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泉 侑李

ねえねえみんな〜

虚嶋 陀糖

あ?

神崎 千

どうしたのかな?

柊 沙江

なんでしょう。

泉 侑李

これ、見てよ

虚嶋 陀糖

…?んだよこれ。

神崎 千

ふむ…なんかの紙のようだねえ。

柊 沙江

…あなたが作ったんですか、泉さん?

泉 侑李

どうして俺が作る必要があるのっ!?

虚嶋 陀糖

そもそも、なんの紙なんだよ。

神崎 千

うーん…

泉 侑李

…あれ、待って…ごめん。

泉 侑李

裏返ってた。

虚嶋 陀糖

おい。

柊 沙江

あらあら。

神崎 千

ドジだねえ…。

泉 侑李

…はい、こんな感じだよ。なんか文章書かれてるけど…。

虚嶋 陀糖

…本当だな。

柊 沙江

ですね。

神崎 千

ふむふむ…「突然ですが、あなた達にミッションを出します。台所で“ある食べ物”をマシな料理(味も含む)にしてもらい、ミッションクリアを目指してもらいます」と書かれているねえ。

泉 侑李

なるほど〜…

虚嶋 陀糖

マシな料理…?

柊 沙江

…ところで神崎さん。

柊 沙江

そのミッションというものは…もしや、クリアをしないと…なにかペナルティが下される…ってことはあったりします?

神崎 千

特になにも書かれて──

神崎 千

…あれ、書かれているねえ。

泉 侑李

…?それって、何?神崎さん。

虚嶋 陀糖

なにが起きんだよ。

神崎 千

うーんと…

神崎 千

「もし、このミッションをクリアできなかった場合…この場は爆発するでしょう」…と書かれているよ。

虚嶋 陀糖

え。

泉 侑李

えっ爆発しちゃうの…??

柊 沙江

爆発だなんて…

柊 沙江

なんとまあ…面白そうですね。

虚嶋 陀糖

一人だけ、反応が違う。

泉 侑李

こうしてられない…今から台所に行かなくちゃ。じゃないと、俺たちの居場所が…

虚嶋 陀糖

って言ってもよ、泉。

虚嶋 陀糖

…台所だなんて、あったか…?

泉 侑李

あるよ

虚嶋 陀糖

あるんかい

虚嶋 陀糖

…ところで、“ある食べ物”って、どこにあんだよ。

神崎 千

…紙を読んでみると、この台所の…冷蔵庫にあるらしいねえ。

虚嶋 陀糖

…神崎、お前よく万能って言われねぇ?

神崎 千

えへ、えへへ…。

泉 侑李

冷蔵庫かぁ

泉 侑李

どんな食べ物が入ってるんだろ〜

柊 沙江

確認してみましょうか。

泉 侑李

そうだね♪

泉 侑李

じゃ、オープン──

泉 侑李

っ…??

柊 沙江

…なんでしょう、これは。

神崎 千

……わ、わぁ…すごい…ねえ…。

虚嶋 陀糖

ゲボっ、ゲホゲホ…っっ

虚嶋 陀糖

あ…?なんだよ、このッ…ジャ〇アンシチューみたいなの…

泉 侑李

えっと…

泉 侑李

これを…

泉 侑李

マシな料理にするって、こと…?

神崎 千

なるほど…“マシな料理にする”って、こういうことかあ…。

虚嶋 陀糖

このダークマターを、どうやってマシにしろと??

泉 侑李

うーん…

泉 侑李

あっ、待って…俺のマントとシルクハット、汚れたら怖いから……ちょっと待っててね。

神崎 千

いってらっしゃい。

虚嶋 陀糖

遅くなるなよー。

柊 沙江

遅れたら殴りますよ。

泉 侑李

遅れないようにするから、やめて。

泉 侑李

よしっ

虚嶋 陀糖

ちゃんと守りやがった…。

柊 沙江

遅れてほしかったですね。

神崎 千

時間守れて偉いね。

泉 侑李

神崎さんだけ優しい。

虚嶋 陀糖

…思ったけど、その服も汚れるくね?

泉 侑李

エプロン身につければいいかなって。

虚嶋 陀糖

じゃあ、さっきのままでも…

泉 侑李

マント着たままエプロンは難しいでしょ…?

虚嶋 陀糖

あー。

神崎 千

汚れたら怖いからね…みんなでエプロン身につけよう。

柊 沙江

そうですね。

泉 侑李

…陀糖は?上着脱がなくていいの?

虚嶋 陀糖

寒いからいい。

柊 沙江

寒がりすぎません?

神崎 千

冬の時期に生まれたらしいもんね。

虚嶋 陀糖

…え。なんで知ってんの…?

神崎 千

ふふ。

泉 侑李

…とりあえず、カレー?なのか、シチュー?なのか分からないけど…

泉 侑李

お皿に装っとこうか…

虚嶋 陀糖

待て待て。

虚嶋 陀糖

まだなんもしてねえ。

泉 侑李

あぁっ、そうだった…つい…はは。

神崎 千

ちょっと、おかしくなりかけてるよ。侑李くん。

泉 侑李

なんか…見るだけで、お腹いっぱいで…。

柊 沙江

もしや、食べる気だったんですか?

泉 侑李

食べないよ??

虚嶋 陀糖

…で、

虚嶋 陀糖

どう、このダークマターをデコレーションするんだよ。

泉 侑李

う〜ん…

泉 侑李

俺は…料理作れないからなぁ…。

神崎 千

私は毒生み出しちゃうからねえ…。

虚嶋 陀糖

…仕方ねえな、俺がやるしか──

泉 侑李

待って、早まらないで陀糖。

泉 侑李

君が料理すると、誰かを犠牲にしちゃうんだよ?

虚嶋 陀糖

え。

神崎 千

私は、悪くは言わないよ。

神崎 千

…でも、私からも言わせていただくと…

神崎 千

愛は食卓にあるのだから、一人でやろうとは…決して、思わないでほしいなあ…。

虚嶋 陀糖

なんでここで、キ〇ーピー持ってくんの?

柊 沙江

…どうやら、僕以外、まともに料理できる人がいないみたいですね。

虚嶋 陀糖

いや、よりによって、なんでコイツが一番まともなんだよ。

柊 沙江

ふふ。これでも、料理は慣れてますから。

柊 沙江

…このゲテモノ料理のような食べ物をどうしましょうか。

神崎 千

一回、煮込んだりとかはどうだい?

柊 沙江

ほう。

柊 沙江

じゃあ、煮込みましょう。

虚嶋 陀糖

材料は要るか?

泉 侑李

要らないんじゃないかな?既に入ってるし…。

泉 侑李

あっ調味料は要る?

柊 沙江

入れましょうか。

泉 侑李

は〜い♪

柊 沙江

神崎 千

どうしたのかな、柊くん?

泉 侑李

どうしたの?

虚嶋 陀糖

どうした。

柊 沙江

そういえば、“作る”というのはできますが…

柊 沙江

このような、人間が食べるものではない料理をマシにする、ということは…

柊 沙江

…やったことないですね…できますでしょうか。

虚嶋 陀糖

な、なんだよ…この不安。

泉 侑李

…っていうことは〜、

泉 侑李

場合によっては…柊くんでも…ってこと?

柊 沙江

まぁ、そうですね。

泉 侑李

あ〜〜〜…

神崎 千

これは…みんなで一か八かを狙うかい…?

虚嶋 陀糖

お、お前…本気で言ってんのか?

神崎 千

マシな料理にさせればいいのだろう…?

神崎 千

頑張ったら…いけると思うんだよ。

泉 侑李

…でも、確かに。マシな料理にすればいいもんね…うん…。

虚嶋 陀糖

…仕方ねえ、やるか。

柊 沙江

じゃあ、 やりましょうか。

柊 沙江

…っそれにしても、この臭い…とても不快ですね。

泉 侑李

そうだね〜…

神崎 千

火をつける時…誰かやってくれないかな。

神崎 千

…ちょっと、火は苦手でね。

柊 沙江

…はぁ、仕方ないですね…僕がやります。

神崎 千

あぁ、優しいね…。

柊 沙江

…いいえ。

虚嶋 陀糖

柊、調味料入れてもいいか?

柊 沙江

…では、お願いします。

泉 侑李

じゃあ、俺がかき混ぜよっか?

柊 沙江

…まあ、いいでしょう。どうぞ。

泉 侑李

俺への扱いが酷いね。

柊 沙江

できました。

柊 沙江

最初は紫色で、モザイクがかかっておりましたが…今は、こんなに美味しそうなカレーに。

泉 侑李

おぉ〜っ!

神崎 千

おぉ…

神崎 千

食欲をそそられる色になっている…

神崎 千

美味しそうじゃないか。

泉 侑李

これ、カレーだったんだ〜

泉 侑李

美味しそう♪

柊 沙江

…完成したのはいいものの、

柊 沙江

中身がどうか…ですよね。

柊 沙江

柊 沙江

味見、誰がやります?

泉 侑李

確、かに…?

神崎 千

味見…

泉 侑李

って、待って…ところで、陀糖は?

神崎 千

…あれ、確かにいないねえ。

柊 沙江

逃げたのでしょうか。

虚嶋 陀糖

おい、お前ら。

泉 侑李

いた。

泉 侑李

…どうしたの?

虚嶋 陀糖

さっき、気配があると思って台所から出たんだけどよ…

神崎 千

気配?

柊 沙江

なんでしょう。

泉 侑李

…その気配って、なに?

虚嶋 陀糖

それが…こいつ。

佐藤 ヘラ

……。

泉 侑李

神崎 千

柊 沙江

虚嶋 陀糖

一応、逃げねえように縄で…ぐるぐるってしといた。

柊 沙江

…虚嶋さん。

虚嶋 陀糖

ん。

柊 沙江

今、実は…

柊 沙江

ちょうど、このカレーが出来上がったところなので、誰かに味見してもらおうかと思っておりまして…。

虚嶋 陀糖

あー、うん。

柊 沙江

…その方に、

柊 沙江

食べさせてもよろしいでしょうか^^

佐藤 ヘラ

え…?

泉 侑李

!?

神崎 千

!?

虚嶋 陀糖

…あー、

虚嶋 陀糖

いいんじゃね?

佐藤 ヘラ

え…??

泉 侑李

ごめんね、二人とも…こんなこと言うのもあれだけど…

泉 侑李

正気?

神崎 千

相手は子供だよ、二人とも…

柊 沙江

それはそうですねぇ。

柊 沙江

…でも、不法侵入者ですよ?

佐藤 ヘラ

いや…俺はただ、道に迷ってしまい…それで、いつの間にかここに辿り着いてて〜…

虚嶋 陀糖

でも、これは…ちょうどいいし…

虚嶋 陀糖

お願いだ。毒味してくれ。

佐藤 ヘラ

毒味!?!?毒味…??えっそんなにやばい食べ物なんですか…っ????

泉 侑李

…っ多分ね…

泉 侑李

見た目は…美味しそうなんだけど…

佐藤 ヘラ

えっ

佐藤 ヘラ

え…??

佐藤 ヘラ

お、俺…死にませんよね…?

柊 沙江

ふふ、大丈夫ですよ。

柊 沙江

多分。

佐藤 ヘラ

多分!?!?

佐藤 ヘラ

っっ…

佐藤 ヘラ

いただき…ます…

パク…

佐藤 ヘラ

ゔッ""…

佐藤 ヘラ

げほっ、げほげほっ…

佐藤 ヘラ

ごほっ

佐藤 ヘラ

げほっごほっごほっ…

泉 侑李

…え〜と、大丈夫…??

神崎 千

水要るかい…?

佐藤 ヘラ

いえ…ッ、大丈ッッ

佐藤 ヘラ

げほッ、げほ…ッ

虚嶋 陀糖

……?

柊 沙江

…様子がおかしいですね。

佐藤 ヘラ

ゴホッ

バタッ……

虚嶋 陀糖

あっ…。

神崎 千

…倒れちゃったね……。

泉 侑李

糸目坊や〜、大丈夫〜…?

柊 沙江

死因:毒味

虚嶋 陀糖

死因が可哀想だな。

泉 侑李

君らが原因だからね??

神崎 千

…あれ、なんだか床にヒビが入ってないかい…?それに、少し光ってるよ…?

虚嶋 陀糖

は?

泉 侑李

…もしや、爆発するの?

柊 沙江

…見た目だけでもマシな料理にさせたつもりですけど。

神崎 千

読み返してもいいかな…

神崎 千

……

神崎 千

みんな。

虚嶋 陀糖

ん。

柊 沙江

はい?

泉 侑李

うん?

神崎 千

…これ、

神崎 千

「(味も含む)」って書いてあるよ…。

虚嶋 陀糖

え。

柊 沙江

あら。

泉 侑李

泉 侑李

じゃあ、

泉 侑李

てことは…

由未

由未

え。

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