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そら
りうら
ないこ
そら
りうら
そら
ないこ
そら
りうら
そら
赤桃、BL要素ありです。地雷さん、荒らしさんはさようなら!
ないこ
最悪だ 不機嫌に体温計を睨みつける 38.9度。完全に熱がある
ないこ
学校に連絡を入れると、俺はもう一度横になった 途端にうとうとする 眠りにつく直前、ふとりうらのことが頭をよぎった
ないこ
少し、胸が苦しくなったのは、きっと熱のせいだ
ないこ
今日は快晴 熱も下がり、登校しているわけだが、何かが足りない 毎朝一番に話しかけてくるりうらがいないのだ
ないこ
そのはずなのに、りうらの笑顔と俺を呼ぶ声が頭を離れない
ないこ
昼休みになっても、業後になっても、りうらを見ることはなかった 俺は一人ぽつんと空き教室で立っていた 血を吸われないのは俺にとって好都合のはずなのに、なんだかおかしい 俺はりうらを待ってしまっていて、りうらが来なくて何かが足りないと思ってしまう
ないこ
ぽつりと呟いた言葉は、絶対に感じたくなかった、いや、感じてはいけなかった感情だった
とっくのとうに分かってたんだ りうらに冷たくするのも、仲よくしないためじゃない 俺が傷つかないためだった 仲良くなって、餌として必要なくなった時に捨てられるのが怖いからだった ずっと前から俺は、りうらに恋をしていた
ないこ
りうらたちが入学してきた年の始業式だった 俺は生徒会長として、全校の前で話をしていた 視線を感じるなんて、当たり前だ だって、話をしているのは俺なのだから 話している人を見るのは当然だから だけど―――――――
ないこ
話を終え、頭を下げると、一斉に拍手が起こった これも当たり前のことなのに、毎回びっくりする 俺は舞台を降りて、生徒会の子たちの隣の席に座った 代わりに、先生が舞台に上がった
ないこ
ないこ
ふと視線を感じて顔を上げると、近くに座っていた男子――りうらと目が合った
りうら
ないこ
知り合いかと思ったけど、見たことない子で、印象に残った
ないこ
別の日の授業中、りうらのクラスが外で体育をしている時、気が付けば見入っていた バスケをしているらしく、ボールを投げる姿、声を上げる姿、点が入って喜ぶ姿 クラスメートと一緒にガッツポーズをしている
教師
ないこ
教師
ないこ
クラス中に笑いが起こる
教師
ないこ
ないこ
教師
ないこ
…今日はいい笑いものになったと、心の中で悪態をつく
ないこ
りうら
ないこ
呼ばれたような気がして、振り返ると、りうら(この頃はまだ名前知らない)がいた
ないこ
ないこ
りうら
ないこ
ないこ
がぶっ
りうら
ないこ
りうら
俺は怖くなって逃げだした でも次の日も、その次の日も、りうらは俺を見つけて、空き教室に連れ込み、血を吸った
逃げるのをやめたのは、逃げることが出来ないからだ どこにいてもりうらは俺を見つける 怖かった 怖かったけど…ほんの少し、嬉しかった 多分この時にはもう、俺はりうらのことが好きだったんだと思う
ないこ
そして現在である 今日はりうらは休みなのだろうか
りうら
いつかりうらが言っていた言葉を思い出す
りうら
だったら、りうらは学校を休まない
ないこ
俺は空き教室を飛び出し、校舎内を駆け回る もう他の人から血を吸ったかも けど、俺はりうらを探し続けた
ないこ
窓からチラリと外を見たとき、裏庭に人影が見えたのだ あれがりうらかは分からない でも、行ってみる価値はある
ないこ
裏庭に出て、俺は人影に向かって、走り寄った
りうら
ぐったりしているそれは、りうらだった 横たわって、転がっている 寝ているわけではないことくらい、一目でわかった
ないこ
りうら
ないこ
ないこ
かすかに手が動く。聞こえはしてるみたいだ
りうら
ないこ
りうら
ないこ
他の子から、吸ってないの?
ないこ
りうら
ないこ
ないこ
りうら
俺はりうらにうでを突き出す そして少し強い口調で言った
ないこ
りうら
ないこ
それでもりうらは弱々しく首を振った …苦しそうなのに
りうら
ないこ
りうら
なんで今更優しいの? 優しいなら、もっと前に…出会う前から優しくしてよ 俺が、恋しないようにしてよ
ないこ
りうらの頭を支えて、口に腕を当てる りうらは逃げようともがき続けた
りうら
ないこ
りうら
ないこ
あーあ、言っちゃった… 傷付かないために気付かないふりしてたのに… それでももう、認めなきゃ 俺はにっこり笑って目をつむった
りうら
小さくりうらが呟いて、腕に痛みが走った 慣れない痛み けど、安心する この痛みは、りうらが生きている証だ
ないこ
次の瞬間、腕じゃなく、首に痛みを感じた 目を開けると、りうらが瞳に涙を浮かべながら俺に噛みついていた なんだか視界がぼやけてきた―――
途切れそうな意識の中で、聞こえた気がしたんだ これは聞き間違えかな
りうら
りうら
ないこ
視界には、病院だろう白い天井と、泣いているりうらが映った あぁ…良かった 元気そうだね…
あ…でも、俺は貧血になっちゃっただろうし…吸えないよね… 捨てられちゃうのかな… 嫌だな…さみしいな……でも、最後にりうらの役に立てて良かった…
りうら
ないこ
どうしてそんなに苦しそうな顔するの? もう必要ないんだから、優しくしないでよ… さっさとどっかに逃げればいいじゃん
りうら
ないこ
ないこ
りうら
ないこ
りうら
ないこ
頬を赤らめながら頷くりうらを見て夢じゃないって分かる
ないこ
ないこ
そう。餌だから、好きってことに気付かないふりしてたのに
りうら
ないこ
りうら
ないこ
りうら
ないこ
りうら
俺たちは付き合うことになった けど、吸血鬼は人間と付き合えないんだって
だから俺たちは契約を交わすことにした
”俺はりうらに血を毎日あげる。りうらは俺以外から血を吸わない” それから――― ”ずっと一緒にいる”
ないこ
俺はそれが凄く嬉しいんだ
ないこ
りうら
ずっと大好きだよ
そら
りうら
ないこ
そら
そら
りうら
そら
ないこ
そら
赤組