主です
主です
主です
主です
主です
主です
主です
3
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1
ニキ
ニキ
ボビーと解散した後、家へととぼとぼ歩いていた
時間が時間なだけに、辺りには人っ子一人見当たらない
ニキ
ニキ
誰もいないのをいいことに、独り言を話しながら歩く
そうでもしないと、怖くて帰れそうになかった
ニキ
ニキ
ニキ
ニキ
ニキ
しろせんせー
ニキ
ニキ
つまり、本当に十円玉を動かしていたのは──
ニキ
ニキ
やはりあの時、自分が十円玉を回収しておけばよかった
ニキ
ニキ
ニキ
ニキ
しろせんせー
りぃちょ
キャメロン
しろせんせー
しろせんせー
りぃちょ
しろせんせー
しろせんせー
しろせんせー
キャメロン
ニキ
しろせんせー
ニキ
しろせんせー
しろせんせー
りぃちょ
キャメロン
キャメロン
しろせんせー
ニキ
りぃちょ
しろせんせー
しろせんせー
キャメロン
ニキ
ニキ
ニキ
ニキ
ニキ
ニキ
ニキ
ニキ
ニキ
ニキ
ニキ
ニキ
ニキ
ニキ
ニキ
ニキ
ニキ
応答なし
ニキ
応答なし
ニキ
ニキ
応答なし
ニキ
ニキ
ニキ
既読のつかないメッセージ
応答のない呼び出し
嫌な汗が流れた
まさか
来た道を全速力で引き返す
まさか、まさか
さっき部屋に入った時、あの紙を処分しなかった
まだ油にまみれたまま、部屋の中にある
想像だけが膨らんで胸を圧迫する
足が重い
体が硬い
早く
早く
もっと早く走れ
遅い
足が遅い
遅くて遅くて
感情だけが先に通り過ぎる
何が、
何が元バスケ部だ
こんな時に早く走れなくて
なんのための足だ
走れ
走れよ
あと少しで
取り返しもつかなくなるんだぞ
走れ
早く
早く
早く!!
真っ暗な夜を
赤い灯りが照らした
煤のような匂いが辺りを満たしていた
飛び散る細かな光が
星のように夜空を照らす
その前で
ただ
呆然と立ち尽くした
ぞろぞろと集まる人も
慌ただしく走り回る人も
ヒソヒソと話し合う人も
焦ったように怒号と指示を飛ばす人も
何一つ理解できない
ただ
その車に乗せられた人物が
彼でないことだけを願っていた
??
??
??
??
??
??
??
??
??
囁かれる甘言と
けたたましいサイレンが
酷く脳裏にこびりついていた
ニキ
─了─
主です
主です
主です
主です
主です
主です
主です
主です
主です
主です
主です
主です
主です
主です
主です
主です
コメント
2件
初コメ失礼します 夢中になって一気読みしてしまいました! こっくりさんの10円玉じゃなかったなんて!ニキ君が気づくのが遅れてしまったのでしょうか? もうしろしんせーは燃やしてしまっているのかな( ; ; )ニキ君間に合って!!