※注意 青桃(攻受) 口移し 咳、嘔吐(?)
青
この錠剤、なに?
桃
っえ、
あぁ、俺があのことを忘れようと放置していた錠剤。
1か月経っても死ぬ感じはしなかった。
むしろ健康…というか幸せだし。
あの医者が言ってたことは嘘なんだって、そう思って、そこで完結したのに。
した…のに、!
青
えむいーあーる…でぃーあーるしーけーえぬ…?
桃
…え、と
青
mer…えむいーあーる…?
青
聞いたことないな…
青
あ、mermaidか…?
桃
…まろ、?
薬を見てぼそぼそと、なにかを呟いているまろ。
ひきとめようとすると、スマホを取り出した。
桃
あ、えっと…
困るしかない。
せめて、あにきとかには言っとけばよかった…
だめだ、俺ががんばらないと。
青
なにこれ、こんな名前の薬でてこんねんけど…
桃
へ?
人魚なんて一定数いるし、俺みたいなやつもまれではない。
…てことは、、
桃
…ぅあ、
桃
げほっ、う"ぁ、い"たぃ、、
青
…ないこ!?
青
大丈夫…ではないよな、
青
塩水取ってくるから…
まろがその場から離れようとする。
桃
ま、て、まって…!
俺は、彼の袖をつかんでしまった。
桃
そこ、ある…から、
青
…うん、わかった
どこにも行ってほしくない。
「一人にしないで…」
…今の…誰の声、?
青
これ、飲める…?
桃
げほ、あ"ぅ、、
青
無理にしゃべらんでええよ
青
首振るだけでええから
俺は、まろに言われるがままに、首を横に振った。
青
……
青
…嫌やったら突き飛ばしてええからな、
桃
ごほっ、へ…げほ、ちょ…
まろの顔が近づいてくる。
唇が触れ合う。
塩水が口の中に入ってきて、乾きが潤う。
桃
ん、っぁ…
そっか、不安や心の乱れでも、こうなるんだっけ
桃
ぷは、、
不思議と、まろを突き飛ばすことができなかった。
青
っ…ごめ、
桃
ありがと…たすかったぁ、、
青
…ん、じゃ、、これで、
桃
ちょっとまって…薬のこと言ってないし、返してもらってない…
ベッドに座って、となりをポンポンと叩く。
まろは一瞬びっくりした様子だったが、俺が微笑むと静かにこちらへ寄ってきた。
青
…はい、薬返す。
桃
ありがと、
一回も使ったことのない薬を返される。
青
で、なんでこんなことになったん…?
青
怒らへんし、誰も責めへんから言ってみ?
そう言って、俺の背中へ手を回した。
桃
…メンバーには、言わないでほしいんだけど
青
言わんよ
青
お前がされて嫌なこと、絶対せぇへん
真剣だった。
…もちろん、お互いに。
桃
実は…
全部話した。
でも、一か月の寿命のことだけは、なにも言わなかった。
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