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テラーノベルの小説コンテスト 第4回テノコン 2025年1月10日〜3月31日まで

※注意 青桃(攻受) 口移し 咳、嘔吐(?)

この錠剤、なに?

っえ、

あぁ、俺があのことを忘れようと放置していた錠剤。

1か月経っても死ぬ感じはしなかった。

むしろ健康…というか幸せだし。

あの医者が言ってたことは嘘なんだって、そう思って、そこで完結したのに。

した…のに、!

えむいーあーる…でぃーあーるしーけーえぬ…?

…え、と

mer…えむいーあーる…?

聞いたことないな…

あ、mermaidか…?

…まろ、?

薬を見てぼそぼそと、なにかを呟いているまろ。

ひきとめようとすると、スマホを取り出した。

あ、えっと…

困るしかない。

せめて、あにきとかには言っとけばよかった…

だめだ、俺ががんばらないと。

なにこれ、こんな名前の薬でてこんねんけど…

へ?

人魚なんて一定数いるし、俺みたいなやつもまれではない。

…てことは、、

…ぅあ、

げほっ、う"ぁ、い"たぃ、、

…ないこ!?

大丈夫…ではないよな、

塩水取ってくるから…

まろがその場から離れようとする。

ま、て、まって…!

俺は、彼の袖をつかんでしまった。

そこ、ある…から、

…うん、わかった

どこにも行ってほしくない。

「一人にしないで…」

…今の…誰の声、?

これ、飲める…?

げほ、あ"ぅ、、

無理にしゃべらんでええよ

首振るだけでええから

俺は、まろに言われるがままに、首を横に振った。

……

…嫌やったら突き飛ばしてええからな、

ごほっ、へ…げほ、ちょ…

まろの顔が近づいてくる。

唇が触れ合う。

塩水が口の中に入ってきて、乾きが潤う。

ん、っぁ…

そっか、不安や心の乱れでも、こうなるんだっけ

ぷは、、

不思議と、まろを突き飛ばすことができなかった。

っ…ごめ、

ありがと…たすかったぁ、、

…ん、じゃ、、これで、

ちょっとまって…薬のこと言ってないし、返してもらってない…

ベッドに座って、となりをポンポンと叩く。

まろは一瞬びっくりした様子だったが、俺が微笑むと静かにこちらへ寄ってきた。

…はい、薬返す。

ありがと、

一回も使ったことのない薬を返される。

で、なんでこんなことになったん…?

怒らへんし、誰も責めへんから言ってみ?

そう言って、俺の背中へ手を回した。

…メンバーには、言わないでほしいんだけど

言わんよ

お前がされて嫌なこと、絶対せぇへん

真剣だった。

…もちろん、お互いに。

実は…

全部話した。

でも、一か月の寿命のことだけは、なにも言わなかった。

NEXT(♡800)→

俺がこうじゃなかったら。

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