ついに明日で1ヶ月だ。 あっという間だった1ヶ月間。
ピピッ
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藤澤はアラームを止めて ぼんやりと考える。
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明日のことで頭がいっぱいで ここ2、3日は全く眠れなかった。 不規則な生活を送っていたせいか 体調を崩していた。
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布団の中で体を丸くする。
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藤澤はゆっくりと起き上がり、薬を飲むと身支度を整えてスタジオに向かった。
『ついに明日だ。明日、気持ちを伝える。 仕事が終わったら…伝えるの…』
『僕は…』
指定されたスタジオに行くと、衣装に着替えメイクや機材の準備をする。
本番前にインタビューがあったりと 慌ただしく時間が過ぎていく。 その他にも、アナウンサーや アイドル、様々な人と会話を重ねていく。
いろんな人と会話を重ねる中で 大森はアイドルと 若井はアナウンサーと 楽しげに話しているのを 藤澤は少し離れたところから 2人を見つめていた。
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アイドルと楽しそうに話す、大森をみて 気持ちが、もやもやしたり。
アナウンサーに笑顔を向けて話す、 若井に、少しイラついたり。
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藤澤は2人に、気づかれないように ため息をついた。
収録が終わりいつものスタジオに戻ってくと、藤澤はソファーに一人で座っていた。すると、少し遅れて大森と若井がやってくる。
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藤澤を間に挟んで、2人は座る。
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すると、藤澤は 若井の左腕をつかみ抱きしめて、
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さらに、隣りにいた、 大森を引き寄せて腕をつかむ。
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大森と若井が、少し嬉しそうに藤澤に聞いた。
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2人に見つめられて、言葉に詰まる。 ふと、自分の体が2人に密着してるのが目に入るとすぐに体を離す。
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2人はしぶしぶ立ち上がり、いつもの場所に移動する。藤澤もいつものピアノの前に移動した。
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そして、大森がいつものように指示を出す。
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大森の話を聞きながら、演奏を始めるが、今は2人のことで頭がいっぱいなのだ。
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気がつくと涙が、溢れていた。 告白されてから、ずっと。 練習しながらも、本番のときもどんなときも 2人のことで頭がいっぱいになる。
どちらを選べば、どちらかが必ず傷つく。
そんなの絶対にいやだ。
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ピアノを引く手が止まる。 そして、体から力が抜けて体が傾く。
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目の前にいた大森が異変に気がついて叫ぶ。 藤澤に向けて差し伸べた手が届かず、藤澤の体は地面に落下していた。
ガタンッ。
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大森と若井はかけより、 大森は藤澤を横抱きにすると優しく揺する。
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若井が、藤澤の額に触れる。
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大森は藤澤を横抱きにして 立ち上がった時だった。
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そう呟くと藤澤は、ゆっくりと目を閉じた。
つづく。
コメント
4件
涼ちゃんーーーーーーーーーー🥲 ホント、選べないよねぇ😭 分かるー!笑 どっちも好きだもんね😭
りょーちゃーん😭😭