テラーノベル
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辰哉はできるだけ軽い声を作って言った。 本当は、喉の奥が詰まってうまく息ができなかった。 翔太は一瞬だけ迷うように視線を泳がせてから、小さく口を開く。
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それだけ返して、辰哉は窓の外を見た。 翔太の顔を見たままだと、表情が崩れてしまいそうだったから。
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その言葉に、胸の奥がちくりと痛む。 ――普通。 その一言が、なぜか一番遠い場所に感じた。
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軽く笑ったつもりだった。 でも翔太は気づいていないのか、そのまま続ける
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特別扱いみたいなその言葉が、嬉しいのに苦しい。
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辰哉はそれ以上何も言えなかった。 その日から、世界の見え方が少しだけ変わった。 翔太の隣で笑っているのに、 その笑顔の先に“自分じゃない誰か”がいるかもしれないと思うだけで、息が詰まる。
放課後、帰り道。 夕焼けの中を並んで歩きながら、翔太が何気なく言った。
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声が少しだけ遅れた。 その瞬間、翔太が横を向く。
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即答した。 これ以上、バレたら終わる気がした。 翔太は少し首をかしげただけで、それ以上は何も言わなかった。 ――言えない。 この気持ちは、絶対に言えない。 だって言ってしまったら、 今みたいに隣を歩くことすら、できなくなるかもしれないから。 それだけは、どうしても怖かった。
きら🪄︎︎◝✩
コメント
3件
あーもう読んだ読んだ読んだ!!!😭💦💦💦 「こういう話出来るから楽」って言われて「…どうも」って返すふっかの声、絶対裏で震えてたよね…?違うのにな、って思いながら「良いんじゃね」って言っちゃうの本当に辛すぎるんだが?!?!😭 きら先生の表現、描写が丁寧でエモさが倍増してる…。次どうなっちゃうの、続き待ってるよ!!🌸💕