あの日はとても暑かった
そんな時の縁日に
僕らは来ていた
君
僕
君
炎天下だというのに、とてもたくさんの人で溢れかえっていた
君が何度めかの(暑さに対しての)ため息をついたとき
誰か
ドサッ
だれか
誰かが倒れた
誰かが倒れた
誰かが倒れた
誰かが倒れた
炎天下の中、たくさんの誰かが倒れた
だれか
だれか
僕
1・1・9…………
震える手で番号を打つ
プルルルルルルルルルル……
相手
電話の向こうの相手は、ひどく落ち着いていた
僕
相手
僕
相手
相手
僕
救急車が何台もきた
そんなゴタゴタの中で
発砲音がした
消防隊員
誰かが110番していた
誰かが悲鳴をあげていた
誰かが………いや
君が倒れていた
僕
一刻を争うため、僕は救急車に乗せてもらえなかった
数時間後、君の死亡が確認された
4に続く
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