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青い青春〜君の後ろで〜

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青い青春〜君の後ろで〜

1 - 青い青春〜君の後ろで〜

♥

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2018年09月22日

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私は

青春なんて信じてない

よくある恋の物語

涙を流した部活

そんなもの

私はまっぴら信じていない

恭平

おい

恭平

俺の下駄箱の前で何突っ立ってんの

はぁ?

私もここなんだわぼけ

恭平

おまえさ、、、

恭平

ほんと、、、

恭平

日に日に可愛くな

恭平

そんなんじゃ一生

恭平

誰も寄ってこねーぞ

大きなお世話です

早く帰ったら?

雲行き怪しいよ

恭平

あ、、、

あ、、、

何このタイミング

今日に限って

傘を持っていない

こういう時かっこいい彼氏が

片思いのあの人が

傘に入れてくれたり

青春物語ではそんな筋書きかな?

恭平

あー

恭平

傘もってねーし

よりによって

私の横には使えない

同じクラスの高橋恭平

はぁ

つっかえないなーもう

私は恭平の肩をぶん殴った

恭平

った、、、、

恭平

お前なぁ

はいはいもう邪魔

私は恭平を置き去りにして

下駄箱から再び上靴を取り出して

適当に履いた

せんせー

先生

ん、、、

先生

なんだお前か

先生

どした?宿題増やして欲しくなったか?

勘弁してください

あの傘貸してもらえないですか

先生

ああ、、、傘な

先生

ほら俺のもってけ

先生は平気なんですか?

先生

俺は車だし、

先生

なんなら送ってこうか?

いいですほんと

じゃあ傘だけ借りますね

先生

そうか、、、

先生

気をつけて帰れな

ありがとうございます

廊下を歩きつつ

ふと窓の外を見た

結構強めになった雨

廊下中に雨の嫌な臭いが

広がっていた

私は足早に階段を降り

再び下駄箱に降りた

、、、早く帰ろ

うわっ!!!

恭平

うわってなんだよ

恭平

俺はゴキブリかなんかか

まぁそんなもんかな

何してんのよ

雨多分止まないよこれ

恭平

わーってるよ

恭平

ほら早く行くぞ

、、、、

はい?

恭平

傘貸せよ

恭平

一個借りた方が楽だろう後々

あのねぇ

なんで私があんたと一緒に

帰んなきゃいけないの

恭平

いーだろ別に

恭平

3年間同じクラスで

恭平

どれだけ席替えしても

恭平

班がずっと一緒の

恭平

腐れ縁じゃん

勘弁してよねほんと

じゃあたしは帰ります

恭平

おい

恭平

待てって

恭平は

私の肩をグッと引いて

一気に体がせばまる

い!

私は再び同じところを殴った

恭平

ほんと

恭平

可愛げもくそもねーやつだな

恭平

ほら貸せよ傘

私から強引に傘を奪い

傘をバッと開いた

恭平は

傘をさし隣をあけて

待っている

恭平

早くしろって

、、、ったく

私が帰る方法は

この傘に入るしかなかった

でも

もう分かった人もいるかもね

私が3年間

ズルズル片想いをしている事

恭平に、、、

さっむ

恭平

だな

恭平

ブレザーそろそろ欲しくなるわ

それはたしかに

明日から出そうかな

恭平

もう

恭平

夏もとっくに終わったしな

あんた

部活引退したんだっけ

恭平

そ、

恭平

もう終わった

恭平

俺の唯一の楽しみ奪われたわ

今日はなんでこんな

遅くまでいたの

恭平

名残惜しくて

恭平

時々顔出してさ後輩に教えたり

恭平

引き継ぎしたり

恭平

あいたら俺が練習してんの

あー

そういうこと、、

私がなぜ

恭平をすきになったか

それは、、、

、、、、

んっ、、、

はぁ、、、

なんで出来ないのよ

恭平

誰だっけあんた

(馴れ馴れしい何こいつ)

恭平

まぁいいや

恭平

もっと手首使ってみ

恭平

いい?

恭平

ここをもっとこう曲げて

恭平

ほら

ボールは吸い込まれるように

ゴールに入った

凄、、、

恭平

ぷっ、、、

恭平

別にすごかねーよ

恭平

お前が下手なだけ

うまいですけど

随分と失礼な方で

恭平

教えてもらった分際で

恭平

生意気なのはどっちだよ

くそ、、、

恭平

俺の勝ち

うっ、、

恭平

俺高橋恭平な

聞いてませんけど

恭平

居残り練習させられるって

恭平

聞いたことねーよ

運動音痴なんです

恭平

そんな強気のくせに?笑

、、、殴ってもいいですか?

お礼も兼ねて

恭平

あーはいはい

恭平

じゃもう一回やってみろ

っ、、、はい

恭平

恭平

手首をつかって

恭平

もっと体つかえ

っ、、、、

(入れ、、、!)

怪しい弾道を見せながらも

ギリギリゴールに入った

恭平

できんじゃん

わっ、、

やった!

恭平

ま俺うまいからさ

恭平

なんかあったら聞けよ

調子乗らないでください

でも

ありがとう、、、

恭平

別に

恭平

てかお前何時からここにいんの

ほ、、

放課後からですけど

恭平

恭平

放課後からやって

恭平

初めて今シュート決めたの?

、、、

恭平

どんだけだよ、、、

恭平

ほら

は?

恭平

まだ飲んでねーから

恭平

バスケ結構汗かくし

恭平

なんか顔色悪いから

恭平

やる

ありがとう

不器用なありがとうしか

言えなかったけど

あの時私の胸は

ドキドキ、ドキドキいってて

どうしようもなく

水分不足じゃなくて

苦しかった、、、

恭平バス?

恭平

おれはバス

そ、

持ってっていいよ

あたしの家すぐそこだし

恭平

いい

恭平

風邪引くからもってきな

いや

恭平

いらねーってんだろ

恭平

先生にもお前から返さねーと

恭平

誤解されんぞ

でも、、

恭平

バス停からほんと秒でつくから

恭平

じゃ、またな

恭平はぐっと傘を押し付けて

ニコッと笑って帰って行く

また

苦しくなった

冷たくしたかと思ったら

突然あの笑顔をみせるから

私はあの手法に弱い

そしてかすかに

恭平の甘い香りが残る

私は顔を振って

いそいそと家路を急いだ

失礼します

先生

おー

先生

昨日は大丈夫だったか

はい

平気ですよ

先生

先生

ちょっといいか

はい?

先生

今度さ、

先生

傘貸したお礼に

先生

飯でもいかね?

はい?

先生

いいだろ

先生

借りを返すってことでさ

無理ですそういうのは

ごめんなさい

外草と職員室を後にする

担任の先生からそんな事を

言われるなんて思ってもない

感情がよくわからなくなった

わっ、、、

あのすいません

恭平

前見ろよ

恭平か

恭平

なんだよ恭平かって

何こんなとこで突っ立ってんのよ

恭平

おれも担任に用があったんだよ

そ、、

じゃ

恭平

お前、、、さ

なに?

恭平

なんかあったら、、、その

恭平

俺でよければ聞いてやるから

は?

誰があんたなんかに

恭平はぐっと私に一歩近づく

また

あの香りが私の鼻をくすぐった

恭平

さすが強いもんな?

近いっ、、

もうほんと、どいて

恭平を押しのけ

私はその場を後にした

私は

強くなんかない

君に弱さを見せて

受け入れてもらえないのが

怖いだけ

本当は

めちゃめちゃ弱い人間だ

川島理沙

あのさ

川島理沙

ちょっといい?

理沙ちゃん

どうしたの?

川島理沙

あのね

川島理沙

卒業間近だからさ

川島理沙

ずっと気になってた事

川島理沙

聞くけど

川島理沙

恭平くんと付き合ってんの?

、、、

なんでそんな事きくの?

川島理沙

好きだからに決まってんだろ

川島理沙

なんとなくわかるよね?

、、、

なんとなく知ってはいたけど

川島理沙

じゃあ聞かなくてもわかるよね

川島理沙

早く答えて

付き合ってないよ

勘違いだよ

川島理沙

別に

川島理沙

恭平くんと付き合ってる風には

川島理沙

見えなかったし

川島理沙

金魚の糞みたいにくっつき回って

川島理沙

ストーカーでもしてんの?

別に

そんなに一緒にいないし

川島理沙

口答えしないでよ

川島理沙

川島理沙

本気なの

川島理沙

とっとと恭平くんから離れてほしいの

川島理沙

邪魔だから

こういうのは

恋の物語につきもの

でも私は

ヒロインじゃない

なんでもない1人だから

わかってるよ

ごめんね理沙ちゃん

川島理沙

よかった、、、

川島理沙

わかってくれてっ

川島理沙

じゃ約束守ってね?

川島さんは

ニコッと

笑ってない笑顔を残し

その場を去っていった

、、、

泣いてなんかない

大丈夫

本当は強くない

お前は強いもんな

強くないよ

そんな事言わないで欲しかった

リアルは

絶対ハッピーエンドなんてない

先生

おい

先生

どうした

先生

泣いてんのか?

あっ、、

大丈夫です

なんでもないので

先生

頼ればいいのに

先生

来いよ

空き教室にぐっと手を引かれ

私は壁に追い込まれる

先生

ほら

先生

癒してあげるからね?

、、、やだ

来ないでください、、、

やだ

助けて、、

恭平

ブーブー

先生

、、、ったく

先生

いいとこなのによ

私はその隙をみて

ドアを強引に開けて

ただ廊下を走り抜ける

、、、、はぁ

、、、、うっ、、、

、、、、

恭平

、、、おい

恭平

どうした

、、、なんでもない

ほら

タイミング悪すぎる

いつもこう

今涙で目がいっぱいなのに

私は恭平に背を向けた

最低

タイミング悪いんだよ

恭平

強いくせに

恭平

泣いてんのかよ

うるさい

お願い消えて

恭平

嫌だ

なんでよ

どっかいってってば

君の顔を見たらきっと

涙が止まらなくなる

大粒の涙がいくつも

声を上げて泣いてしまいそうで

本当に

君の前だけでは

泣きたくなかったから

恭平

やっぱ

恭平

目に涙ためてる

なんでみるの、、、

やめて、、、お願い

恭平

今にも溢れそうじゃん

やだっていってるじゃん

恭平

ほら

恭平は廊下のど真ん中で

静まり返る廊下で

私を抱きしめてくれる

恭平

ほら

恭平

みてねーから

、、、

うう

もう我慢できなかった

私は恭平の甘い香りのする胸で

大きな声を上げて泣いた

今までの想いとか

いろんな嫌な偶然が重なって

心は精一杯だった

強がりにも

限界がきてしまった

恭平

もう終わった?

、、、ごめん

弱すぎ私

恭平

いいんじゃね?

恭平

俺だって

恭平

映画見たらめっちゃ泣くし

恭平

部活で最後の試合負けて

恭平

家帰って大泣きしたし

恭平も泣くんだ

恭平

泣くよ

恭平

でも必死に生きてるって事じゃん

恭平

俺は悪くないと思う

、、、

怖かった

怖かったよ恭平

恭平

わかってる、、

恭平

あの時本当は

恭平

廊下で話聞こえて

恭平

恭平

強がって

恭平

素直に守ってやるって言えなくて

恭平

ごめん

、、、

平気

恭平

大丈夫か?

なに

変に優しいね

恭平

俺は

恭平

優しいんだよ元から

腹パンしていい?

恭平

やめろ

恭平

昼食いすぎで

恭平

腹まだやばいんだから

ふふ

恭平

おい

恭平

マジでやったら

恭平

突き飛ばすぞ

やらないって

ごめんごめん

恭平

わかりゃーいい

、、、うん

恭平

、、、

恭平、、、

そのままできいて

恭平

んだよ

あと少し

このままでもいいかな

恭平

、、、

恭平

はいはい

ほんと、、、

ありがと

恭平、、、

恭平

、、、

恭平

その

恭平

これから先も

恭平

こうしてたい、、、っていうか

恭平

あの、、、

もちろん

私もこうしてたいかも

恭平

、、、、

恭平

お前

恭平

突然素直になんなよ、、、

え、、

顔真っ赤じゃんなに

照れてんの?

恭平

ばか

恭平

みんなってこっちを

恭平

恭平

お前こそ目真っ赤

ちょまじで腹パンする

恭平

やめやめやめ

恭平

恭平

ん?

ちゃんと言って

恭平

、、、やだ

うわー

じゃあ離れるけど

恭平

っ、、、、

恭平

、、、、

恭平

、、、、、好きだよ

恭平

そばに、、、、、いてほしい

恭平

俺が、、、、守るから

しょうがないから

守られてあげよう

恭平

上からだなー

恭平

くそ

恭平

負けたな

私の勝ちね

恭平

お前はどう思ってんだ?

あー

帰ろ帰ろ

恭平

おい

恭平

ずりーだろ

恭平

こらおい

アイス奢ってくれたら

考える

恭平

、、、

恭平

帰るぞ

素直じゃないねーほんと

恭平

こっちのセリフだわ

ドラマチックとは

かけ離れてても

青春メロドラマみたいとは

少しずれてるのかな?

でも

こういう青春も

ありだなって

少しは青春ってもんを

信じてみたくなった

恭平

おい

恭平

あんまし脇掴むなよ

うるさい

私が振り落とされたら

大変でしょ

恭平

しっかし

恭平

お前が二人乗りしてみたいなんて

恭平

急に大胆だな

あのー

誰ですかね

私が後ろに乗るまで

動かないって駄々こねたのは

恭平

お前が乗せてほしそーな

恭平

目で見てっからだよ

全然ですけど

降りてもいいよ

恭平

、、、

ねぇスピードあげないでよ

降りれない

恭平

このスピードで降りれるなら

恭平

お好きにどーぞ

ほんと

素直じゃないの

青春はきっと

誰の周りにも落ちてる

to be continue...?

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