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あらすじ

先生は何か隠し事をしていた

それが佐々木 空の話なんじゃないか?と言い当てたクラスメイトの柿原

話はそこからです

柿原

やっぱり…

なつ

なんでそらの話だってわかったの?

柿原

あいつが体調不良なんていう漠然(ばくぜん)とした理由で休むわけないだろ?

なつ

確かに、そうだね…

あいつはいつも熱があるなら熱が何度あるから〜としっかり言って休むほど真面目だった

そんなそらが「体調不良」なんて言って休むはずがない

私は気が動転しててあまりきにならなかったけど…

柿原

それで、本当の欠席理由はなんなんですか?

先生

実はみんなに…特に佐々木と仲のいい5人に心配してほしくなくて、ホームルームまで黙っておいてほしいと言われた

なつ

(…!)

鼓動がはやくなる

先生

あいつはな…

先生

引っ越しだ

なつ

(…ん?)

なつ

(え?それだけ?)

クラスメイトA

あのー、行き先は?

先生

それは…我々も聞いてないんだ

先生

ただ、遠い所には間違いない

なつ

(!?)

思わず立ち上がった

なつ

あ、あの!遠いってどのくらい?

先生

そうだな…もしかしたら、もう会えないかもしれない

倒れるように椅子に座りこむ

クラスメイトB

もう、あいつは日本にいないんですか…?

先生

それがだな

時計をみる

PM3:51

先生

このホームルームが終わる頃にやっと家を出るんじゃないか?

なつ

…え?

先生

手続きやらなにやらで準備が全然できなくて、当日に済ますっていってたからな…

3-2全員

えぇ…?

クラスメイトC

海外行くのにそんなギリギリまで支度…?

謎のざわめきの中、なつは立ち上がった

3-2全員

!?

周りの視線を感じる

そんなの気にせず教室を飛び出し、廊下を走る

先生

…おーい!高木?

柿原

…先生!あいつを止めないでください

先生

…でもまだホームルーム…

どんどん教室の声が遠くなる

下駄箱についた

靴を乱雑にはいて自転車を引っ張り出し、全力でこぐ

なつ

飛ばさなきゃ…!

PM4:07

そらの家の前に着く

遅かった

もう家に人気(ひとけ)がない

自転車を倒し、自分も倒れこむ

なつ

なんで…なんで…

なつ

なんで言ってくれなかったの…

なつ

私達…幼馴染なんじゃないの…

なつ

なんで引っ越すって…真っ先に言ってくれなかったの…

携帯がなる

学校からだ

先生

高木?今どこだ

なつ

…今戻ります

先生

もうホームルームは終わったぞ

先生

でもお弁当箱、机に掛けっぱなしだろ?

なつ

…あ

先生

取りに来い、教室、開けとくから

なつ

…ありがとうございます

なつ

…帰らなきゃ

立ち上がって、スカートの汚れをはらう

自転車を起こし、ゆっくりとこぎ始める

PM4:20

学校の下駄箱についた

なんとなく、そらの下駄箱をのぞく

なつ

…!

なにか落ちてきた

なつ

手紙…?

なつへ

なつ

!?なんで私宛て…?

この手紙はなつが読んでくれると信じて、手紙を書いています。

最初になつと会ったのは幼稚園の年中、俺が引っ越してきた時だったな

今となってはあまり覚えてないけど、よく遊んでたのだけは覚えてる

思えばその時から今まで、約14年間一緒に過ごしてきたな

喧嘩もしたけど、お前に飽きることはなかった

ずっと毎日楽しかった

小学校に入ってなるみ、えいた、りつこ、りくの4人と会って毎日のようにあの秘密基地で遊んでたな

宝箱、この間まで置きっぱなしだったな笑

たくさん宝物入れて、大きくなってからみよう!って提案したのえいちゃんだったなー

今でも覚えてる

引っ越す前に見れて 本当によかった

土曜日 いきなり言ったのに、天体観測ついてきてくれてありがとな

花火と星綺麗だったな

俺にとっては、思い出めぐりのためだったんだ

だまってて ごめんな

俺だって本当は 本当のこと言いたかった

でも、なかなか言いだせなかったんだ…

実は 俺

親の仕事の都合で海外に行くことになった

もうたぶん 日本に戻ってくることはない

今言っても遅いって怒るかな?

天体観測の時、しんみりした気持ちで見てほしくなかった

純粋に楽しんでほしかった

6人の最後の思い出は あの綺麗な星空にしたかった

花火は当日まで知らなかったけど

めっちゃタイミングよかったな

本当に 本当に

楽しかった

ありがとう

言いたいこといっぱいありすぎて書ききれないや

最後になりましたが 言いたかった本当のこと 言わせてください

なつのこと

ずっと前から

好きでした

じゃあな

またいつか

そらより

手紙に涙が落ちる

なつはその場に座り込んだ

なつ

私、なんで言わなかったんだろ…

なつ

そら、なんで言ってくれなかったの?…

なつ

もう遅いけど…

なつ

今なら言える

なつ

大好きだよ!そら!

それは君と過ごす

最後の夏のことでした

君の知らない物語

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コメント

2

ユーザー

ありがとうございます! コメントくださるだけで本当に嬉しいです✨

ユーザー

もう本当良かったです。 甘酸っぱい別れですねぇ お疲れ様でした。

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