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*知識の間*
未だに微笑んでいるホワイトボマーを見るエーミールの瞳は
まだ好奇心に満ちていた
エーミール自身、恵まれた環境で育ったと自負しているところはある
両親に似たミルクティの髪はエーミールの誇りであるが、白色にも見える瞳はエーミールにとっての汚点であった
だが、両親はおろか出会ってきた友や教え子はそんな彼の瞳なら気にせず接して
愛情を注いでくれた
だからこそ、エーミールはホワイトボマーに同情し心から愛情を掛けていこうとした
ホワイトボマーの境遇を聞いた上で、アビリティーなどの患っているもの全てを認めるつもりでいた
エーミールはそれも視野に入れていただろう
グルッペンの知り合いだからとも、あるかも
だがホワイトボマーから溢れる言葉全て
”隠し切れない悪意”だったのだろう
怒りが表現出来ない分、救済策かも知れない
エーミール
エーミール
エーミール
エーミール
エーミール
ホワイトボマー
ホワイトボマー
ホワイトボマー
ホワイトボマー
ホワイトボマー
ホワイトボマー
ホワイトボマー
ホワイトボマー
ホワイトボマー
ホワイトボマー
ホワイトボマー
ホワイトボマー
ホワイトボマー
ホワイトボマー
ホワイトボマー
ホワイトボマー
エーミール
エーミール
ホワイトボマー
ホワイトボマー
ホワイトボマー
ホワイトボマー
ホワイトボマー
ホワイトボマー
ホワイトボマー
ホワイトボマー
エーミール
エーミール
エーミール
エーミール
エーミール
エーミール
エーミール
エーミール
エーミール
エーミール
ホワイトボマーの顔は一切変わらない
だが、側近として近くにいる雄蔵の顔がだんだんと歪んでいく
怒りなのか絶望なのか、はたまた別の感情なのか
誰も分からない
ホワイトボマーのアビリティーで産まれた生物は、もしかしたら
心がリンクしていてそれが全て雄蔵に出ているのかも知れない
だからホワイトボマーは規制されている
そう考えると筋が通っている気がする
エーミール
エーミール
エーミール
エーミール
ホワイトボマー
エーミール
エーミールの予想した通りの返答が来た
エーミールはホワイトボマーの感情をよく見ていた
目に映る・見える感情ではない
彼の奥深くに眠るエーミールと同じ ”自己犠牲”を
ホワイトボマー自身は、その行動を自己犠牲だとは思っていないだろう
有益で利益を残せる人間が必要ならば、無能で負債にしか残らない自分が消える
ホワイトボマーやエーミールにとって当たり前の感情だ
だが、仲間達がそんな事を望んでいない事を、エーミールは身に染みて知った
元は一般人
名誉ある家の人間でも、運動神経は軍人と比べ明らかに劣っている
軍に加入時は、部下からの暴力・罵倒は絶えなかった
だが、グルッペンが唯一
明確に「参謀」という地位に置いた人間であった為、殺害などは起きなかった
グルッペンは気に入った人間しか、特別扱いをしない
幹部全員が、グルッペンのお気に入りなのだ
お気に入りの損失は、グルッペンにとって
とてつもなく、大きなダメージになる
当初、エーミールはそんな事は知るよしもなかった
だから、暴力を受けても医務室には行かず放置または簡易的な治療を行っていた
罵倒されようが、全てニコニコ笑って許し、悟られないようにしていた
「一般人だから仕方ないで、優遇されるほど、甘い世界じゃない」
「戦えない人間なのだから、誰よりも頑張るのは当たり前」
これらの言葉が当時、エーミールの口癖だった
その認識・意識が変化したのは参謀として初めて戦争の作戦を任せられた時だ
予想外で前線組が一時的に、離脱
穴埋めに追われ、一歩間違えば敗戦国となる寸前
エーミールは迷うことなくイベントで使われるバイクをかっ飛ばし、爆弾を持って特攻
勝利を飾ったが、本人は意識不明の重体で発見された
その際の治療で今まで隠していたモノ全てが彼らにバレた
目覚めた後、幹部総員で説教をくらった
そこで古い友人であるグルッペンの号泣を目の当たりにした
そこからエーミールは
「簡単に命を捨てるなどバカバカしい」
と考えを改めた
ホワイトボマーは、まだ理解していないのだろう
全員が彼よりも優れていて、知能が優れていても役に立たないと思っているのだろう
エーミール
エーミール
ホワイトボマー
ホワイトボマー
エーミール
エーミール
エーミール
ホワイトボマー
ホワイトボマー
ホワイトボマー
エーミール
エーミール
エーミール
エーミール
エーミール
エーミール
エーミール
雄蔵
ホワイトボマー
ホワイトボマー
今には攻撃しそうな雄蔵を一声で止めて、話を促す
まだ反論すべきでは無いと考えているのかもしれない