宝石病

いつだって大丈夫♪ この世界はダンスh

ガチャッ

ダダダダ（走）

ガチャッ（閉）

コロコロ

ダダダ（走）

ガチャッ（開）

宝石病 ・口から宝石を吐く奇病 ・宝石は本物で種類や大きさは様々 ・発症したら治らない不治の病 ・発症してからの余命は約半年 ・胸の痛み、体のダルさ、睡眠障害などの症状がみられる

これは私が実際に発症した奇病です。その時の状態を元に↑を書いています。（私＝サイトの作成者）

あれから僕は時々来る吐き気と戦いながら５ヶ月を過ごした

最初は吐くだけだったが３ヶ月ほど前から寝れなくなってきてあのサイトの信憑性が高まるばかりだった

一ヶ月前からは胸の痛みも始まり、最初は痛み止めを飲んでごまかしていたが

最近は痛み止めを飲んでも止まらないため、量を増やしてる

そうすると痛みがスッと消えて楽になれる、これを世間的にはオーバードーズという

悪いこと、やっちゃいけないことなんてわかってる

でも、一度始めてしまったものはもうやめられない

周りにも自分の体にも脳にもごまかして生きている

どうせあと一ヶ月なんだからこれぐらいいいよね？

こんな質問を肯定してくれる人なんて居ない

やっぱそうなるよね

嘘で取り繕う毎日

嫌気が差しそうだ

君は時々苦しそうに顔を歪める

その後に必ずお手洗いに行く、多分吐いてるんだろうな

隈もひどくなってきて心配になる

だから大丈夫か聞く、でも返ってくるのは嘘だけ、わかってるよそのぐらい

でも強く聞いてしまったら何かが壊れるような気がして恐れている

きっと僕が君と同じ立場になったら同じようになるんだろうな…

その時は予想してなかった、ただ不意にゴミ箱が視界に入っただけだった

そこには到底通常の量ではない薬のゴミがあった

すぐにこの薬が表す行動が分かった、でも受け入れたくなかった

元貴がそんなことしてるなんて思ってもなかったから

ただその多さが見れば見るほど怖くなって思わず尻もちをついた

思わず俺は息を呑んだ

信じたくなかった、否定してもらいたかった

君は諦めたようにそう言った

やっぱりそう言ってごまかす、分かってた

君は僕らを突き放す

バンッ（閉）

いつもなら追いかけてただろう

でも今の俺には涙を流しながら放心状態な涼ちゃんを置いていけるわけなかった

いつも喧嘩したときは涼ちゃんが仲介をしたり、少しの間離れて頭を冷やした元貴から寄り添って仲直りをしてくれた

だから今回もそれで終わると思って追いかけなかった、その判断が全ての始まりだった

分かんないよ、そんなこと

俺に聞かないでくれ、俺はただ元貴を助けたかっただけだ

何も悪くない、悪くないはずなんだ

でも心の何処かで涼ちゃんと同じことを思ってる自分がいる

どうすれば良かったのかな…

結局その後元貴は帰ってこなかった

俺らはまだあの問題の答えを出すことができず、悶々としていた

その答えを知ってるであろう元貴が帰ってくることを願って眠りについた

それでも元貴は帰ってこなかった

あの時、あの瞬間に探しに行っていれば、追いかけていればなんてもう遅い

そんな事に気づいたその日に俺らは捜索を開始した

どうか無事でいてと願って…