この手で、必ず。

昨日は手当をせずに、

いつの間にか寝落ちてしまった。

みぞおちに拳が入ったから

痛みで動けそうにない。

時計の針は3時を差していた。

今日も学校だが、

その前に仲間探しの計画を立てる

そうして私は無理やり体を起こした。

これくらいの痛みで唸っている様じゃ、

彼等の組織を占領するなんて絶対出来ないから。

今日また借金取りの彼等に会わなければならない。

当然私に金があるはずもなく。

いや、相手は反社のプロの殺し屋だ。

そもそも隙なんか見せるほど弱くはない

敵を知り己を知れば百戦危うからず

何に弱いのか。

情報が欲しい。

私の中学は金持ちが通う。

もちろん貧乏人は金持ちの＂犬＂でしかない。

権力を悪用され、命も危ない者

ひたすら尽くし、取り入る者

そして私は

私は

そのどちらでもない＂人間＂だ。

本当に金持ちの奴らには虫唾が走るが、

犬として生きている彼女達は

金持ちの奴らのお陰でここに居る。

ならば人間である私は何故ここに居られるのか

それは校長のお陰だ。

感謝はしている。

が、恩を返したいと思う人物ではない。

金持ちの奴らも、もちろんの事だが

この地獄の主従関係を黙認している校長も気色が悪い。

類は友を呼ぶとはまさにこの事だ。

学校の中だけに限る必要はない。

ただ、犯罪と死を覚悟出来る

信頼のおける人物は相当少ない。

裏切られる可能性は90%もある

先が思いやられる。

放課後の時間

探し回ってから2時間くらい経っただろうか

予想はしていたが、やはり体力がない。

仕方ない、彼等の所に向かうとするか。

バンッ