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月見。
月見。
月見。
月見。
月見。
月見。
月見。
月見。
注意!! ・地雷さんはUターン! ・今回は月見。定番!青黒です ・しれっと同棲してます ・nmmn
月見。
まろの愛情表現は凄い。
1日に何回聞いているのか分からないほどの“好き”。
割と頻繁に出てくる“大好き”。俺が不安になった時に言ってくれる“愛してる”。
他のメンバーに対して話している時には聞いたことのない、優しい甘い声。
デレデレで俺を“あにき”と呼ぶ声、真剣に俺を“悠佑”と呼ぶ声。
するりと繋がれる手。ぎゅっと包み込んでくれる大きな体。同じ空間にいればくっついてくれるその体温。
その他にも沢山。まろはいつも高い頻度と様々な方法で俺に愛を伝えてくれる。
・・・それに比べて俺は、何を返せているのだろうか。
握られた手を握り返し、抱きしめられればその背中に腕を回す。好きだと言われたら間を置いて俺もと返す。
全てが受け身で、俺から動いたことなんて恐らくない。
まろはあんなにも、沢山伝えてくれるのに。
照れてしまって、恥ずかしくて、俺はそんなに愛情表現が出来ていない。自分でも自覚してる。
・・・だけど、俺だって。
俺も、偶にはこの気持ちをそんな風に。
青
ぼんやりと少しずつ少しずつ覚醒していく意識。ベッドで寝返りを打てば、カーテンの隙間から漏れてくる眩しい光に目を瞑った。
今日は仕事が無い完全な休日。なんて素晴らしい日だ。
そっと目を開ければ、隣で寝ていた筈の彼はもういなかった。これもいつも通り。俺よりも早く起きて朝ご飯を用意してくれているのであろう彼の事を考えれば、幸せな気持ちで胸がいっぱいになる。
そんな愛しい愛しい彼に早く会いたいと、朝が苦手な筈の俺はばっと体を起こした。
扉を開ければほら、一気に食欲を誘う良い匂い。
そんな些細なことから溢れる幸福感に、俺は口元を緩めた。
リビングに行けば、キッチンであにきが朝ご飯を作っているのが見えた。
青
ここでおはようを言い合って、料理してるあにきに背中から抱きついて、今日の朝ご飯何〜って聞くのがいつもの日課。最早使命。
今日も今日とて早速朝のルーティンをしようと思いながらあにきに声をかけた俺は、思わぬ反撃を喰らうことになる。
黒
青
おはよ、まろ。そう言ってフライパンを片手に微笑むのが、いつものあにきだ。
それが、今はどうだ。
ぱぁっと分かりやすく表情を明るくし、料理の手を止めあにきがキッチンから出てきた。
黒
青
抱き締められた。正面から。あにきに。
え、待って、一旦待って。時止まってくれ。状況を理解させてくれ。待って、ちょっと待って!!
なんだ、なんだこの可愛い生き物は。
嬉しそうに俺を見て?自分から抱きついてきた。自分から。
え、え、何ここ。天国?俺死んだんかな。寝てる時に。え??
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青
黒
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相変わらず状況に理解は追いついていなかったが、かわいい恋人からのお願いだ。考えるよりも先に膝を曲げていた。本能である。
黒
目を細めた彼を見た直後、俺の唇には柔らかな感覚があった。
ちゅ、と軽やかな音が耳に届く。そしてすぐに離れていく、彼の顔。
黒
へへ、と笑ってキッチンへと戻って行く彼の背中を、俺はただ呆然と見つめていた。
青
その時の真っ赤な間抜け顔は、今までの中で1番だったのではないだろうか。
おかしい。明らかにおかしい。
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青
黒
にこにこと嬉しそうに笑うあにきは、はい、と卵焼きを掴んだ箸をこちらに伸ばしてくる。
それを有り難く頬張って味を噛み締める。程よい甘さ。美味い。死ぬほど美味い。あにきすき。
って今はそこじゃないんよ。あにきのご飯はいつでも美味いわ舐めてんのか。
もう分かったかもしれないが、俺は今あにきからの“あーんタイム”を過ごしている。
朝からにしては俺には刺激が強すぎた、あにきからのおはようのハグとキス。
抜けかけていた魂をなんとか取り戻した俺のところへ朝ご飯を運んで来たあにきは、いつも通り俺の正面の椅子に座り、そして言った。
黒
正直、今日って地球最後の日だったっけ、なんて思った。
いや、頷いたけど。声も出せない状態で確かに頷いたけどな。ただでさえ美味いあにきのご飯がいつも以上に美味しかった。この世の食の頂点か?って思うくらいには。
それにしても、今日のあにきは一体どうしたんだ。いつも受け身で、俺からのハグやキスに恥ずかしそうに応えるのがいつものあにきなのに。それもクソかわいいけど。
これは本人に聞いてみた方がいいのでは。最悪他メンバーからの入れ知恵かもしれないし。これでドッキリとかだったらマジで絶許。
よし、ここはあにきに直接、
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その後も、あにきはいつもと少し・・・、いやかなり違く。
黒
青
黒
青
黒
ほら、ほら見て。今もこうやってにこにこしながら俺のこと好きって言うの。いや別にいつも言わないわけじゃないんやけど、自分から言ってくれることなんて早々無いのに。
破壊力凄すぎて死にかけになりながらお礼言うことしかできないわもう。誰だよこの天使生み出したのありがとう世界!!
黒
そう言うあにきが1番可愛いわ!!!
青
なんて叫んでしまいたいのを咳払いで誤魔化し、なんとかその言葉を飲み込んだ。
距離感まで今日はおかしい。いや、いつもくっついているのはそうなのだが。それは必ずと言って俺からなのだ。なのに今日は、あにきの方から、ソファに座っている俺の隣に来て。
考えるだけで顔の筋肉という筋肉が緩んでしまいそうだった。耐えろIf。あにきの前で情けない顔を晒すな。
隣でスマホを見ているあにきにバレないように、ちらりと視線を向ける。
そう言えば今日ずっとポニーテールやん。え、かわいい。かわいいな?女子顔負けやんかこんなん。顔面国宝??
破壊力えぐいってマジで。そろそろ俺の心臓が持たん。俺いつもこんなかわいい生き物と同じ家で生活してたん?尊敬なんやけど。今までどうやって生活して来てたんだっけか。
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うわ声裏返った最悪や。
俺がそんな謎の後悔に襲われる中、あにきはするりと俺の手に自分の手を絡めた。
青
黒
青
黒
思わず宇宙猫になってたわ。いや、いやいやいや。かわいすぎん?何事なん?は?自分から手繋いで来て嬉しそうに笑ってんの。何?これが天使じゃなかったらなんなんや??
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黒
近くにあったシ○モンのぬいぐるみをあにきに押し付け、俺はリビングを飛び出した。
離されたあにきの手が、寂しそうにその場に取り残されていたことなんて知らずに。
桃
青
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はぁ、と呆れた様な溜息が電話の向こうから聞こえて来る。
桃
青
桃
プツ、と音を立てて通話が終わる。あいつ切りやがった!薄情者!!バカップルはブーメランのくせに!!
青
偶々そういう気分だったのだろうか。デレ期ってやつ?それともやっぱり子供組あたりからの入れ知恵か?
これはもう今度こそ本人に確認するしかない。結局俺の心臓が持たないことに変わりはないが、突然の変化を見せる彼の意図だけでも知りたい。
覚悟を決め、彼の行動に表情が緩み切らないよう表情を引き締めて、俺はあにきのところへ戻った。
青
他にもっと良い聞き方があったかもしれないが、散々考えて出たのがそれだった。もう仕方ない。
思わず逸らしていた視線をそっとあにきの方へ向けて、あれ、と思った。
ソファに座っているあにきが下を向いていたから。
寝ているのかとも思ったがそうではないようで、俺はあにきの方へと歩みを進め、あにき?と名前を呼んだ。
黒
あにきは答えない。なんだか違和感を感じ、あにきの目の前にしゃがみその顔を覗き込んだ。
青
そして、目を丸くする。
ぽろぽろと、その大きな瞳から静かに涙が溢れていたのだ。
泣いている理由なんて当然分かりもせず、俺はただ困惑して、「あ、」とか「え、」なんて言葉にならない声を漏らす。
青
さっきまで破壊力抜群の笑顔を常に浮かべていたのに、俺がいなかった少しの間に何かあったのだろうか。
青
急かす様な口調にならないよう気を付けながら、あにきの濡れた目を見つめる。
黒
青
黒
黒
ちょっと待ってて、と言って数分前に部屋を出た彼が、中々帰ってこない。
最初こそトイレかと思っていたがそれにしては遅く、未だ戻ってくる様子のない静かな家の中に落ち着かず、俺はソファから腰を上げた。
廊下はしんと静まり返っていて、まろの姿は無かった。
部屋だろうか。そう思ってまろの部屋へ向かい、そのドアノブに手をかけた時。
青
ふと、体の動きを止めた。
青
まだ何か話しているまろの言葉をそれ以上聞くことなく、俺はその場から離れていた。
リビングに戻ってソファに座り込んで、いつの間にか止めてしまっていた息を吐き出す。
それまで上手く働いていなかった頭がいつも以上に速く回り、あの場で聞いたまろの言葉を思い返していた。
いつもと違くて、落ち着かない。
昨日の夜、寝る前に決心したことを思い出す。
黒
全部、俺のことじゃないか。
良くない!!
噛み付く様なその言葉が、今も耳に残っている。
・・・嫌がられて、いたのか。
いつもまろにばっかり愛を貰ってばっかりで、偶には俺だってしっかり行動に示してこの気持ちを伝えたいと、頑張ったつもりだったのだが。
黒
視界が滲んだ。己の頬を伝う生温いそれを、拭うことすらしなかった。
黒
気持ちを返したかった筈なのに、相手の迷惑になってしまうなんて。
黒
笑ってしまう。涙を溢しながら笑う姿は、どんなに愚かなんだろう。
態々しゃがみ込み、顔が見える位置にいてくれているまろも言葉を失ってしまっている。
何か、この場を取り繕わなければ。まろの言葉を待つんじゃなくて、元凶である俺が、どうにかしないと。
考えれば考えるほど、焦った思考は上手く働かず、何も分からなくなっていく。何も言葉が浮かんでいないのにただ口を開けて閉じてを繰り返す。
ああ、駄目だ。焦りだけが増して、涙が流れてくる。
黒
笑顔一つ上手く作れない自分が嫌になる。そうやって自己嫌悪に陥って、また涙に変わって。
ぐっと唇を噛み締める。泣くな、また優しいまろを困らせるだけだ。
黒
・・・気が付いた時には、俺の体はまろの腕の中にあった。
青
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謝罪。と言うことはあの電話の内容はやっぱり、と俺の中で確定し、またじわりと視界が滲んだ。
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俺の言葉を遮ったのは、芯がありハッキリとした彼の声だった。
黒
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黒
耳に溶ける様な、確かな熱を含んだ声に俺はぶわりと顔が熱くなるのを感じた。
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勝手に誤解して、1人で悲しんで。
黒
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切り捨てる様に、まろはきっぱり言い切った。
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俺の体をすっぽりと包み込むその腕に力が込められる。
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バッと彼の顔を見ると、まろはとても嬉しそうな表情で目を細めて笑っていた。
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青
俺を見つめるその目も、赤くなった顔も。
黒
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翌日、いつも通りに戻った悠佑をちょっとだけ残念に思ってしまったのは、Ifだけの秘密である。
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コメント
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このバカップル尊すぎて魂卒業 していきそう(?)
ええええ尊すぎでは…!?? 涙のシーンとかほんともう、勘違いしちゃう黒くんかわいすぎて🥹🥹🥹🥹🫶🫶🫶🫶🫶 ふたりとも優しいから喧嘩せずに終わるの最高🥰🥰🥰😘