ボクの家族は偽物だ

科学的に説明してもそうかもしれない

ん？どういうことだって？

そうだね。単刀直入に言うと､､

初めましての人は初めてまして

ボクは羅斗。あだ名はぶるーくと言うんだ

この子は湊人。あだ名はなかむ

中学一年生で甘えん坊さんだから可愛いよ

そう。こんな感じに人懐っこい

いつも明るくて元気な弟

というわけではない

この子はボクがまだ知らないところがある

でもそれを深く受け止めることはしない

この子は涼夜。あだ名はシャークん

中学三年生だから受験生。勉強を頑張ってるんだ

弟思いの優しい五男。

自分も疲れてるだろうに他人のことを心配する

だからなのか、人に弱みを見せない

見せるということに何かトラウマでも持っているのだろうか

だけどボクはそれを深く知ろうとしない

いつも笑ってる子は如月。あだ名はきんとき

逆に笑ってないあの子は時雨。あだ名はスマイル

二人とも同じ高校一年生で同じ学校に通ってるんだ

きんときは頭も運動も良く、人付き合いも上手な凄い子

スマイルは運動も人付き合いも苦手だが頭がかなり良く専門的知識も兼ね備えている

そして、兄にも弟にも優しい二人。

だからなのか自分のことを話さない

誰にも知られたくないのか分からないけど、いつもはぐらかされている気がする

でもボクは、深く聞くことはしない

この子は次男の羅衣。あだ名はきりやん

高校二年生できんとき達と同じ学校に通ってるんだ

いつも面白い冗談を言う弟

家事も得意で文武両道で天才と思われがちだけどかなり隠れ努力家だ

でも、努力し過ぎてるせいで疲れている

それをボクたちの前には見せない

だけどボクは知っている。勘が鋭いから。

みんなの事情は分からないけど何か抱えてることは分かる

そんな微妙な関係を築いているボクたち

勿論決して仲は悪くない

寧ろ、良好な方だ

だけど、それでも

「「いただきます」」

こんなに温かくぽかぽかする家族。

だけど、この家族は

偽物だ

ボクたち全員は血が繋がっていない

高校生組は面識あるかもしれないけどほとんど繋がりもない

出会ったきっかけはまたこんど伝えるけど

みんな何か深い事情を抱えて逃げ出した。そして、出会った

それが集まりやがて、家族になった

ちなみに家族を提案したのはボクだよ

なんか語呂的にちょうどいいと思ったんだ

最初はみんなぎこちなかったけど今はこんなに仲が良い

､､､まあみんな事情を言わないけどね

当のボクも言ったりしないからそりゃ当然かもな

でも、いつか言える時がきたら言って欲しいと思ってしまう

ガチャン

『流石@@さんですね！』

『頭良くて運動も良くて顔も良くて人間関係も良いって属性やばw』

『流石〜！###は違うね！』

『@@くんすごーい！』

『いつも真面目でしっかりしているので教師としても鼻が高いです』

『苦手属性絶対無い系じゃんw』

『いつも笑顔だから素敵』

『###は格が違うなぁ､､､』

『###！！』

『###！』

『###！！』