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アン
ちょっと！なんで連絡くれないの！？
アン
何無視してるのよ！
アン
こっちだって暇じゃないんだからさっさと返事しなさいよ！！
シン
ごめん、会議中だった
アン
会議中？嘘ね
アン
どうせ私のことがうっとうしくて言い訳してるに違いないわ
シン
無茶なことを言わないでくれよ...
アン
今思ってるでしょ？
シン
え？何を？
アン
今私のことをうっとおしいって
アン
面倒くさいって思ってるでしょ！！？
シン
いや、別に
アン
嘘に決まってるわ！
シン
そういえば何か用事でもあったの？
シン
一応職場だから長くは話せないけど...
アン
アンタ最近お金引き落とした？
アン
なんか１万ちょっとが無くなってるんだけど？
シン
あぁ、それか
シン
ちょっと会社の備品を買う予定があったんだよ
シン
蛍光灯が切れたから、蛍光灯とついでに他のも
シン
全部で５千円くらい
シン
明細書はもう経理に渡したから、今日中にでも５千円は戻るよ
アン
ならほかの残りは何なの？
アン
なんで一万も引き落としたの？
シン
それは純粋にお金が無くなったからだよ
シン
給料日からはもう３週間も過ぎてるし
シン
ついでに口座から出したんだよ...
アン
何無駄使いしてるの？
アン
渡したよね？毎月の小遣い５千円
アン
そもそも備品のことも嘘に決まってるわ！
シン
備品は本当だよ、あとでその紙も見せるよ...
アン
あっそ！！
アン
後あなたどこにやったの！？水道代の支払い済みの明細書！！
シン
だ、台所の上の棚だよ
アン
どこにもないんだけど！？
アン
アンタが変なところに置いたんでしょ！？
シン
ごめん、そろそろ仕事に戻らないと...
シン
また後で連絡するから...
アン
何逃げてんのよ！！
アン
どうせロクに会社でも仕事してないくせに！！クズ！！
～次の日～
アン
ちょっと、聞きたいんだけど？
アン
さっさと返事！！
シン
どうかしたのか？
アン
は？
シン
え？なんかあったんじゃないのか？
アン
仕事中なんじゃなかったの？
シン
いや仕事中だけど、返事しなきゃって思って...
アン
へーーー！！
アン
アンタの仕事ってそーんな仕事中に私用の連絡していい会社だったんだーーー！！
アン
やっぱりロクに働いてないじゃん！！
アン
なに？こっちは頑張って家事してるのよ！？
アン
最低！！
シン
そんなこと言われても...返事しない方がよかったの？
シン
用事があるなら聞くけど
アン
何？？その態度
アン
何様なの？人をイラつかせないで！？
アン
しかも何？返事しなきゃって！！
アン
まるで私が悪いみたいじゃない！！
シン
別にそんなつもりじゃないよ
シン
考えすぎだよ
アン
うるさい！！アンタに言われたくない！！
シン
そ、そういえば何か用事でもあったの？
アン
アンタ昨日電気代の支払いしたでしょ？
シン
あぁ、したよ 明細はテーブルに置いたけど
アン
え、私いつも言ってるよね？
シン
な、何を？
アン
そういう大事なものは台所の上の棚にしまってって言ってるよね！？
アン
何でこんな簡単なことがわからないの？
シン
いや、昨日は棚にしまったけど、それで注意されたし
シン
じゃあわかりやすくテーブルの上に置いとけばいいかなって...
シン
あと昨日の水道の明細もやっぱり棚の中にあったよ、台所の
アン
つまり私が悪いって事！？
シン
いや、悪いも何もないけど...
アン
でも私が悪いって言ってんじゃん！！
アン
けーっきょく棚の中にあったのに文句言った私が悪いんでしょ？
アン
あーはいはい、私が悪うございました
シン
別にそんなつもりじゃ...
シン
ごめん、呼ばれたから仕事に戻るね 他に用事とかあった？
シン
ない？またあとでね
アン
ゴミ野郎！！クソ亭主！！
～土曜日～
シン
アン、今どこにいた？
シン
昼間からどっか出て行ったみたいだけど...
シン
ご飯も自分で作っちゃうね？
シン
返事ないから自分で作ったよ
シン
何かあったら言ってね
アン
ピコピコピコピコうるさいんだけど
アン
なんなの？私がどこ行こうが私の勝手じゃん
シン
あ、お疲れ...
シン
今どこにいるんだっけ？
アン
友達と遊んでいたのよ
シン
そうなんだ、珍しいな 結構人数居るのか？
アン
いるけど？昔の友達とか
アン
ミカって人覚えてる？結婚式にもいたでしょ その他にも何人かといるのよ
シン
あぁ、なるほど
シン
そっか、何時に帰ってくる？
アン
いちいちせかさないでよ！
アン
適当に帰るんだから！！
シン
わ、わかった
～次の週の土曜日～
シン
アン、今日も友達の所？
アン
だったら何よ
シン
いや、確認だけ
シン
あとちょっと確認なんだけどさ、お金って引き出したりした？
シン
最近小まめにお金が減ってたから、何かに使ってるのかなーって
アン
別に？
アン
私はスーパーに買い物とかあったから
アン
それのついでに引き落としたんだけど？
アン
アンタと違ってちゃんとした理由よ
シン
それはいいんだけどさ
シン
結構その金額が大きいというか...
シン
別にいいんだけど、何に使ってるの？
アン
言ってるでしょ？友達と遊んでるって
アン
何度も言わせないで！？
シン
わかった...
シン
今日も帰るのはおそいのかな
シン
先週も帰りは夜遅かったみたいだけど
アン
うるさいわね！今も友達と話してたのにアンタのせいで抜け出す羽目になってるのよ！！
アン
いちいち邪魔しないで！ミカたちも待たせてるんだから！
アン
ただでさえアンタの日頃の使えなさのせいでイライラしてるのに！！
アン
今度から私の外出中は二度と連絡しないで！！
シン
う、うん...
～3日後～
アン
アンタ、いい加減白状しなさいよ
シン
え？何を？
アン
言う事があるでしょ？
アン
心当たりがあるんじゃないの？
シン
いや、無いけど
アン
しらばっくれる気なのね
アン
今なら慰謝料も安くすむのにね
シン
慰謝料？どういう事...？
シン
全く心当たり無いんだけど？
アン
とぼけないで？浮気してるんでしょ？
シン
え？
シン
急に何を言い出すんだよ！
アン
証拠はすでにそろってるのよ
アン
アンタ、先週から女の人としょっちゅう会ってるじゃない！！
シン
先週から？あぁ...なら勘違いだよ
シン
先週から異動してきたばかりの人だよ、その人とたまに途中まで帰ったりしただけで...
シン
一緒に帰ったのも２，３回しかなかったはずだよ
アン
まぁ、なんとでもいえばいいわ
アン
私にもうアンタは必要ないから、離婚よ
アン
じゃあね
シン
お、おい！
～その日の夜～
シン
アン、家の鍵が閉まったままなんだけど...
シン
家の電気も消えてるみたいだけど
シン
おい、頼むから返事してくれよ...
アン
何？のこのこと帰ってきたの？
アン
言ったでしょ？もうアンタは必要ないって
シン
急にそんなこと言われても、理解できないよ
シン
今どこにいるんだよ！
アン
どこにいようが私の勝手じゃない
アン
私は被害者なんだから
アン
アンタみたいな何もできないクズのね
シン
根も葉もないことを言わないでくれよ！
アン
まぁ、あなたもさっさとどっかに消えてよね
シン
無茶だよ...
アン
何？話し合いでもしたいの？
シン
したいよ、納得できないし
アン
なら言いなさいよ
シン
な、何をだよ
アン
自分は今まで浮気をしてました、謝罪します
アン
これを言いなさい
シン
なんでそんなことを…
シン
ちょっと考えさせてくれ…
アン
はぁ？あなたにそんな猶予なんてあるわけないじゃない
アン
今日中には連絡しないとただじゃ置かないわよ
～その後～
シン
お久しぶりです
シン
シンです、アンの夫の
シン
チャットの友達登録してあったので、相談したいことがありご連絡しました
ミカ
あ、はい！お久しぶりです！
ミカ
どうかしたんですか？こんな夜中に
シン
ちょっと、アンの事で...
シン
自分でもまだ状況を把握できてないんですがね
ミカ
はぁ
シン
最近アンと会ったって聞きまして
ミカ
え？
ミカ
いや、当分会ってなかったですね
シン
あれ？
ミカ
...多分ですけど、なんか都合が悪かったりして
ミカ
昔の友達の私と居た！みたいな嘘でもついたんですかね？
ミカ
結構昔から虚言癖ある人だったから（笑）
シン
はぁ...そうでしたか、じゃあアンの性格とかはなんとなくわかりますかね？
シン
怒りっぽいといいますか
ミカ
あーはいはいはい（笑）
ミカ
分かりますよ
シン
元々そういう性格ではあったんですが
シン
ここ最近でそれがひどくなって来ていて
ミカ
あーはい
シン
そしたら急に離婚だと言い始めたんですよ
ミカ
離婚？また急な話ですね
ミカ
突拍子も無い事を言う人ではあったけど
シン
それで話し合いをしたければ、
シン
自分は今まで浮気をしてました、謝罪します
シン
って言えって言われて
ミカ
あー...
ミカ
言わない方がいいでしょうね
ミカ
昔もあの子、その方法で無理矢理彼氏と別れたって聞いたことあるので
シン
そんなことが…
ミカ
何か「いや浮気を認めたでしょ！」って付け込まれそうですよね…」
シン
こんなことを聞くのもあれですけど、何かいい方法なんてありますかね？
シン
昔から知ってる方なら何かアイディアがあるかなって…
ミカ
うーん
ミカ
元友達ってだけで最近は関わりもなかったんですけど
ミカ
ちょっと話して聞き出してみましょうか？さりげなく
ミカ
シンさんと話したことは伏せますから
シン
ごめんなさい...変なこと頼んじゃて
～3日後～
アン
いい加減返事しなさいよ！！クズの癖に！！
アン
アンタごときに労力なんて割きたくないのよ！
アン
さっさと認めなさいよ！浮気したことを！
シン
浮気？してないよ
アン
はぁ？まだしらばっくれく気なのね
シン
だったら浮気したっていう証拠を見せてくれないと
シン
その証拠が本当に根拠があるのかも怪しいし
アン
私の事を疑うわけ？
シン
疑うしかないだろう
シン
証拠がある！って言っておきながらその証拠は見せないし
シン
見たいんだったら浮気を認めろ！とかめちゃくちゃじゃん
シン
まるで証拠を見せたくないみたいだぞ
アン
何よその言いがかり！！つくづくクズね！！
シン
そういうんだったら尚更証拠を見せろよ
シン
こっちからしたら根拠もなしに浮気を認めることを強要されてるわけなんだぞ
シン
馬鹿にするのもいい加減にしろよ！
アン
うるさい！さっさと浮気を認めろ！！
シン
じゃあそういうアンは潔白なの？
アン
あたりまえよ！
シン
今どこにいるの？
アン
何度も言わせないで？言う必要がどこにあるの？
シン
「ホストクラブ・カネタ」か
アン
へ？
シン
「ホストクラブ・カネタ」だろ？
シン
いや、細かく言うならいたのは昨日の夜までかな？
アン
何を言ってるのよ...
シン
今日の昼に行ってんだよ、そのホストクラブに
シン
アンの身内ですって
シン
そしたら「あぁ、常連さんのアンさんの...」だってさ
シン
この数カ月の間でホストに入れ込んでいたそうだな
アン
知らないわ！そんなの！
シン
まぁしらばっくれるのはいいけど
シン
いままでのツケの明細表とかもコピー貰ったし、証拠はあるよ
シン
この数カ月の間で300万のツケ...借金か
シン
少なくとも、アンの言う俺の浮気の証拠よりは信憑性があるんじゃないかな？
アン
そ、そんな...なんであんたが知ってんのよ！
シン
君の友達に聞いたんだよ？
アン
友達？
シン
ミカさんだよ
アン
な…！
アン
そういえばこの前急に連絡が…
シン
ホストと付き合ってるんだって？
アン
へ？
シン
リョウって人？
アン
...なんでそこまで
シン
まぁ、全部聞いたし
シン
で？そのリョウ君がアンを養うんだって？
シン
となると俺が邪魔だからいちゃもん付けて離婚しようとして
シン
あわよくばその慰謝料も取ろうという魂胆か
アン
あーそうよ、そういう事よ
アン
リョウ君はアンタと違って稼ぎもあるし優しいのよ！！
アン
私も正式にリョウ君と交際してるのよ！！結婚を前提でね！！
アン
だからアンタは消えて？
アン
ツケの300万もアンタの慰謝料から払うんだから！！
シン
まぁアンからは消えるんだけどさ、１つ言っとくと...
シン
リョウ君はお前と交際してる気はないし、無論結婚なんてごめんだそうだな
アン
へ！？
アン
な...何言ってるのよ！そんなわけないでしょ！？でたらめ言わないで！！
シン
リョウの先輩にあたる人から聞いたんだ
シン
リョウは日頃から「気持ち悪い女だがいい金づるだから仕方なく付き合ってるふりをしてる」
シン
「アンのことは売上上の付き合いでしかない」って言ってるってな
シン
もっとも、その金づるの金は全部俺の稼ぎから出てるんだがな
アン
そ、そんなのでたらめよ！！リョウ君に限ってそんなはずないわ！！
シン
まぁ、そういうなら今夜でもホストクラブに行ってみれば？
シン
そしたらわかるんじゃない？
シン
じゃ、失礼するよ 次会うときは離婚届を書くときかな？
アン
嘘よ...リョウ君に限って...
シン
あと再三いうが
シン
後でアンがどんなに泣き付こうが離婚だからな
シン
じゃあな、借金は俺には法的にも全く関係ない物だから、せいぜい自分で払うことだな
アン
馬鹿にするんじゃないわよ！！ふざけるな！！リョウ君を馬鹿にするな！！
～後日談～
シン
その後アンはすぐにホストクラブに行ったそうですが、真実を知ったそうです
シン
真実を知りアンは発狂、お店からも永久的に出禁となりました。
シン
結局アンは俺とよりを戻そうと泣き付くのですが宣言通り離婚
シン
最終的に逆に慰謝料を払うこととなり、借金が積み重なったアンとはもう連絡を取っていません
シン
その後俺は今回協力してくれたミカさんとの交際にまさかの発展
シン
大人で優しいミカさんに日々癒されています...
電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
もっと読みたい！がどんどんみつかる。
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