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良夜

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良夜

2 - 月光

♥

591

2024年04月21日

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遠くへ行こう

どこか遠くへ

声の出ない僕なんて必要ないのだから

東京から僕が来たのは

神奈川県の江ノ島だった

不在着信

不在着信

さとみくん

でも今の僕じゃ電話にすらでれない

僕はかかってくる電話を全て無視した

ポロポロ

警察に見つからなそうな、砂浜の隅っこに座って、ただ海を眺めた

(綺麗だな)

(さとみくんとみたいな)

その間も僕は、電話に出なかった

春とはいえすごく寒い日だった

僕は身を縮こませながら眠った

不在着信

不在着信

(愛はまだあるのかな笑)

(こんなに電話くれるのか)

そうして、3日たったある日

ころーん!!

何度も聞いたその声が聞こえた

(ここまで来たの?!)

(なんで、)

ころん!?

ここにいるなら返事くれ!

(返事出来ないんだよ)

ごめんな

声がだんだんはっきりと聞こえてきた

(なんで)

口パクなのを察したのか

会いたかったから

僕の欲しかった言葉

ポロポロ

好きだよ、ころん

治ってるんだ

治ったんだ

(良かった)ポロポロ

さとみくんは僕を抱きしめた

ころんポロポロ

良かった

その後僕はタクシーに乗せられた

さとみくんはそそくさと、

僕らの家の住所を言った

ギュ

タクシーに乗ってる間も、彼は手を握ってくれた

ギュ

僕は俯きまた泣いた

おかえりころん

(ただいま)

(さとみくんもおかえり)

さとみくんはしばらく固まって、

ただいま

にこにこな笑顔で言った

そして、さとみくんは僕を誘導した

初めは、ソファ

まぁまぁ

暖かいココアを持ってきて

服を着替えさせてくれた

(これ、さとみくんの服)

へへ、

そこから何故か、さとみくんは僕を癒しまくった

お風呂あったまれよ

、ん

髪洗うな

よく寝るんだぞ

(うん)

俺も寝てい??

ぅん

僕は暖かいベットの上で

大好きな彼に包まれながら寝た

今日さ

すとぷりのみんなのところ行こう

アイツらも心配してたから

僕は何も言えず、静かに頷いた

ころちゃん!!

着いた瞬間、みんなが集まってきた

大丈夫ですか!?

怪我してませんよね?

みんな涙目で僕を見ていて

僕は焦りながら、少し嬉しかった

ほんまに良かった

ほんとに、良かったポロポロ

(え?!)

おいこら、ころんびっくりしてんじゃねえか

ゔんごめーん

莉犬落ち着いてください笑

ふふ、

ころちゃん、向こうでお菓子食べよ

(お菓子?バナナは?)

あるで

飲み物も揃ってるよ

来てください

手を引かれて、行けば

僕の好きなお菓子や飲み物が沢山あった

(なんで、)

まぁまぁ

それから、何時間もみんなと楽しんだ

りいぬくんは相変わらず泣いていて

みんな笑いあっていた

そんな日が1週間ほど続き

もう朝か

?!

僕は勢いよく起き上がった

声が出てる

ん〜ころん、?

さとみくん!!

僕声が出てる

治ってる!

、、良かったぁ

なんで、

僕が驚いているとさとみくんは説明してくれた

ころんがのんだのあれ、カルピスね

グレープ味

えぇ?!

お恥ずかしいことに、

あの時俺の方はもうめちゃ治りかけてた

けど、俺と話すのがきつそうだったころんみて

、おばあさんと話してるとこも見た

嫉妬したんだ、俺にはその顔見してくれないのにって

俺が悪いのに

あ、ごめんね、

ううん

怪しいかったから、捨てた

入れ替えたの?

おー

じゃあなんでさとみくんは治ったの?

お医者さんに、

あれ、俺のことじゃないよ

へ?

ころんのことだよ

俺はめっちゃ順調に治ってた

そ、なの?ポロポロ

ごめん、早くいえなくて

ころんが声出なくなったの

ストレスのせいでさ

だから、今週目一杯癒したつもりだったんだけど

だから、お菓子とか

おう

へへ、ありがと

たくさん疑問があったが、もう既に無くなっていて

みんな元気なら、いいや

そうだな

ありがとな

今まで

さとみくんこそ、僕を見つけてくれてありがとう

どーいたしまして

俺はどこへだって探しに行くから

僕もいつまでも看病するからね!

そして、2人で笑いあったとさ

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