あれから一週間、あっきぃはまだ目を
覚ましていない。
ぷりっつ
あっきぃ〜、いい天気やで〜。
絶好のバスケ日和やな!
いや、バスケは屋内やから天気関係あらへんがな!

あっきぃ
...

ぷりっつ
...やっぱり、笑ってくれへんか...

片手であっきぃの手を握り、
もう片方の手で頬を撫でる。
ぷりっつ
なぁ...はよ起きてや...

あっきぃ
ん...

ぷりっつ
っあ、あっきぃ!?
あっきぃ!?

あっきぃ
っぅ...ここは...?

ぷりっつ
あっきぃ...!
良かった...!

頭に衝撃が加わらない程度の
勢いで抱きつく。
あっきぃは戸惑いながらも受け止めてくれた。
あっきぃ
えっと...
君、誰...?

ぷりっつ
っえ...?

冗談を言っているんじゃないかと思い
あっきぃの顔を覗き込む。
でも、その表情は嘘をついている
ようには見えなかった。
ぷりっつ
(分かっとったけど...
いざそうなると辛いな...)

ぷりっつ
あぁ、いきなり抱きついてすまんな。
俺はりゅうき、みんなからはぷりっつって呼ばれてるで。

あっきぃ
ぷりっつくん...ね。
ぷりっつくんは、俺のこと知ってるの?

ぷりっつ
あー...
驚かないで聞いてほしいんやけど...

あっきぃ
...?

ぷりっつ
あっきぃは、交通事故にあって、記憶喪失になってるんよ。
気持ち悪いと思われるかもしれへんけど...
俺とあっきぃはその...
付き合っとったんよ。

あっきぃ
...!
そう、だったんだ...
何かポッカリ大事なものを
忘れているような感覚がすると思ったら、ぷりっつくんの事だったんだ。

ぷりっつ
...!
信じてくれるん...?

あっきぃ
んー、何となく、ぷりっつくんは大事だなって思える気がしたから、本当なんだなって!
っていうかぷりっつくんってながいから...ぷーのすけって呼んでいい?

ぷりっつ
...うん、ええよ。

あっきぃ
やったー!
あいたたっ...

ぷりっつ
あ、頭に結構衝撃が当たったみたいやから、しばらく大人しくしときや?

あっきぃ
あはは、ごめんごめん。

まぜ太
うーっす...
ってあっきぃ起きてんじゃん!!

ぷりっつ
あ、まぜ太。

あっきぃ
えっと...
ぷーのすけ、この人は?

まぜ太
えっ...

ぷりっつ
あ、あぁ...
あっきぃ、ちょっとまっててな。

あっきぃ
う、うん...

ぷりっつ
まぜ太ちょっと。

まぜ太
お、おう...
