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圭音side 昼休みにご飯を食べ終え 今から練習に向かおうとしている時に 父親から電話がかかってきた。 内容を聞いていつの間にか スマホが床に落ちていた。 慌ててスマホを持ち上げる。
福島
圭音父
そう言い終わり通話が切られた。 話を聞いていたのか 修也と蒼生が寄り添ってくる。
山田
百崎
筒井コーチ
福島
筒井コーチ
山田
筒井コーチ
福島
直ぐに部屋に戻って 練習服から普段着に着替えて 美月がいる病院に向かった。
病院 集中治療室に向かうと 俺の父さんが部屋の外で待っていた。
福島
圭音父
福島
圭音父
福島
圭音父
父さんから手紙を受け取り 美月の部屋に足を向けた。
部屋に入ると 点滴や心電図など管に繋がれた 美月の姿があった。 今朝見た姿よりも 肌が白くて何も食べてないのが 目に見えてわかるぐらい痩せていた。
圭音父
福島
圭音父
福島
圭音父
福島
圭音父
手を握った指先が微かに動いた。 父さんによると 微かに意識はあるらしい。 手に持っていた手紙を開くと たぶん美月のお母さんの字で 書かれていた。 読み進めていくと ほぼ謝っていたが 思い出と感謝を伝えているものもあった。 最後になるにつれて 手紙に涙が落ちていく。
圭音父
差し出してきたのは 押し花にされて キーホルダーにされたもの。
福島
圭音父
福島
圭音父
最後の1行には 枕元にあるツキミソウの押し花を 持っていて欲しいと書かれていた。 もし重かったら捨ててもいいからって。
圭音父
福島
圭音父
福島
圭音父
ベッドのそばに置いてたのは 俺が高校に上がる時にあげた プーさんのぬいぐるみ。 だいぶ色褪せているが大事に 使われてる様子だった。
圭音父
福島
圭音父
福島
圭音父
父
圭音父
父
福島
父
圭音父
父
福島
受け取ったのは 美月が好きだったりんごジュース。 1口飲むと変わらない甘酸っぱい味。 小さい頃にみんなで出かけた時に 2人して同じりんごジュースを 飲んでいた。
父
圭音父
昔話を始めた親の話を聞くと 次から次へと思い出していく。 動物園にプール、近くの公園。 花火や水族館に行った思い出。 今思えば常に横にいたのが美月で 初恋も美月だった。 なんで今まで気が付かなかったのか 不思議だった。 意識が朦朧としている美月の横で 子供のように泣きながら 彼女の手を握るのだった。