なにわ男子のにちじょーたんぺん！(仮完)

そう言って自慢げに卵が入った皿をかき混ぜる。

俺らは今、ワケあって丈くんの家に住んでる。

勝手にものとか触るなよ！って、

あれだけ念入りに言われていたのに

勝手にフライパンを出して、

朝ごはんを作ろうとしてる。

しかも、1人分。

時計が指しているのは、朝の10時。

コンコンっ…

そう言うと、

「っ…ぐすっ…ぁ…泣」

って、泣き声？が聞こえてきた。

誰か泣いてる…？

ガチャ…

何が起きてんの？

2人が大号泣してんねんけど…

そう言って2人の体に触れてみると、

めちゃくちゃ体が熱かった。

体温計を引き出しから引っ張り出してきた。

とりあえず大橋くんを呼ぶか。

ガシッ…

そんなきゅるんとした目で見んといてくれ。

母性本能が壊れてしまう。

めちゃくちゃ大声で叫んだ。

大橋くん気づいてくれたかな…？

その間にみっちーの熱を測り終えた。

流星くんも同じぐらいありそうやし…

甘えん坊になってもとるし…

もしかして…インフル？

タッタッタッ…

ガチャ…

フラフラした感じで大吾くんが起きてきた。

全員の熱を測った結果、

みんな39度台。

俺らはなんてことないけど、

このアホコンビって言われてる俺らで

ほんまに看病ができんのか…？

とりあえず、5人の布団をリビングに敷いて、

みんなまとめて看病することにした。

それはもうまあ大変で。

病院いったら、やっぱインフルやった。

しかも、5人とも。

しかも、みんな甘えん坊になったっていうか…

もうね、マジでうるさい。

ぐらっ…

大ちゃんがふらついて倒れそうになった。

これが1週間続いた時は、

仕事よりも疲れたし、

1週間仕事なくて良かったわ。