良

違うっすよ!

高良

なんか人全く来なくないっすか

尾地屋

そういう日だってある

尾地屋

昨日が多すぎただけだ

高良

そうっすか...

水木

...

3時間が経過した

高良

...

高良

本当にこういう日もあるんすか?

尾地屋

なにがだ?

高良

全く買いに来ないとか

水木

確かに今日は来ないですね

水木

値段が高くなったからですかね

尾地屋

あと2時間後は混むはずだ

尾地屋

だから心配はいらない

高良

大丈夫っすかねー

水木

...たぶん

高良

俺やることは全部終わったっすけど

水木

じゃあ私の発注作業手伝って欲しいです

高良

了解っす

5時間後...

高良

おかしいっす...

高良

おかしいっすよ!

高良

こんなに時間経っても人が1人も来ないっす!

水木

どうしたんですかね...

尾地屋

...

水木

さすがに5時間くらい経って来ないなんてことはなかったですね

尾地屋

さすがにこちら側としては売上は大事だからな...

水木

ちょっと外の様子見てきます

高良

待ってくださいっす、俺も行くっす

尾地屋

すぐ戻るんだぞ、見つからないようにな

水木

確かこの辺に出るため近道の扉が...(ガサガサ)

水木

あった

高良

俺この会社についてからあんまり外出たことないんっすよねー

水木

今日はしょうがないですよ

水木

入ってください

高良

り、リンゴ

水木

ご?ご...ごま油

高良

らじお

水木

お、オニオンリング...

高良

グ?なんかあったすかね

高良

グ、グ、グミ

高良

あ〜出口が見えてきたっす!

水木

あの扉を開ければ外です!

高良

早く開けてくださいっす!

高良

外見たいっす!

水木

み、み...(ガチャッ...(ドアの鍵を開ける))

水木

みか!...

水木

ん...

高良

出たっすー!

高良

って

水木

あれ...

水木

人が誰も歩いてない

高良

人の気配は何も無いっすね...

水木

今日って記念日か何かありましたっけ?

高良

いやー、覚えてないっす

水木

えー...

ウィィィン...

水木

水木

掃除機の音?

高良

どうしたんすか?

ウィィィン...

水木

水木

北の方からなにか聞こえるような...

高良

なんか聞こえるっすね

ウィィィン

水木

なにかこっちに来る

高良

...

ブー...ブー...

水木

尾地屋さんから電話だ...

高良

全くなんなんすかあんな話しかけないでとか言ってたくせにー

水木

もしm...

尾地屋

今すぐ会社に戻れ!!

水木

え?でも今出てきたばっかりで

尾地屋

いいから俺の言うことを聞いてくれ!!

ウィィィィィン!

高良

...え

水木

もうなんなんですか...

高良

水木さん...後ろ...

水木

もう高良くんまで...!

水木

...(後ろを振り向く)

AI

オマエラ、コロス...

水木と高良の後ろに現れたのは

武器をもった人型のAIだった

水木

高良

水木さん!

高良

走って!

水木

はっ...!ドスッ(腰が抜ける)

AI

ウィィィン...シャッ(ナイフを向ける)

高良

パッ!(水木の手を引く)

高良

逃げろ...!!

AI

ニゲルナ

高良

タタタタタ!(走る)

水木

(全く、何が起こっているの...!)

高良

はぁ...はぁ...

水木

はぁ...、

高良

なんとか戻っては来れたっすけど...

高良

あれはなんだったんすか

水木

...ごめん今全然状況が分からない...です

水木

イタ、足が...さっき腰抜けちゃったせいだ

高良

とにかく早く手当して尾地屋さんに報告しないと

水木

本当ごめんね...なさい

尾地屋

なぜ、こんなことに!

尾地屋

バンッ(台パン)

高良

尾地、屋パイセン...

尾地屋

高良...水木さん...

尾地屋

本当にすまない。今の事態をもっと早く伝えるべきだったウッ...

高良

別にいいんすよ

水木

...う

高良

水木パイセンしっかりしてくださいっす!

水木

ごめんなさい、ちょっと休んできます...(震え声)

水木

スタ、スタ...(歩く)

高良

俺実は見たんすよ

尾地屋

何をだ!?

高良

...

高良

人の形をしたロボットが武器を持って追いかけるところっす

尾地屋

ロボット...

高良

それを見た水木パイセンは恐怖で腰を抜かして足を怪我してしまったんす...

高良

俺も恐怖で足がすくんだっす...

尾地屋

...高良

高良

なんすか

尾地屋

今の事実がさっき把握出来たんだ

尾地屋

知りたいか

高良

知りたいって、知る以外ないっすよ

尾地屋

そうか
なら教える

それは水木と高良が外に行った5分後のことだった

尾地屋

...カタカタ...タッ

ブーブー...

尾地屋

またか

尾地屋

通話終了

通話
00:00

尾地屋

お電話ありがとうございます。こちら自動販売機2号店でございます。

怪しい男性

...

尾地屋

大変申し訳無いのですが、要件がないようでしたらお電話をお控え頂いてもよろしいですか?

怪しい男性

...

尾地屋

(はぁー)すみません、忙しいので失礼いたしまs

怪しい男性

人類は終わりを迎える

尾地屋

はい?何の話でしょうか??

怪しい男性

世界を1から創造してやろう

怪しい男性

機械のな

怪しい男性

お前たちの時代はもう終わったんだ

ツーツー...

尾地屋

...っ

尾地屋

迷惑電話が過ぎるな...

尾地屋

人類は終わりを迎える?は、ざけんな💢

尾地屋

今頃、水木さんと高良が見に行ってくれているはずだから

尾地屋

人類は終わってなどいない

ウィン、ウィンウィィィン、ウィン

尾地屋

なんだ

尾地屋

やけに雑音が聞こえるな

尾地屋

清掃作業の業者が来ているのか...?

尾地屋

仕方ない見に行くか

尾地屋は自動販売機のボタンなどが沢山並んでいるスペースに来た

尾地屋

全く誰もいないのか

尾地屋

はぁ、あの2人も遅いな

尾地屋

一体どこにいるんだか...キョロ(周りを見渡す)

尾地屋

......え...

尾地屋

な、なんだあれは...!?

AI

ウィーン...ウィーン...

AI

ギッ、ウィィィン、シュッ

AI

ニンゲンカイメツ

AI

ウィーン...

AI

セカイハワレワレノモノダ

AI

ウィーン...

俺が見た光景は街全体に散らばり武器を振り回し彷徨う人型AIの集団だった

よく見ても人間が誰1人いなくなっていた

尾地屋

お願いだ!電話に出てくれ!

尾地屋

水木さん!

尾地屋

(どうしてこんな状況に...)

尾地屋

はっ...!

怪しい男性

フラッシュバック(世界を1から創造してやろう)...

怪しい男性

(機械にな)...

尾地屋

...まさか

尾地屋

つまりはあの男は本当の計画を我々にややこしく伝えていたんだ

尾地屋

あの男は企んでいるんだ

高良

何をすか...

人類を全てAIに変えることを

高良

何言ってるんすか...

尾地屋

考えれば、人が誰もいなかったんだな

高良

う、嘘っすよね...

尾地屋

嘘じゃない有り得る問題だ...

尾地屋

あのAIたちは

尾地屋

何者かによって

尾地屋

AIにされたんだ

尾地屋

元々俺たちと同じ人間だった人たちが!

高良

え.........

高良

あ"...(涙)

高良

うぅ...涙

高良

そんな......みんなが...

尾地屋

電話してきたやつの目的は世界をAI化することだ

尾地屋

クッ...涙

次回に続く

この作品はいかがでしたか?

120

コメント

1

ユーザー

やっば…人間が居ない!許さんぞ…AIめッ

チャット小説はテラーノベルアプリをインストール
テラーノベルのスクリーンショット
テラーノベル

電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
もっと読みたい!がどんどんみつかる。
「読んで」「書いて」毎日が楽しくなる小説アプリをダウンロードしよう。

Apple StoreGoogle Play Store
本棚

ホーム

本棚

検索

ストーリーを書く
本棚

通知

本棚

本棚