即興で小説作りました 没の中の没
ほっといてよッ…!!?
そう泣き叫んで家を飛び出たのは 何時間前だろうか
美しくあれ_。
雨が降っていた
大雨だ
1人公園で俯く俺
脳を横切るのは誰の声?
りぃ
確かお母さんが言ってたかな
打ち付ける雨が肌に激しく当たる
痛くもあった
雨が肌をつたる
傘は持っていない癖に 扇子はもっていた
浮気癖のあった母の私物
紫や桃色の花の絵が描かれていた
さとくん、
今頃心配してるんだろうな
そんなことですら、
どうでもよくなった
消えないトラウマ
思えばあの日も雨だった
両親の離婚
仲良くしたかった
母の怒鳴り声
俺をしばりつける
父の見捨て
なんで生んだの?
もともと、望まれた妊娠 ではなかった
酒によった父が 風俗で働いてた母を襲った
虐待するなら 産まなくていいじゃんか
両親を憎みながらも
扇子一つ捨てられない
過去を探られて
思わず飛び出したけれど
このまま居なくなったほうが いいんじゃないか
そう考えてしまう
雨は弱まることなく
さらに激しくなった
りぃ
まぁいっか
いつの間にか
街中の家の電気が消え始めた
俺の視界を照らすのは
虚ろな街灯の光のみ
なんとなく扇子を広げてみた
激しい雨に打たれて
早くもどろどろに溶け始めていた
りぃっ!
りぃ
誰かに呼ばれて
ふりかえると
さと
大好きな、彼がいた
傘をさしていたのに ずぶ濡れだった
さとくんが伸ばした 手を払い抜ける
さと
さと
彼の指は 俺のもっていた扇子を指していた
さと
戸惑いながら聞いてくる
俺は声を荒げて、こう言った
りぃ
さと
りぃ
迷ったように黙り込む、さとくん
さと
あぁ…
また失敗したんだ
泣きそうきなって
逃げようとしたら
さと
抱きしめられてた
傘は投げ捨てられていた
さと
りぃ
さと
たった一言
それだけなのに
りぃ
安心できて
自分を愛してくれる人がいたことにきづけなかった
ばっかみたい…w
さと
りぃ
投げ捨てられた傘を拾って
ふたりで、入った
相合い傘ってやつ
久しぶりに距離が近くて
嬉しかった
絶望したのは雨の日
でも、助けられたのも雨の日だ
雨もいいなって
思えた
☘E N D☘
意味不
コメント
15件
神作見っけたわ
神ですね。
カワキヲアメクみたいな感じっすか?✨...((