橘 六花
俺の家から花園まで電車で乗り継いで約50分。揺られすぎて腰が痛い…
橘 六花
おかしい。小学の時は伝わっていた。携帯で検索すると、どうやら来ない間に随分と変わってしまっていたらしい。昔の面影が無く、たった一つの場所さえも見つけられない。
自力で、探すか…
品川 絵里奈
雨宮 透
品川 絵里奈
よりによって、見たくなかった光景を見るなんて…
目の前の2人は、手を繋いでしゃがみ、笑い合いながら花壇の中で守られているクロッカスを見ていた。
その光景が、妙に虚しくて。
もうアイツは、俺の隣にいてくれないんだって。
何故かそう思ったんだ。
あ、やば…
これ以上2人をみていると、俺はきっと泣いてしまうだろう。松山も困らせてしまう。…だから、笑わないと。
クロッカスを通り過ぎると、勿忘草、ムスカリが並んでいた。
その奥に、アネモネと松山が見えた。
松山 薫
橘 六花
今喋れば、声が震えているだろう。
俺は身を守る為に、なるべく喋らないようにした。
松山 薫
今は人気のない公園に来てる。最初から集合場所ここで良かったんじゃないの…?
松山 薫
橘 六花
松山 薫
松山 薫
松山 薫
松山 薫
松山 薫
橘 六花
ああ、言ってしまった。
橘 六花
橘 六花
橘 六花
パシン!
公園に響いた肌と肌がぶつかり合う痛々しい音。
それと同時に、抱きしめられた。
松山 薫
橘 六花
松山 薫
松山 薫
松山 薫
橘 六花
急なことに力が抜けて、足にも力が入らない。
橘 六花
松山が俺を好き?…そんな訳ない。
こいつは顔も良いし頭も切れる。縋りよる女なんてそこら中にいる。
こんなの、どうせからかってるだけだ。
でも、それが本当だったら。俺を…?
ああ、もう訳が分からない。
俺は今すぐこの状況から逃げたくて、松山を剥いで逃げた。
松山 薫
何だよ!こんなのうんざりだ!意味がわからない!なんで俺なんだよ!もっといいヤツがいる!なんでなんだよ…!
角を曲がったところで、人とぶつかる。
橘 六花
雨宮 透
雨宮 透
橘 六花
無理だ、今この状況で会っては行けないんだよ…
怖い、嫌われたくない…逃げ出したい!
雨宮 透
流石脳筋と言わんばかりの反射力と力。
橘 六花
雨宮 透
雨宮 透
雨宮 透
橘 六花
橘 六花
橘 六花
橘 六花
雨宮 透
橘 六花
橘 六花
雨宮 透
橘 六花
雨宮 透
透は俺の口元を抑える。
なあ、もしかして図星なのか?本当に?
雨宮 透
やめて、言わないで。
怖い。聞きたくない。言わないで…
頭が混乱して、俺は倒れた。
お前に、言わなけりゃ良かった。
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続きキターヾ(°∀° )/ー! 次回がめっちゃ気になる...