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[ チ ャ ッ ト 版 ]花 道 自 転 車

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2 - 期 待 し て も い い で す か

♥

11

2022年09月16日

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『卒業したら、 都会に行くんです』

鏑木 湊

…そうか、良かったな

思ったより塩らしい対応で、 特に慌てる様子もない

ここで何か言われても困るが、 完全塩というのも尺に触る

鏑木 湊

凪、都会に行きたがってたもんな〜

勝手にひとりで納得しているところ悪いけれど、都会に行きたい訳ではない

田舎も都会も…、私には合わない

青井 凪

(…1人部屋に篭もる方が好きだ)

青井 凪

…まあ、だから後2ヶ月でお別れですね

こうやって別れと出会いを繰り返して、 平凡な毎日が続く

これが幸せなのだろうか

青井 凪

…どうしたんですか

青井 凪

急に一生に帰ろうだなんて

いつもはチャリで飛ばして帰るけれど、 湊先輩から「一緒にゆっくり帰らないか」 と引き止められた

鏑木 湊

都会に行くことだよ、それ以外無いだろ

「それ以外ないだろ」 は流石に失礼だなと思いながら自転車を手で押す

目の前には綺麗な海、

この海が素直に綺麗だと言えない私は、 心に何が引っかかっているのだろうか

鏑木 湊

…凪はさ、この田舎でやりたい事は無いの

青井 凪

断固として無いですけど

これは即答

都会と田舎では、 都会の方が職業の幅が広がる

田舎でしか出来ない様な職業なんて極小数の職業しかない

私が質問の意図を考え込んでいると、 湊先輩が先に口を開いた

鏑木 湊

写真家、とかさ

青井 凪

(…ずっと昔の事なのに)

私がまだ小学6年生の頃、 写真家になりたいからと言って田舎に引っ越す事にした

両親が無くなったから、 一人暮らししている兄2人のどちらかの家に住むことになったのだ

1人の兄は大都会に住んでいたのだけれど 「写真家になりたいから」 という理由だけで田舎に決めた

隣の湊先輩を見ると、1人表情を曇らせて考え込んでいる

青井 凪

…先輩が考える事じゃありませんから

最初「卒業したら、都会に行く」 と伝えた時は塩対応だったけど、 実は色々考えてくれている所が

困る反面、嬉しかった

鏑木 湊

離れるのは寂しいけどな、

鏑木 湊

凪は、都会に行っても上手くやって行けそうで安心したよ

違う

今すぐにでも 湊先輩が居るから、今でも上手くやれてる と伝えたい

青井 凪

(…湊先輩が居るから___ .)

鏑木 湊

あ、やべ

心の中で考えていた言葉を遮ったのは湊先輩の一言だった

鏑木 湊

今日部活なの忘れてた〜…

鏑木 湊

じゃぁな、俺学校行ってくるから

部活を忘れていたなんて絶対嘘に 決まっている

湊先輩が部活を大事にしているのは、十分過ぎるほど分かっている

私のために無理やり時間を作ってくれたようにしか思えない

青井 凪

…また、明日

湊先輩、

期待してもいいですか

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は?好き なんそれ、感動系?めっちゃ好き

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