緋織
.......(楽しい...)
銀時
ギャーギャー
桂
ギャーギャー
高杉
ギャーギャー
松陽
笑
緋織
(ずっと、続けばいいのに...)
緋織
.................
松陽
緋織、緋織は隠れていなさい
松陽
出てきては行けませんよ
緋織
...........(命令...)
緋織
(...松陽が、連れていかれる...)
緋織
(命令...命令が...)
銀時
松陽先生ーーーーーーー!!!泣
緋織
走る
緋織
短剣を振りかざす
朧
...!!
朧
攻撃
緋織
避ける
朧
避けたか
朧
首を狙ったんだがな
緋織
(完全には避けきらなかった...)
緋織
(強い)
朧
.....お前、見覚えがあると思ったら棘か
緋織
...朧
緋織
殺す
緋織
壁に寄りかかる
朧
勝負あったな
朧
お前がまさか吉田松陽の元にいるとは
緋織
...何処へ、連れていくの
緋織
連れていかないで...
緋織
松陽を連れていくなら私も連れてって...
緋織
罰は受ける
緋織
殺したいなら殺せばいい
緋織
だから...もう一度あの人に会わせて
朧
...お前に暗殺を教えた師が今どうなったか教えようか
緋織
...........
朧
死んだよ
緋織
...!!
朧
お前を逃がした罪、すなわち裏切りの罪で殺した
朧
その反応を見るに知らなかったようだな
朧
松陽を殺せだの依頼を受けてここに来たのか
朧
果たすまで帰るな、など言われて
緋織
.........
朧
お前の師はお前を哀れんでのことかお前を逃がした
朧
命を救われたも同然だ
朧
お前の先生の死を無駄にするな
朧
今回は逃がしてやる
朧
次は無い
朧
松陽の弟子達と共にどこへなりともゆくがいい
朧
戻ってこない方がお前とお前の師のためだ
緋織
...ポロポロ
朧
(見ないうちに人の心でも芽生えたか、死神の子が)
緋織
(だから、あの人は...勝つはずもないと分かっていながら私だけを...)
緋織
(そうとも知らず、考えようともせず...私は...)
朧
...お前はどうでもいいと思うが、妹が生まれたぞ
朧
名は骸
緋織
どうでもいい
朧
だろうな
朧
去っていく
緋織
.........
銀時
ハッ
銀時
緋織...
銀時
緋織ぃ!!
銀時
何処にいる!無事か!!
緋織
.............
銀時
緋織!
銀時
...!!
銀時
首が...目も...
銀時
あいつらにやられたのかっ?!
緋織
...ごめん銀時...
緋織
ごめん...ポロポロ
銀時
緋織...
緋織
わからない...
緋織
どうしてこんなものが流れてくるの...
緋織
どうして先生は連れていかれるの...
緋織
どうして私は命令されたわけでもなくあの人達を殺したいと思ったの...
緋織
私は...先生が言ったように、抗っているの...?
銀時
あぁ
銀時
人とはそういうものだ
銀時
お前は悪魔でも死神でも棘でもねぇ
銀時
吉田松陽の弟子 吉田緋織だ
緋織
.....!!
銀時
咄嗟に体が動いたんならそれがお前がやりたいことだ
緋織
...........
桂
緋織!銀時!
高杉
おい!周り火の海だぞ!何やってんだ!
銀時
手貸してくれ
銀時
緋織が怪我した
桂
なっ
緋織
.......
高杉
首と顔...
桂
女性の顔に傷をつけるとはなんたる野蛮人か!
高杉
いいから早く行くぞ!
高杉
腕を肩に回す
高杉
大丈夫か?
緋織
自分で歩ける...少し...疲れただけ
桂
反対側の腕を肩に回す
桂
甘えていろ
桂
早く手当てせねば
高杉
チッ
高杉
これは跡になりそうだな...
緋織
.......
銀時
.....あいつら、ぶっ殺してやる睨
桂
皆同じ気持ちだ
桂
先生がいない世界など...
高杉
(涙のあと...)
高杉
泣いたのか...?
桂
...!!
桂
表情を崩さぬ緋織が...
桂
いや、怪我をしたということは抵抗したということ
桂
緋織の感情を揺らすほど先生が連れ去られることは衝撃だったのだろう
桂
緋織が1番先生の近くにいたからな...
桂
皮肉なものだ
桂
1番緋織の感情が芽生える時を心待ちにしていた先生が、この場を去ることで叶うとはな
高杉
取り戻せばいいだけだ
高杉
俺たちで
高杉
緋織も同じ思いだろう
緋織
...先生に、会いたい
銀時
笑
桂
笑
高杉
笑
攘夷戦争
銀時
緋織!
緋織
何?
銀時
あ、いや、なんも無いわ
銀時
(敵後ろにあるから危ないって言おうとしたが心配要らなかったな)
銀時
珍しいじゃねぇかお前が姿現すなんて
銀時
いつもは戦艦の中忍び込んでボス殺して錯乱させるとか影の仕事してんのに
緋織
私は暗殺者でもあり侍でもあるの
緋織
侍としての仕事も果たすまでよ
緋織
たまにはこの子も使ってあげなきゃ
緋織
刀を撫でる
銀時
お前どっちの才能もあるよ
銀時
悔しいが
緋織
で、この状況をどうやって打破するの?
緋織
天人に大勢で囲まれているけど
銀時
えーお前が助けに来てくれたんじゃねぇの?
緋織
1人でいたから何か策があるのかと思って聞きに来ただけよ
緋織
白夜叉ともあろうものが、策なんて何も無いのね
緋織
残念
銀時
それだけのために来たの?!
銀時
策なんて生きてりゃいいんだよ今は!
緋織
じゃ私の策に乗って貰う
緋織
せっかく侍として来たところだけど
天人
敵が次々に倒れる
緋織
やっぱり私には暗殺の方が向いているらしい
銀時
え?何したの?
銀時
ワ○ピースの覇気的な?
緋織
そんなの使えるならとっくに使ってるわよ
緋織
私出し惜しみはしないタイプだから
緋織
毒よ
緋織
さっき食料と軍服に毒塗ってきたの
緋織
私が作った無色無臭のね
緋織
ガスも発生してこれだけ密集すれば近くの敵も死ぬ
緋織
あ、ガスマスクしといた方がいいよ
銀時
持ってねぇよ!💢
緋織
まぁ
緋織
残念
銀時
まぁ じゃねぇよ!!💢💢
銀時
つーかそういうこと早く言え!
緋織
もう言ってるわよ
緋織
だから味方貴方しか居ないのよ?どうせ聞いてなかったんでしょ
銀時
あ、そゆことー?
銀時
えーもうあいつら俺に任せて一旦引いたのかと
銀時
緋織ちゃーん助けてー笑
緋織
生憎私これ1つしか持ってないの
銀時
じゃあそれ寄越せよ!お前あれだろ?毒効かないタイプのキャラだろどうせ!
緋織
どうせって何よ
緋織
まぁ効かないけど
緋織
どうして私の話も聞かないダメ男に貸さないといけないのよ
銀時
お前俺を殺す気か!
緋織
お望みなら
銀時
俺が望んでるのはそのガスマスクだけ!
銀時
はぁ昔と変わったはいいものの、俺の言うこと全然聞いてくれなくなったのは惜しいなぁ
緋織
.........そう
桂
銀時ーー!!
銀時
ズラァ!笑
桂
ズラじゃない桂だ
桂
お前いないと思ったらこんなところでガスマスクも付けず何をしている
桂
さてはまた話を聞いていなかったな
銀時
あーそれ聞いたから
銀時
もういいって
銀時
早くガスマスクくれ
桂
ほら
銀時
サンキュ
桂
緋織も遊んでないで切り上げるぞ
緋織
遊んでない
緋織
銀時がどうやって切り抜けるか死ぬか見たかっただけ
銀時
お前の兄弟子が死ぬところみたいの?ねぇ?
緋織
馬鹿がどうやって死ぬかは暗殺者として興味がある
銀時
興味持つな!💢
桂
早く戻るぞ
桂
敵側も一旦引いているが次いつ来るか分からん
桂
こちらも引くぞ
銀時
へいへい
緋織
あ、
緋織
いたたたた
緋織
間違えて毒を吸ってしまったみたい
緋織
もう立てない
緋織
あぁどうしましょう
銀時
じゃあそこで野垂れ死んどけ
緋織
ム
桂
おんぶする
緋織
(楽...)
桂
銀時たまには付き合ってやれ
桂
緋織が甘えているんだぞ
銀時
素直に甘えられないツンデレ妹よりお兄ちゃん大好きっ子派だから
桂
そこがいいんだろうが
銀時
仮病使うならもっと上手くやれ
銀時
俺はそんな生半可に教えたつもりねぇぞ
緋織
仮病じゃない
緋織
本当に気分悪いの
銀時
お前毒効かねぇだろうが
銀時
設定はちゃんとしねえと俺は騙されませんよ
緋織
じゃあ銀時が敵にやられそうになってるの見てたら心配で気分が悪くなった
銀時
姫抱っこ
銀時
いや〜それは大変だわ
桂
おい
銀時
早く医者に見せねぇと
銀時
走るぞ
緋織
マッハでお願い
銀時
よっしゃ!
銀時
走る
桂
おい!!
桂
走る
桂
俺が先におんぶしてたんだぞ!
銀時
俺の方が足速いから
桂
貴様チョロすぎだろ
銀時
チョロくねぇよ!
高杉
で、あいつらずっと言い合いしながら走ってきてあんな瀕死になってんのか
緋織
うん
高杉
馬鹿だな
高杉
で、毒は大丈夫か?
緋織
.........
緋織
いたたたたた
高杉
姫抱っこ
高杉
おい!誰か医者呼んでこい!
銀時
おめぇの方が馬鹿だろ!💢💢
高杉
緋織がボケた時は乗れ
桂
そうだ緋織がボケた時は戦より真面目に乗らねばならぬのだ!
銀時
お前ら本当こいつ好きだな!
桂
甘え方も知らなかった緋織が不器用ながら甘えているのだぞ
桂
乗らねば武士の恥だ
緋織
別に、甘えてない
高杉
俺らに心配させるの好きだろ
緋織
...くっついてるのは、好き
緋織
暖かいから
桂
よし渡せ高杉
高杉
無理
次回♡4