コメント
58件
このたびはTKDグランプリにご参加頂き誠にありがとうございます😊素敵な作品をありがとうございます、またご機会が合えばよろしくお願い致します♪
いいお話…!
めちゃめちゃ遅コメでごめん💦 最初タイトル見た時からすっごく気になってて今全話読んだんけど、すっごく感動した!! また引き込まれてたっw 一慶やっぱりすごすぎなっ✨
「あれ、ここどこだ…?」
「どうしてこんな年寄りの人ばかり…」
“初めまして皆様。”
“皆様の目の前にある この「迎え船」が”
“皆様を天国までお送りさせていただきます。”
“この船で最終場に向かい”
“皆様は3つの選択肢が与えられます。”
“1つ目は「そのまま天国に逝く」”
“2つ目は「新しい生命として生きる。」”
“そして3つ目は「生き返る」”
“しかし3つ目は条件があります。”
“自分の左胸を見てみて下さい。”
「青い…バッジ…?」
“このバッジは死因を表しています。”
「え?」
“赤色は自殺、黄色は老衰、黒色は他殺”
“そして、青色は病気です。”
「…青色は病気、」
あぁ……
そっか…
いつもの発作が起きて
そのまま…。
俺、
死んじゃったのか。
「空中楼閣の船旅」
後編
登坂 悠良
衝撃を隠せなかった。
まさか、音緒が…
病気で亡くなった人だったなんて
信じられないよ
登坂 悠良
おじいさん
登坂 悠良
登坂 悠良
登坂 悠良
登坂 悠良
登坂 悠良
登坂 悠良
私の方が知っていなかったのだ。
音緒の事を何も…
何も…知らないのに…
登坂 悠良
おじいさん
おじいさん
おじいさん
登坂 悠良
おじいさん
おじいさん
登坂 悠良
おじいさん
おじいさん
おじいさん
おじいさんは優しい声で音緒の事を語った。
登坂 悠良
登坂 悠良
おじいさん
おじいさん
登坂 悠良
おじいさん
おじいさん
おじいさん
登坂 悠良
登坂 悠良
おじいさん
おじいさん
おじいさん
おじいさん
おじいさん
おじいさん
登坂 悠良
おじいさん
おじいさん
おじいさん
おじいさん
登坂 悠良
分かるよ…。
あなたの言いたい事は分かったよ。
“皆様、船の旅はいかがでしょうか?”
登坂 悠良
登坂 悠良
“後、15分ほどで最終場に到着いたします。”
おじいさん
登坂 悠良
おじいさん
登坂 悠良
おじいさん
登坂 悠良
おじいさん
おじいさん
おじいさん
登坂 悠良
登坂 悠良
私はもう一度
歩き出した。
伝わるか分からないけど
私の悩みを聞いてほしい。
学校のいじめで
命を投げ出した事。
もう生きる意味を失くした事。
「死にたい」と呟いた事。
死ぬ前に泣いた事。
家族にいじめの事を相談せずに
死を選んだ事。
ベランダから飛び降りる前に
家族への遺書に
「いじめが辛いです。」
「大切に育ててくれたのに命を投げ出す事を」
「許して下さい。今までありがとうございました。」
3文しか書かなかった事。
全部…
全部
全部
音緒に聞いてもらおう。
登坂 悠良
柴崎 音緒
柴崎 音緒
登坂 悠良
私は深々と頭を下げた。
柴崎 音緒
登坂 悠良
柴崎 音緒
登坂 悠良
登坂 悠良
登坂 悠良
登坂 悠良
登坂 悠良
柴崎 音緒
柴崎 音緒
登坂 悠良
登坂 悠良
登坂 悠良
登坂 悠良
登坂 悠良
登坂 悠良
登坂 悠良
登坂 悠良
登坂 悠良
柴崎 音緒
登坂 悠良
登坂 悠良
登坂 悠良
登坂 悠良
登坂 悠良
吐き出せば吐き出すほど
言葉が溢れて溢れて
もう…
__止まろうとはしてくれなかった。
今まで爆発出来なかったのだ。
ただ
一歩の「勇気」が
出なかっただけ…。
ギュ。
登坂 悠良
音緒は優しく私を包んでくれた。
音緒から聞こえる心の心拍数は
私よりも速くて
それに体が震えている。
柴崎 音緒
柴崎 音緒
柴崎 音緒
柴崎 音緒
登坂 悠良
柴崎 音緒
柴崎 音緒
柴崎 音緒
柴崎 音緒
登坂 悠良
きっと
誰かに言ってほしかったのかもしれない。
嘘でも
本当に口にした言葉でも
「頑張れ」って。
登坂 悠良
登坂 悠良
君の腕の中で
自分の弱さを隠すように泣いた。
抑えきれなかった感情ともに
雫となって流れていく涙は
ただただ
音緒の衣服にシミを作っていくだけで…
登坂 悠良
登坂 悠良
登坂 悠良
柴崎 音緒
柴崎 音緒
柴崎 音緒
柴崎 音緒
柴崎 音緒
柴崎 音緒
登坂 悠良
柴崎 音緒
柴崎 音緒
柴崎 音緒
柴崎 音緒
柴崎 音緒
柴崎 音緒
柴崎 音緒
柴崎 音緒
音緒は私の肩に顔をうずめた。
何だか肩がどんどん温かくなってきた。
あぁ、
君も泣いているのか。
登坂 悠良
彼は今にも消えてしまいそうな
掠れた声で呟いた。
柴崎 音緒
その後、何も声をかけてあげる事が出来なかった。
ただ抱きしめてあげることしか出来なくて。
その時思ったんだ。
私に話しかけた勇気は
どのくらいだったのだろう。
自分が傷ついても
傷をつけられても
君は赤の他人を
助けてくれようとした事。
登坂 悠良
登坂 悠良
船が最終場につくまで
私たちは自分の人生を
思い出しながら
静かに涙を溢し続けた。
この満点の星空の下で
最終場についたそこには
3つの光が見えた。
1つ目は「そのまま天国に逝く」
2つ目は「新しい生命として生きる。」
3つ目は「生き返る。」
柴崎 音緒
登坂 悠良
登坂 悠良
柴崎 音緒
柴崎 音緒
登坂 悠良
柴崎 音緒
登坂 悠良
登坂 悠良
登坂 悠良
登坂 悠良
登坂 悠良
私は初めて君に笑いかけた。
登坂 悠良
登坂 悠良
君は優しく笑い返し
「行け。」と呟いた。
登坂 悠良
登坂 悠良
登坂 悠良
登坂 悠良
柴崎 音緒
見たこともないような
優しい表情…。
仮面の割れた音が聞こえた。
登坂 悠良
柴崎 音緒
柴崎 音緒
柴崎 音緒
柴崎 音緒
登坂 悠良
「うん。」と深く頷き
また涙を溢しながら
3つ目の光に駆け出した。
「もう、大丈夫。」
そう、言い聞かせながら。
ただ、
あの光に向かって走り続けた。
「じゃあな!」
登坂 悠良
君の声だと体が反応し
振り向くと
君は確かに笑っていたのだ。
青色のバッジが
彼の居場所を教えるように。
登坂 悠良
登坂 悠良
父
母
登坂 悠良
登坂 悠良
父
母
登坂 悠良
涙を流す両親を見て
自分が何をしてしまったのかを
改めて実感した。
父
母
母
登坂 悠良
「…頑張れ!」
「頑張れ、悠良!」
登坂 悠良
登坂 悠良
あの船が何だったのか
今までもよく分からない。
船の旅をしたことは
夢だったのか。
それとも現実だったのか…。
私が作った架空の世界だったのか…
そして、音緒が2つの道の内
どちらを選んだのか。
分からない。
「じゃあな!」
その言葉に希望を持って
君が帰ってくるのを
待ち続けよう。
この話を見つけたなら
今度こそ…
あなたに
お礼が言いたいです。
久しぶりに学校の図書室に行ったら
何故か1つの本に目を離せなくなった。
太刀川 泉
友達
友達
太刀川 泉
太刀川 泉
太刀川 泉
太刀川 泉
太刀川 泉
「音緒。」
太刀川 泉
太刀川 泉
高田怜 様
TKDグランプリ
お題「ファンタジー」
「空中楼閣の船旅」
ーENDー
一慶
一慶
一慶
一慶
一慶
一慶
一慶
一慶
一慶
「空中楼閣の船旅」
一慶
一慶
一慶
一慶
一慶
一慶
一慶
一慶
一慶
一慶
一慶
一慶
一慶
一慶
一慶
一慶
一慶
一慶
一慶
一慶
一慶
一慶
一慶