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お決まりのモーニングコールから始まる僕の朝
はしたない声を出しながらのそのそと布団から出る
このモーニングコールを聞くのも、 もう11年目
一定の時間になるとだいぶ騒がしくなってくる病院内
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僕の担当のころちゃん 僕と莉犬だけ呼んでるあだ名
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窓を開ければ少し蒸し暑い風が部屋に入ってくる
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風でふわっと舞うカーテン ここ11年間白いカーテンは変わらないまま
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確かに、11年間見ててブサイクとは思ったことない
大きい瞳 透き通ってるようなブルーの髪 細長い指 身長は僕の方が若干低い
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そんなころちゃんを無視して 朝ごはんを食べ始めた
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食べているとこ申し訳無いという気持ちもなさそうな顔で入ってきたのは
この病院の院長、莉犬 莉犬はお父さんの跡継ぎ
莉犬も顔が整ってる 相変わらず大きな瞳 撫でたくなるような可愛さ まるでお人形さん
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くだらない話をしながら 朝ごはんも平らげる
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11年経った今でも点滴…というか 注射が苦手
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11年前約束したこと… 今まで言ったことあるのは数回
今回は無意識だ
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前に莉犬が 「俺の夢はね、誰1人タヒさせない」 って自慢気に話てた
あらから、言わないって決めた 医者の人達にとって今の言葉は心にくる
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なのは
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りゅうた
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この幼い2人は僕の友達 2人共6歳 なのはちゃんは骨折 りゅうたくんは発作
なのはちゃんは退院したと思ったら骨折して帰ってくる りゅうたくんの発作はよく分からない
患者さんの大事な個人情報だしね
なのは
りゅうた
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なのは
りゅうた
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なのは
なのは
りゅうた
なのは
なのは
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なのは
なのは
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りゅうた
なのは
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まるで、病気を持ってることなんて忘れてしまいそうなくらい
楽しい日々 僕が病気なんて持ってなければな…
あのときは今でも覚えている
寒い冬だった 雨が降っていて凄く寒かった
あのとき16歳の僕らは 勉強終わりだった
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雨のなか、人が倒れていた 暗くてよく見えなかった
近くに行ってみれば その子は傷だらけ
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汗か分からなかったけど るぅとくんの頬に雫が落ちた
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痛々しい姿だった まだ幼いのに、その子の親の事なんて頭になかった
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2日も目覚めなかったるぅとくんが 目覚めた
と思ったら急に泣き出した
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僕らの頭にはそのキーワードだけ
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涙でぐしょぐしょの顔が当時 愛しく見えた
僕が守りたい 守ってあげたい 例え、退院しても
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タッタッタッ
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親御
親御
親御
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青
青
親御
親御
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赤
親御
そのあともるぅとくんは夜中まで泣いた
僕だって怖かった でも僕の何倍もるぅとくんのほうが怖いんだろう
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赤
赤
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理解が追いつかなかった こんな可愛い"弟"がいつかタヒぬ
そんなこと考えたくもなかった
月日が経ち、僕らは医者と看護師に るぅとくんに事実を伝え、ようやく落ち着いた今
11年間も病院にいさせてしまってるのを申し訳なく思う日々
今では生意気になった? まぁしょうがないか
莉犬くんは 「俺、るぅちゃんの病気治すよ」 と僕に誓った
僕は 「その手伝いする」 と2人でるぅとくんを支える事にした
コメント
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う わ ぁ 好 き な タ イ プ だ ぁ
心臓病って治らない病気なの? 続き楽しみ( ・ᴗ・ )