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ブレスレットから、

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ブレスレットから、

1 - ブレスレットから、

♥

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2020年03月11日

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相川

それでは、この前行った漢字テストを返却します。

相川

今回はあまりできがよくありませんでした。みなさんしっかりと勉強に励むように。

結乃

(あーあのテスト自信ないんだよな。
追試にならないように80点は取ら
なきゃいけないのに。)

相川

...船橋。古川。古川結乃!

結乃

あ、はい、すいません。

しかし、怒られた事にショックを受けていた結乃は、返ってきたテストを見て愕然とした。

結乃

(65点!)

結乃

(80点切ったことなかったのに)

相川

今回の平均点は82点。今回70点を切った生徒は大いに反省すること。

結乃

(嘘...)

美月

65点!笑笑笑笑笑

結乃

ちょっと!笑わないでよ、私は真剣に悩んでるんだから。

美月

ごめんごめん笑。

美月

でも、私ですら今回は74点だったよ?

結乃

うっ!!

結乃

(美月に負けたー)

美月

ちょっと、うっ!!て何よ。
どうせ、美月に負けたとか思ってるんでしょ?

結乃

なんで分かるの?

美月

ちょっと素直だなー結乃は。
そこは否定するとこだろ笑笑

美月

でも、追試の常連の私に負けちゃ、結乃がショック受けるのも無理ないよ。何せ、学年でも有数の秀才だもん!

結乃

ちょっと!
からかってるでしょ!

美月

えへへ、バレた?

結乃

当たり前だよ、全く。

美月

ふふふ。あ、私こっちだし。
じゃあまた明日〜

結乃

(美月と話してちょっと心が晴れた)

結乃

(でも、追試の事実は変わらない)

結乃

(また心が重くなってきた)

結乃

(でも、こういう時はあえて元気出さ なきゃ。鼻歌でも歌おう。)

♫♪♬♩♫〜

結乃

(逆に悲しくなってきた。)

結乃

(とにかく、早く帰ろう。)

謎のおばさん

あら、ちょっとお姉さん

結乃

え?な、何ですか?

謎のおばさん

その歌素敵ねぇ〜
是非、もう一回歌って頂戴な。

結乃

え?そうですか?わ、わかりました。

結乃

(何だか怖いから、早く離れよう。)

♫♪♬♩♫〜

結乃

ふぅ。これで、いいですか?

謎のおばさん

あら、やっぱり素敵だわ〜
素晴らしい!

結乃

あ、ありがとうございます。
では、私はこれで。

謎のおばさん

あ、ちょっと待って!
歌ってもらったお礼がしたいのだけれど。あなた、今何か困っているんじゃないかしら?

結乃

(え?なんで分かるの?
それに何か目が突然輝いた...)

結乃

あ、はい...

謎のおばさん

ほらやっぱり。
そんなあなたに、今限定ただで、
素晴らしいものを差し上げるわ。

結乃

え?なんですか、これ...

結乃

(一見、ネックレスのようだけど...)

謎のおばさん

あのね、これは、時間を巻き戻せるネックレスなのよ。

結乃

時間を、巻き戻せる?

謎のおばさん

そうなの。私の先祖から
伝わるものでねぇ、とっても
価値のある物なの。

結乃

へぇ、そうなんですか。

結乃

(怪しい。どうせ嘘だろう。)

謎のおばさん

あら、あなた信じてないわね?
ほんとなのよ、これが!
騙されたと思って使ってみなさい。

結乃

あ、はぁ...

謎のおばさん

ね?じゃあそれじゃまたね。
お礼とか要らないから。

結乃

(どう考えても胡散臭い。
でも、あのおばさん只者じゃない気が
するんだよな。)

首を傾げる結乃の前に、さっきのおばさんが再び現れた。

謎のおばさん

あ、ごめんなさいね。ちょっと...

結乃

う、うわぁ!

謎のおばさん

あ、驚かせちゃったかしら、
悪いわねぇ、大丈夫?

結乃

あ、はい、 ...

謎のおばさん

それでねぇ、さっき
言い忘れちゃったことがあるの。

結乃

は、はあ

謎のおばさん

そのネックレスの使い方なんだけど
ねぇ、今から言うから、覚えてくれるかしら?

結乃

あ、はい。

謎のおばさん

まず、時間は黄昏時じゃないと
ダメなの。そして、出来れば制服がいいわね。そこに、たぬきの置物があるでしょう?

結乃

ありますね。

謎のおばさん

あそこ、昔は神社だったのよ。

結乃

へぇ、そうだったんですね。

謎のおばさん

その置物に、手を2回合わせる。このネックレスのこの透明なガラスを手の中に入れて、戻りたい時刻と場所を、心の中で唱えるの。分かった?

結乃

は、はい。でも、本当に?

謎のおばさん

まあそれは、不審がるのも当然よね。それが、本当なのよ。試してみたらわかるわ。

結乃

はい...どうもありがとうございます...

結乃

(でも、やっぱりそう簡単に信じる気 にはならないよなぁ)

結乃

(あ、さっきおばさんが言ってた
 たぬきの置物だ。)

結乃

4:58分...黄昏時...制服...

結乃

(ちょっと、やってみようかな。)

結乃

(パンパン!)

結乃

(昨日の3時間目が始まる時、教室!)

結乃

あれ...?何だか...クラクラ...

相川

それでは、漢字テストを始めます。

結乃

(あれ?これは...昨日の漢字テスト?)

結乃

(ありえない...ありえないけど...
 配られた問題は昨日の漢字テスト)

結乃

(本当に戻ったのかもしれない)

美月

ねぇ、今日の漢字テストどうだった?

結乃

(結局、昨日と同じ1日を繰り返したか ら、授業も出来たし、友達にも気の
利いた事が言えた)

結乃

(やっぱりこれは、あのブレスレットの 力...)

美月

ちょっと!結乃!聞いてる?

結乃

え?うんああ何何?聞いてなかった

美月

...ねえ結乃。私に、何か、隠してる?

結乃

(あのブレスレットの事を言うべきか...
でもそうしたら親友とはいえ美月に...)

結乃

ううん、何も隠してないよ。

美月

...そう。
じゃあ、私、今日はこっちの道から行くね。じゃあ、また明日。

結乃

うん...

結乃

(どうしよう、美月完全になにか
隠してること知ってる...
言うべきだったかな...)

謎のおばさん

あらあら、この前の子じゃない。
どうやら戻れたみたいねぇ。

結乃

はい、まあ。

謎のおばさん

どうしたの、元気ないわねぇ。

結乃

...ちょっと友達と喧嘩しちゃって。

謎のおばさん

そう?もしかして、このブレスレットに関して?

結乃

ああ、まあ。

謎のおばさん

そうなの。まあ、ほどほどに
使いなさいね。

謎のおばさん

あ、その事で話が合ってきたのよぉ。

結乃

何ですか?

謎のおばさん

あのね、そのブレスレット、あんまり使いすぎない方がいいみたいなの。使ったら、このブレスレット少しずつ赤くなっていくのね。それが血の色みたいに真っ赤になると...

結乃

...どうなるんですか?

謎のおばさん

それがね、私にもよく分からないんだけど、使いすぎた人が1人、行方不明になっているのよねぇ。

結乃

そうなんですか。以後気を付けます。

結乃

...あと、私と会ったの本来明日なのに、なんで私のこと知ってるんですか?

謎のおばさん

あー、それはね、私が私だからよ

結乃

え?どういう...

謎のおばさん

あ、そうそうお買い物行かなきゃ。じゃあまたね。

結乃

(行っちゃった。一体何なんだろう。)

結乃

(でも、これから昨日と同じ一日を過ご
すんだ。あのブレスレットの唯一の欠点は、そこだなぁ。)

結乃

(それにしても、あのブレスレット不思議だなぁ。どういう仕組みなんだろう。)

結乃

(...あれ?あのおばさん、今日、何か言ってたはず...なんかした人が行方不明になったとか。...なんだっけ?

結乃の母

結乃?ご飯よー

結乃

はーい

結乃

(まあいいかどうせ大した事じゃない)

相川

それでは、この前行った漢字テストを返却します。

相川

今回はあまり出来がよくありませんでした。みなさんしっかりと勉強に励むように。

結乃

(昨日と同じ、もう知ってる展開。)

相川

船橋。古川。

結乃

はい。

相川

よく頑張った。

結乃

(やった!100点!嬉しい!)

相川

今回の平均点は83点。70点を切った生徒は大いに反省すること。

結乃

(でも、答えを知ってるテストでとった100点...嬉しいけど...)

結乃

美月、帰ろう。

美月

...あ、ごめん。私、今日用事あるから、一人で帰るね。

結乃

(美月、明らかに私の事避けてる。
このブレスレットのせいだよね?)

結乃

美月!

美月

何?急いでるんだけど。

結乃

あの...ごめん!!

美月

...何?

結乃

私、実は秘密があるんだ。

美月

...うん、知ってる。

結乃

それ、このブレスレットの事なの。

美月

...え?

結乃

...このブレスレット、時間が戻るブレスレットなの。

美月

嘘だぁ。

結乃

本当なの!その証拠に、これ、見て!

美月

100点...

結乃

これ、1回戻ったからなの!

美月

本当に?

結乃

うん!

美月

結乃がそこまで言うなら信用する。
結乃の秘密、2人の秘密にしよう。

結乃

美月...

美月

やだ。なんで泣いてるの?

結乃

泣いてなんか、いない...

美月は私の背中をさすってくれた。

結乃

...それで、そのおばさんが、
...でも、なんて言ってたか
忘れちゃったの。

美月

えー!
普通そこ忘れる?

結乃

いいの!私、普通じゃないし

美月

みんな違ってみんないい笑笑

結乃

そうそう笑笑

結乃

(やっぱり美月がいると安心する...)

結乃

ねえ、2人でスリップ出来るかな?

美月

分かんない。やってみる?

結乃

うん、いいよ

美月

ちょっと前に戻ってみようか

結乃

分かった。じゃあまず、手を合わせる

パンパン!

結乃

捕まって!

美月

うん!

結乃

(神社、今日の2分前!)

クラッッ

結乃

...ん?戻ってる?

美月

4:47分、2分戻ってる!

結乃

やった!2人でも出来たね!

美月

うん!これから毎日しよう

結乃

私...美月がいてよかった

美月

何よ、いきなり

結乃

酷いよ、折角勇気を出して言ったのに笑

美月

はいはい、ありがとー笑笑

結乃

どう致しまして❤️

美月

❤きもい笑

結乃

酷い笑笑

結乃

じゃあね、また明日。

美月

うんじゃあね

結乃

おはよ、美月

美月

おはよう、おばさんの
言っていたこと思い出した?

結乃

ううん、全然。

美月

早く思い出しなよ〜
不安でスリップ出来ないじゃん

結乃

いっつもしてるくせに笑笑

美月

ねえ、なんかさぁ、ブレスレット、前は透明だったよね?

結乃

そうだった気がする。

美月

おばさんの言っていたこと、
それじゃない?
使いすぎないようにって

結乃

分かんない。そうかも

美月

とにかく、これからあまり
やらない方がいいかもね。

結乃

分かった。ちょっとやめとくよ。

美月

うん、よろしく

結乃

しょうがないなぁ、美月は。

美月

元は結乃が忘れたせいでしょ!

結乃

はいはい、すいません笑笑

結乃

うん?何か、喧嘩してる?

結乃の父

ちょっと、何だこれは。

結乃の母

お皿?私じゃないわよ。

結乃の父

お前が片付けないから悪いんだ!

結乃の母

何よ?いつも家事なんてろくにしないくせに。

結乃の父

家事は女の仕事だろう!

結乃の母

その考えが古いのよ。

結乃の父

何が古いんだ!

結乃の母

だから、その考え方って言っているでしょ!

結乃の父

ふざけるな!

結乃

(あ、あれ私がしまうの忘れたお皿..).

結乃の父

もう離婚だ!

結乃の母

ええ、もちろんそうしましょ。

結乃

ちょっと待って!それは私が...

結乃の父

子供は黙ってろ!

結乃の母

そうよ、引っ込んでなさい!

結乃

(どうしよう、私のせいで...)

結乃

(そうだ、あのネックレスで...)

結乃

(家に、今日の5時!)

結乃

(...あれ?ここは、どこ?)

結乃

(家じゃ、ない)

美月

(結乃が昨日から行方不明)

美月

(勘だけど、あのブレスレットが絡ん でる気がする)

美月

(大丈夫だろうか?)

相川

みなさん、静かに。古川がいなくなって焦る気持ちも分かりますが、とにかく落ち着いて下さい。

生徒A

先生。古川さんはどこへ行ったのですか?

生徒B

僕たちは大丈夫なのですか?

相川

それは、わかりません。あなた達は大丈夫ですので、落ち着いて過ごしてください。

美月

(結乃...何か言って...)

結乃

美月...

美月

結乃?

相川

山本?何かあったのですか?

美月

...いいえ、なにもありません。

相川

授業中は静かに。

美月

はい、すいません。

結乃

美月?

美月

(結乃?結乃なの?)

結乃

うん...

美月

(今どこにいるの?)

結乃

たぬきの奥

美月

(奥?)

結乃

うん、

美月

(分かった警察に通報する)

結乃

やめて...

美月

(何で?)

結乃

警察は、通じない...

美月

(どういう事?)

結乃

私をここに連れてきたのは人間じゃない

美月

(え?)

結乃

何かの、呪いみたいな。
時間の中に閉じ込められたんだと思う

美月

(時間の、中?)

結乃

うん。
私、入り方分かるんだ

美月

(どうやって入るの?)

結乃

でも、覚悟がいるよ。

美月

何で?

結乃

その呪文の中に、
「一生ここから出ないような心がけで います。」ていうのがあるのね。

結乃

その忠誠心を証明するために、いろいろしてもらうかも

美月

(痛いの?)

結乃

場合によっては

美月

(でも、私、結乃を守るためなら何で もする。)

結乃

...美月...ありがとう

美月

(ううん、親友なんだから)

結乃

一生感謝する

美月

(助かってから言ってね笑笑)

結乃

うん笑

結乃

入り方を教えるね

美月

(うん)

結乃

たぬきの前でひざまずく

美月

(うん)

結乃

それから、私を世界の闇のあなたのところへ入れてください。そのためには一生をあなたに捧げる心がけでいます

結乃

これが呪文

美月

(わかったメモしとく)

結乃

一字でも違うと入れないから

美月

(うん、わかった)

美月

(絶対結乃を助けるから)

美月

(結乃はどこにいるんだろう)

美月

(たぬきの前でひざまずくんだっけ)

美月

(そして)

美月

それから、私を世界の闇のあなたのところへ入れてください。そのためには一生をあなたに捧げる心がけでいます

ガガガゴー!

美月

(奥から人が出てきた)

美月

(あれ?...手と足が3本ずつある)

謎の男

これから忠誠心を試す訓練を始める

謎の男

まずは...

美月

(あれは...ペンチ?)

謎の男

心配ない。少ししたら元に戻る。

ザクッ

美月

(舌を切った?痛痛痛痛痛痛!!!)

謎の男

ふむ...耐えられるか。

美月

(耐えられてねーわ!)

謎の男

次は...そうだな私と同じ姿になってもらおう

美月

(手足3本ずつって事?)

謎の男

ちなみに、一生そのままだ

美月

絶 対 や だ

美月

(でも...どれだけ結乃に世話になった だろうか)

生徒C

ちょっとーこいつマジ受けるwww

生徒D

ねぇきもいんだけどwww

美月

やめてよ...

生徒D

えー?声が小さくて聞こえなーいw

生徒D

まともに喋れないの?ww

美月

(...こいつら絶対許さない)

結乃

ねえやめなよ!

生徒C

は?

生徒D

何であんたみたいな何も
関係ないやつに
言われないといけないの?

結乃

私は関係なくない!

生徒C

どういう関係なんだよ!?

結乃

私は、美月の、友達だ!

美月

(結乃...)

結乃

美月!大丈夫だった?

美月

うん...ありがとう

生徒D

チッ

生徒C

行こう

美月

(結乃は私を助けてくれた)

美月

(わたしが結乃を助けなきゃ!)

美月

(構いません)

謎の男

ほう、なかなかの覚悟じゃないか

謎の男

本当にいいのだな?

美月

(はい)

謎の男

では...
天知の神の授かるところよ、
この物をわしと同じ姿にしてください

美月

(!!)

謎の男

ほう...
まだ見られる姿になったではないか

美月

(この姿で...これからずっと...)

謎の男

それでは入れてやろう

ガガガゴー!

美月

結乃?結乃?

美月

(ああ、舌は治ったみたいだ)

結乃

美...月?

美月

(手足3本ずつだから)

美月

(うん、私。それより早く行こう!)

結乃

う...うん

謎の男

こら、待て、どこへ行く!!

美月

結乃!

美月

大丈夫だった?

結乃

うん...美月こそ...

結乃

(あいつに手と足を増やされたんだ)

結乃

ごめん...

美月

何で?

結乃

私のせいで

美月

結乃のせいじゃないよ。
だって友達でしょ?

結乃

美月...

美月

ね、なかないで?
私は平気だから

美月

とりあえず、家に戻ろう。
私が結乃の家までついて行くから

結乃

ありがとう

美月

こんにちは

結乃の母

あら、美月ちゃんどうかしたの?

結乃の母

...って、キャー!!!それに、
結乃?何で何で、キャーーー!

結乃

ごめん、美月

美月

ううん、当然の反応

結乃の母

ちょっと待って、まず結乃は今までどこにいたの?

結乃の母

そして、美月ちゃんは、何で...

結乃

それは、あとで全部話す

結乃

それより、美月を家まで送らなきゃ

美月

え、いいよ

結乃

ううん送ってく

美月

...ありがとう

美月の母

キャー美月?何で、そんな...

美月

お母さん、ただいま

結乃

ごめんなさい、全部私が悪いんです!

美月の母

どういう事なの?

結乃

私は、...なってしまったんです。
...そして、美月は、こうなって...

美月の母

...信じられない、信じられないわ

結乃

...ごもっともです

美月の母

ただあなたを助けようとして
なったのよね?

結乃

はい、そうです

結乃

全て私の責任です

美月の母

そんな事言ってないわ、
...結乃ちゃん帰っていいわよ

結乃

はい、失礼します。

美月

ママ...

美月の母

あなたは、お友達を助けようとしたのよね?

美月

...うん

美月の母

あなたがそういう子でよかった

美月

...ママ!

美月の母

あなたは、これから偏見や
差別に苦しむかもしれない

美月

うん

美月の母

でも、耐えぬく強さを持った子だと、
わたしは思ってるわ。

美月

ママ...
ありがとう

朝。

美月

(ああ、学校つらいなぁ。)

美月の母

美月おはよう。
あら?あなた!

美月

え?

美月の母

手と、足が...

美月

何?

美月の母

戻ってる!

美月

...え?

美月の母

ほら、手と足が、2本!

美月

あ、ほんとだ!

美月

めっちゃ嬉しい!!!

美月の母

うん...
あなたが優しい子だからね

美月

ママ!

美月

今まで育ててくれて、ありがとう

美月の母

何よ、急に

美月の母

でも、こちらこそありがとう!

美月

おはよ、結乃!

結乃

あれ?美月?
戻ってるじゃん!

美月

うん!
朝起きたらね

結乃

よかったほんとによかったね!

美月

うん、結乃...

結乃

何?

美月

これからもずっと友達でいようね!

結乃

当たり前じゃん、

大好きだもん

この作品はいかがでしたか?

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コメント

3

ユーザー

最後まで読んでくださってありがとうございました!今回は400に近い初の長編?でした。  これからもサポートよろしくお願いします!

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