移動途中
桜奈
(荷物おめぇ……)
バイクをただひたすら走らせ目的地に向かっていると…
バンバンバンッ
激しい発砲音と共に弾丸が私の横を通り過ぎた
桜奈
!!(まじかァ…)
ミラー越しに見るとそこには目的のとある闇会社の用心棒的な奴らが私を狙っていた
桜奈
そんなにもあたしとデートがしてぇか…なら、させてやるよ
フルスロットルでバイクを走らせとある場所に向かい始める
夜じゃないからね〜(背景なかったァ……)
私が向かった場所は踏切
桜奈
さーてと…悪ぃけどデートはおしまいだからな?
バイクを茂みの中に隠し私は私でまた別の所に隠れ銃を構える
暫く大人しくしていると私を追い掛けてきた奴らが踏切の中に入ってきた
桜奈
(時間もぴったし…色んな人に迷惑かけちゃうけど)
そんなことを考えていると遮断機が降り始めた
遮断機が降り始めると私を探していたヤツらは車に乗り発進させようとしたが……
バンバンバンッ
桜奈
タイヤと…後は……脳天にぶち込みゃいいか
タイヤを破裂させてから脳天をぶち抜いてやろうとしたら突然体がフワッと浮き上がりそのまま後ろに下がった
桜奈
!?
??)全く……こんな所で道草して…
桜奈
きょ、凶一郎!?
凶一郎
相手はもう死んでます、早く行きますよバイクは何処ですか
桜奈
アンタ徒歩なの!?
凶一郎
車で来ましたよ…貴方がたまたま交戦しているのを見て飛び降りてきた迄です
桜奈
て言うか死んでるって…
凶一郎
ほらアレ
凶一郎が見ている方を見ると確かに車内で無惨にも死んでいる奴らが居た
桜奈
あらぁ…
凶一郎
全く……刀なんてものまで…翠の奴に吹き込まれましたね?
桜奈
なんか…凶一郎対策って渡された…ていうか貰った
凶一郎
あんのやろ…💢
桜奈
??それよりも……下ろして?お姫様抱っこはあんたの妹ちゃんだけでいいと思うんだけど?六美ちゃんだっけ?
凶一郎
家は家、外は外なので
桜奈
はぁ……?
凶一郎
ま、いいですよ早く行きますよ
桜奈
……バイクはあそこ、どうせ乗せろって言うんでしょ…ヘルメット持ってきて良かった……
凶一郎
いやぁそれほどでも
桜奈
一遍六美ちゃんから殴られたらどう?
凶一郎
六美とあなたから殴られたら流石に心が折れますね
桜奈
なぜに私……
そんな事を話していると電車が近付いてくる音がして急いで私と変態ブラシス兄貴の頭にヘルメットを被せた
桜奈
はぁ……乗って、私がバディじゃなかったら殺されてたかもね
凶一郎
あなたのそう言う優しいところ好きですよ
桜奈
私はお前の血縁者から六美ちゃん離れさせてやって欲しいと懇願されているから嫌い
バイクに跨りスタンドを倒してから後部座席をベシベシと叩くと凶一郎はバイクに跨った
桜奈
しっかり掴まってなよ、じゃなきゃ振り落とすから
桜奈
あと変なことしたら問答無用で撃ち殺す
凶一郎
こわーいそんな事しないデース
桜奈
あっそ
会話もそこそこに…エンジンをかけてバイクを走らせ目的地に向かう