透羽
いるはずもない君がここに居るなんて
マイキー
透羽
私は泣いていたのを忘れておりすぐに俯いた
ガッ
マイキー
透羽
いきなりマイキーに頬を掴まれ顔を無理矢理上げられる
透羽
マイキー
少し怒ったように聞くマイキー
透羽
マイキー
透羽
図星をつかれ何も言えない
マイキー
マイキー
透羽
そう優しく言われ再び涙が溢れる
透羽
私は少しづつ話した
私が失恋した事を全て話し終えると同時に
ギュ
透羽
マイキー
マイキーに抱き締められた
マイキー
マイキー
透羽
また、優しい言葉を掛けられ止まった涙が溢れ出てくる
透羽
マイキー
マイキーはヨシヨシと私の背中を摩ってくれ慰めてくれた
マイキー
何かマイキーが囁いたように聞こえたが
今の私には何も聞こえなかった
マイキーside
俺はすうっちの事が好きだ
初めて会った日からずっと
一目惚れだった
マイキー
ドラケン
ドラケン
ケンちんは呆れてるけど
眠気には逆らえない
マイキー
ドン!
透羽
マイキー
ドラケン
透羽
マイキー
あの日ぶつかった日だろうか
初めて女が可愛いと思った
俺は昔から女には興味がなく喧嘩ばっかしていた
だから、恋愛経験もなく好きな奴だって出来たことがなかった
だけど俺はこの日初めて一目惚れというやつをした
あれからすうっちと同じ学校で同じクラスで隣の席だということがわかり
俺は毎日すうっちにちょっかいをかけ仲良くなった
透羽
だけどある日
そう、三ツ谷とすうっちが初めて会った日から
すうっちはボーっとしてばっかりになった
この時から俺はわかってしまっていた
すうっちは三ツ谷が好きなのだと
彼女は俺を好きになんてなってくれないということも
わかってしまった
だけどそんなある日
俺は見てしまった
三ツ谷
三ツ谷がすみっちに告白をしているのを
マイキー
そんな事を思っていると反対側にすうっちが隠れているのが見えた
マイキー
チュッ
そう1人で焦ってる間に
三ツ谷とすみっちはキスを交わした
透羽
それを見たすうっちは走り去った
マイキー
俺は見逃さなかった
すうっちの目から
一筋の涙が落ちたのを
俺はすうっちを探しにいつもの公園に来た
そして案の定すうっちはいた
透羽
だけどいつもの明るいすうっちではなく
大きなその瞳から大粒の涙を流して泣いている君がいた
マイキー
こうゆう時どうするのが正解なのかは恋愛経験の少ない俺にはわからなかった
だけど無意識に俺はすうっちに歩み寄って声を掛けた
マイキー
透羽
何故いるのか、と驚きの表情をする彼女
マイキー
だけど俺は驚いている彼女を無視し話しかける
透羽
言いたくないのだろうか
押し黙る彼女
マイキー
マイキー
俺はそんな彼女にムカつき乱暴に頬を掴み顔を上へ上げる
マイキー
そう怒りながら言うが彼女は何も言わない
マイキー
だから俺は
マイキー
彼女の
マイキー
心に
マイキー
入り込む
透羽
俺がそう言うと彼女は泣き出し
透羽
少しづつ話し出した
透羽
すうっちが話終えるのと同時に俺は彼女を抱き締めた
マイキー
透羽
俺は自分の行動を止められなかった
マイキー
こんなにも愛おしい彼女が
マイキー
苦しんでいるのを
見ていられなかった
透羽
彼女は安心したのかその瞳からまた涙をポロポロ流した
そんな彼女がどうしても好きだ
ずっと初めて会った日から
ずっと好きなんだ
でも君は俺じゃない三ツ谷が好き
俺だって泣きたい
だけど君の前ではそんな弱い姿を見せたくない
なぁ、
なんで三ツ谷なんだ?
俺じゃダメなのか...?
そんなに苦しむなら最初から
マイキー
でも、君にこんな事言える訳が無い
だから今日も君への好きを心の奥底へしまう
ねぇ。
いつか俺の事を好きになってよ。
コメント
3件
2話連続ありがとうございます!!見ている側も辛くなる関係ですね😭